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 アスベスト被害の実態を文書で

■首都圏アスベスト訴訟第2陣「横浜地裁第17回期日・支援集会」 ■2016/12/15

 12月15日に寒空の中、横浜地裁にて首都圏アスベスト訴訟第2陣の第17回期日が行われ、同時に地裁前では支援集会行われました。

 第1陣の横浜地裁判決では、「一人親方・事業主に対し国の責任は認めない」判決がされましたが、建設現場においては労働者と変わらない実態と説明するために、本日の法廷では原告のアスベスト被害の実態を文書で提出しました。

 横浜地裁前集会では、3月17日に結審日を迎えるにあたり、田井弁護士から「今回の法廷は一人親方・事業主の判断が大詰めに来ている」と報告がありました。さらに、田井弁護士は判決に向けて、「法定内外で闘っていくことが大事な局面となり、泉南アスベストの時には議員訪問は旺盛に行っていたことが勝利判決に繋がった」と報告がありました。

 最後に、神奈川原告第2陣の中川団長からも判決に向けて夏から秋にかけて公正判決署名に積極的に取り組みの訴えがありました。
                                             (金澤 拓也)




 明日へ飛ぶ! 大きな夢を会社一丸となって

■組合員紹介「兒玉明」 ■2016/12/12

 <紹介> 兒玉明(こだま あきら)
             (株)明翔(あすか)建設社長
 神奈川支部組合員で大工・総合建築を全般に請負、建売の建て方から町場・リフォームをこなす33歳の代表取締役。妻と子ども二人という家族構成で趣味はサーフィン(忙しく最近はあまり行けてないが・・・)。会社は、他の取締役に大西重雄さんと竹田実さん、従業員に西野さんという若手を中心に大きな夢を会社一丸となって目指しています。

 建設業に入ったきっかけは、高校卒業後に進学し、ものづくりの職業につきたいという夢から試作車のFRP素材の成型を主とする会社に入職するも自分自身が思うものづくりとの違いから、後に会社を一緒に立ち上げる高校の同級生である大西さんに相談し組合を紹介してもらい緑支部に連絡し、当時の役員から神奈川支部の望月工務店を紹介され入職することが出来ました。
 そこでの修業を通して大工として、人としての根本的なことから親方から指導してもらいました。そして職業訓練校にも行かせてもらい、2級技能士の資格を取得することが出来ました。また本来であれば兄弟子たち先輩がやるべき作業にも挑戦する機会をもらい失敗も重ねながらも在来工法の基礎から学ぶことが出来ました。
 年季が明ける8年目ぐらいから自分自身の腕を外で試してみたいとの決意から独立し、兒玉建築として開業しました。独立当初は思うように仕事が続かず引越のアルバイトをしたり塗装の手伝い等をしたりと大工以外の仕事もしながらなんとか生活を送る日々が続きました。そこで大西さんに建売住宅の仕事を紹介してもらい教えてもらいました。当時、建売の現場では枕棚の下の根太をカンナで面を取っていたら、現場監督にそんなのはしなくていいと言われたのはカルチャーショックでした。今までやっていた在来との違いに戸惑いながらも、いつかは自分自身がやりたいことが出来るような仕事をしたいと思い始めた時でした。
 ある程度、仕事も軌道に乗ったところで大西さんと昔のバイト先で知り合った竹田さんと一緒に会社を立ち上げようと話し合うようになりました。法人設立前は周りの反対も多かったけれども、法人を設立し、それが今3人でやっていく原動力にもなり、言いたいことが言える環境で互いが尊重しぶつかり合いながらもここまで来ました。
 明翔建設の名前は、三人で話し合った結果、大西さんの案の「明日へ飛ぶ」というところから決まり、三人が納得して決めることが出来ました。若い人が減っていく建設業の中で、しっかりとした技術継承をしていき、後世に残しながら、常に日本一・世界一の会社になれるようにこれからもがんばっていきます。
 
 今でも月に二回は必ず三人が集まり打ち合わせを行い、そのまま呑みにもいくような関係続いている明翔建設です。営業の為にと増改築相談員やリフォーム瑕疵担保保険、全リ協の登録をしています。いま兒玉さんは2級建築士の取得に向けて勉強中で社内の営業力強化が売上の向上につながると頑張っている最中です。いずれは入札にも参加できるような会社になれるようにしたいと言っていました。組合のセミナーにも積極的に参加し、組合制度で、法人設立の際には健保適用除外、労災保険、雇用保険、工事保険、建設業許可など多くを活用しています。
                                             (金澤 拓也)




 和気あいあい心温まる 19分会餅つき

■19分会「第39回餅つき大会」 ■2016/12/11

 毎年恒例で行う菅田町を中心とした19分会の餅つきが菅田東町会館にて行われました。分会のイベントとして39回目となり、分会の親睦を目的としたイベントとなっています。

 ここ数年で参加する組合員の層も変わり、刈山副分会長の合いの手も慣れたもので、餅をつき手も育ってきました。本田義隆分会長は、分会の活性化も含め「もっと若い人が来てほしい」といい、分会に所属していない事務局扱いの青年層にも声掛けをしていました。

 つきたての餅にあんこやきな粉、ゴマなどからませていました。また豚汁も12月の寒い中もあって大好評でした。今年は残念ながら羽富豊さん特製の猪鍋はなかったですが、できたての餅と豚汁で、総勢20名の参加で子どもも混じりながら和気あいあいとした雰囲気の中で、心は温まりました。
                                             (金澤 拓也)




 65人の新しい仲間 対話を重視「紹介」生む

■秋の拡大月間総括 ■2016/11/23























 秋の拡大月間の奮闘お疲れ様でした。多くの役員の協力と組合員からの紹介により神奈川支部2016年秋の拡大月間は65名という成果を残すことが出来ました。

 秋の拡大月間は保険証渡しから始まりました。3年目となる対面型の保険証渡しにも役員が慣れはじめ、一定の組合員が参加するような「イベント」型の保険証渡しへ発展しました。
 行動の参加役員にも次世代の役員候補となる30才台40才代の若い組合員も目立ちようになりました。拡大行動に参加できない青年層は、現場の声掛けに重視し、自分たちだって拡大が出来るという自信を持ち始めました。夜の行動参加では東京商工リサーチのデータをもとに訪問行動をし、参加することによって役員側の対話力の向上にもつながりました。

 次世代対策として年間通してイベントを行い11月6日はファミリー向けの企画として寿司食べ放題とクルージングでのバス旅行を開催。適用除外事業所の従業員も参加し役員のバス旅行から支部全体のバス旅行へと幅が広がってきています。バス旅行参加者からのアンケートで来春にはイチゴ狩りとBBQを企画検討していきます。本月間の加入状況は、拡大行動に参加した分会では成果につながっています。

 また加入者の平均年齢は40歳となり紹介者の年齢とほぼ同世代の加入が目立ちました。加入理由は建設国保・適用除外による加入が6割以上の45名、そして労災保険が16名でした。来年4月に来る社会保険未加入による現場立ち入り禁止を受けての事業者対策や社員の適正化が加入につながりました。建設横浜としても真正面から取り組んだ成果が出ており、法人・個人を問わず組合には加入する理由があることが実証されました。

 拡大行動に参加した人からは、「主婦の会にも若い人が参加した。」「慣れもあるが訪問先の会社と会話が出来るようになった。」「青年部が参加し活気が出てきた。」「初めて行動に参加したが、もっと相手に魅力を説明したい。」「昼の行動にもう少し力を入れる必要がある。」など次回につながるような意見・感想が寄せられました。
 なかなか夜の行動から拡大は生まれるケースは少ないのですが、多くの組合員と会話することによって組合員一人一人が仲間を増やそうとする意識が高まり、紹介するという一番シンプルですが間違いの無い拡大が神奈川支部としてのスタイルになりつつあります。

 組合員訪問では、同じ仲間という事もあり、迎え入れられるケースがほとんどでした。20年以上組合に加入していたが共済制度について全く知らなかったという事例もまだ残念ながらありました。今後も引き続き組合員との対話を重視し個々の組合員との距離を縮められるような取組を行っていきます。
                                             (金澤 拓也)




 仲間が増えれば楽しさ倍増

■秋の拡大速報5 ■2016/11/06


                                             (金澤 拓也)




 健康測定で1位 「おかしがもらえるなんて・・・」お礼

■健康測定の礼状 ■2016/11/06

 翁長さんのお子さん(明依ちゃん12歳)が保険証渡しのお礼状を送ってくれましたので、掲載しました。


 健康測定で1位になり、おかしがもらえるなんて思っていませんでした。なので、とどいた時はとてもうれしかったです。そのおかげでハロウィンパーティーなどで、くばることができました。家族でもおいしくいただきました。本日はまことにありがとうございました。
                             (翁長 明依)



                                             (平井 稔人)




 焼津で寿司食べ放題 駿河湾内のクルージングも

■神奈川支部「バス旅行」 ■2016/11/06












 久しぶりの秋晴れの中、神奈川支部バス旅行が行われました。

 2台のバスがいっぱいになる92名参加で、最初の目的地である焼津おさかなセンターへバスが走りました。

 東名も順調に進み、富士山を眺めながら静岡入り。富士山沿いにさらに進み、あっという間に焼津のおさかなセンターに到着。朝8時30分集合という事もあり参加者は空腹で、冒頭の中村執行委員長の拡大の訴えのあとは、寿司食べ放題が開始されました。
 一斉に並べられた寿司を各自が取り、18種の並んでいた寿司があっという間に消えていきました。各自の鮨下駄に並んだ10個以上の握りずしを食べては取りに行くを繰り返していました。90分という時間制限まで食べきる人はおらず、おさかなセンター内での海産物の買い物を楽しんでいました。
 次に駿河湾のエスパルスドリームプラザにて湾内のクルージングをするために移動した際には、バスガイドさんよりイチゴ狩りや久能山東照宮の説明を聞きながら到着。出向ギリギリのクルーズ船に飛び乗り元気な人は屋上デッキでカモメに餌を上げるなど子どもたちは楽しそうな顔を浮かべていました。三保の松原を眺めながら駿河湾内を廻りました。

 帰りは渋滞に巻き込まれながら遅くはなりましたが、車内でのアンケートでは、ほぼ全員が楽しかったという感想をいただき、参加のきっかけでは寿司食べ放題の人が多かったですが、当日はクルージングが楽しいという意見が多くありました。また次回も楽しい企画を検討していきます。
                                             (金澤 拓也)




 建設業でどう生き残っていくか、大事な時期

■建設横浜「法人向けセミナー」 ■2016/11/06

 建設横浜は11月6日、建設プラザかながわで「法人向けセミナー」を開催。社会保険未加入対策と建設キャリアアップシステムの講演が行われました。

 「建設業でどう生き残っていくか、大事な時期に差し掛かっています」と冒頭、吉良比呂志書記長は呼びかけました。
 二方節男執行委員長は、「大手ゼネコンでは個人レベルまで現場入場の排除が始まっています。キャリアアップシステムは来年四月から動き始め、技能が賃金に反映されればいいが引き抜きに使われる危惧があります。業界の転換点にあるのは明らかで、ここは専門的な立場から学習し、今日のセミナーが企業発展の一助になれば─と思います」と挨拶しました。

 社会保険未加入対策について、社会保険労務士法人エールの加藤大輔社労士(=写真上)はタイムスケジュールを示し、「①平成29年度にはすべての許可業者の保険加入は100%加入、②未加入者の工事現場からの排除を徹底する」と強調しました。
 加入指導強化はすでに始まっていて、①元請企業等による下請企業への指導②ハローワーク、国税庁等のデータ提供を受けての年金機構による加入指導強化③公共工事での未加入企業の排除④建設業許可、更新時のチェックなど、期限を前倒しして対応するケースが増加しています。
 加藤さんは、「社会保険未加入や雇用、請負の曖昧さはこれまでも『リスク』であったが、今後は経営上の『看破できないリスク』にまで発展する可能性が高い」と説明。そして、「『法令順守する企業が競争上有利になる時代』という本来のあるべき姿に向けて建設業界が変革を求められるという認識を!」持つこと。法定福利費が請求できる状況を見据え、企業の生き残りをかけて理解を深めること。正しい知識をもつ、その重要性が増してきている」と指摘しました。

 技能者の処遇改善をめざす「建設キャリアアップシステム」の制度について、キャリアアップシステム開発準備室の松岡事務局は、「将来にわたり建設産業の担い手を確保していく上で、建設技能者のキャリアアップの道筋を示すこと、技能者が適正な評価と処遇を受けられていくことが重要」と説明。「技能者の資格等の情報や現場での就業履歴等を業界統一のルールで蓄積する「建設キャリアアップシステム」の構築に向け、平成29年度の運用開始を目標に官民で検討している」と概要を示しました。

 横浜建設業協会の白井顧問は特別報告で、「地域建設産業の社会的役割」を自社の経歴を振り返りながら熱弁。今後の建設産業界に求められるものとして、「若年技能者の魅力ある環境を如何にして作るか」が課題で、技能者育成の必要性を強調しました。

 全建総連の田口書記次長は、「人格ある職人を材工共という言い方で一緒に扱われ、次第に若者は入職しなくなった。若者を迎い入れるにはどうしたらいいのか。人を使うには保証が必要。法定福利費をきちんと確保し、相応の賃金を支払うこと」と訴え、「労働者の立場として闘うのは、全建総連しかない。ともに取り組んでいただきたい」と強調して、組合への加入を呼びかけました。
                                             (瀧川 恒夫)




 健康まつりに600人 木工体験は大盛況

■「健康まつり」 ■2016/10/30

 神奈川支部が実行委員会メンバーとなって開催している健康まつりが10月30日に神奈川通東公園で開催され、今年で24回を迎えました。

 オープニングでは、学童クラブの生徒が寒さに負けず半袖で元気にダンスを披露。続いて中村執行委員長が主催者の挨拶をおこないました。

 会場は、子ども向けのプラバンづくり・スライムづくり・木工体験などが行われ、特に神奈川支部が担当している木工体験は、朝から午後まで満員御礼状態でした。寒さのせいか大人の参加者が若干少なかったように思えますが、全体で600人を超える来訪がありました。

 催しの一つである健康チェックコーナーを体験しましたが今回は足指力測定を行っていて、結果は標準よりもやや少ない数値で30代40代の方は足指の力が弱い方が多いとの事で、足指じゃんけん運動を勧められました。

 まつりの最後には、抽選会が行われ、残念ながら今年も神奈川支部からの当選者はいませんでした。日頃の行いが良かったのか天候もなんとか持ちこたえ、無事に健康まつりを終えることが出来ました。
                                             (平井 稔人)




 職人技を披露 工作教室に活気

 ■2016/10/23

 「第37回よこはま技能まつり」が10月23日、横浜公園(横浜スタジアム隣)で開催され、職人技の披露や作品販売、ハマの職人による実演・展示・相談などが行われました。主催は横浜市技能職団体連絡協議会で横浜市の共催、神奈川新聞社協力。

 建設横浜は工作教室を開催。申し込みが殺到し、テント内は指導員の手を借りた児童の活気が溢れました。
 知恵の輪のような接手仕口の展示は行き交う人たちの関心を呼び、手に取りながら頭をひねっていました(=写真)。
                                             (瀧川 恒夫)




 現場を良くしよう思っているのか!

■全建総連「大手企業交渉」 ■2016/10/19

 年二回行なっている企業交渉が10月19日に行われました。大手ゼネコン、ハウスメーカーを中心に交渉が二日間行われ、日本教育会館に19日には300人の仲間が集まりました。対等平等の契約となっていますが、現実は大手の指値に近い賃金で現場で働き、大企業の内部留保のために現場従事者は低賃金で劣悪な環境下で従事しています。現場で物が言えない状況下で、私たちは団体交渉を行いました。

 初めの集会では、現場からの報告がありました。スカイツリーにも携わった鍛治工から、良い仕事をするには賃金と環境が良くなければ技術は身につかないし、その技術に見合った賃金は良い仕事をする上で必要なものである。そしてその技術にはプライドを持って仕事をしていくことが大事だと報告がありました。また別の方からは、法定福利費が会社負担分をしっかりと満額もらっている会社はないと言い、もらっている会社を見てみると半分しかもらっていない会社がほとんどで、こんな状況では、若い人を受け入れるのは無理だと報告がありました。

 集会後にそれぞれの参加者が今日の交渉場所12カ所に行き交渉が行われました。ピーエス三菱の交渉では、冒頭の挨拶が労働組合の目指す現場環境の改善と同じ方向を目指すとありました。しかし現場で働く従事者の賃金調査を全業者にお願いしほとんどの業者が文章もしくは口頭で報告をもらえるが、優越的地位の濫用につながる恐れがある事を理由に調査はしませんでした。また現場には一人親方はおらず全て事業主か労働者と報告がありました。そして社会保険の未加入状況で、会社単位では100%、個人単位では98%との報告もありました。ゼネコン企業が組織する日建連の提言での技能者は600万円は必要については市場原理に基づく答弁しました。
交渉後に、神奈川の参加者からの感想では、「とても無責任に感じた。現場従事者の環境を良くしよう思っているようには見えなかった。」「他の企業の交渉に参加したことはあるが、あそこまで構えていた会社は初めて。」と言いいました。
                                             (金澤 拓也)




 共に完成した虫カゴ 現場とは違う達成感

■西寺尾小学校「工作教室」 ■2016/10/16

 西寺尾小学校木工教室に今回から参加させてもらいました。九時から始まり一時間二十分ほどの時間の中でそれぞれの課題をスタートしました。全体の流れを見ながら三十分ほど経過したところで須﨑さんから虫カゴを作っている親子が間に合わないとの連絡があり、すぐに対応しました。
 結果、時間内に完成しました。小学一年生の子と一緒に完成した虫カゴは現場とは違う達成感を味あわせてもらいました。そしてお母様に写真を撮ってもらい感無量でした。
 「また来年もお出でね」と伝え、お子さんの成長も一緒に見ている素晴らしい企画と感じ、来年も楽しみにしたいと思いました。
                                             (佐久間 貴毅)




 「お父さんと思い出の残る作品を作って帰りたいです」

■西寺尾小学校「工作教室」 ■2016/10/16

 十八回目を迎える西寺尾小学校の工作教室が十月十六日、開催され、抽選で選ばれた五十七組が希望の作品作りに取り掛かりました。

 六年生の児童は「今年は最後になるのでお父さんと思い出の残る作品を作って帰りたいです」と話しました。また、虫かごは十二組の親子がこの新作に挑戦しました。虫かごを担当した指導員は、「細かい部品も多く、材料の向きも間違えやすいので、付きっ切りで教える時間が増えました」との感想。また、講師歴二十年以上の指導員は「毎年やっていることなので、参加者の皆さんも要領を得ていて、慣れているので安心して教えられます」との感想がありました。
 工作教室に初参加で新作の虫かごに挑戦した一年生は「とてもうまくできてうれしかった」と作品を見せながら笑顔で応えてくれました。
 来年も多くの笑顔が見られる取り組みになればと思います。
                                             (平井 稔人)




 深夜のカート大会 青年部22人が競争

■本部青年部「カート大会」 ■2016/10/07

 10月7日に本部青年部主催で平塚Fドリームにてカート大会が開催されました。各支部から参加し22名が集まりました。今回のきっかけは一言で言えば面白そうから始まり、どうやったら普段来ない人が来るかを検討した結果で開催がされました。

 20時に集合し3グループに分かれて、練習、予選、本線と行われていく中で、初めてカートに乗る人から経験者まで入り乱れて競い合いました。さすがと言うぐらい若い人たちの順応性は高く最初は40秒台だったのに、本線になる頃には34秒台までなる青年部員もいました。初めての青年部企画に参加した組合員も、みんなと一緒に走るうちに交流するようになりました。1時間30分の楽しい時間はあった言う間に終わりましたが、腕の疲れと楽しさが入り乱れて満足気な顔ぶれとなりました。最後に行なった表彰式で、当日の最高タイムが発表され本日の最速タイムは、鶴見支部の立島さんで33.792秒で総合一位でした。参加者には当日に青年部員に加入してくれた緑支部の安田さんや、神奈川支部の佐久間さんが対象者の吉田さんを連れてきてくれて次回加入に説明に行く約束も取ることができました。
                                             (金澤 拓也)




 社会保険問題はまだ終わらない

神奈川支部「拡大速報3」 ■2016/10/02

ゼネコン現場入場禁止?
年金事務所の通知?
どっちが先!待っていられない社会保険未加入
そんな時は組合に相談だ!

社会保険、相談続く
 社会保険の加入の相談は随時事務所で行っています。組合未加入者の相談も受けています。一人で悩んでいる事業主はまだまだいます。周りに声掛を行い適切な加入を目指しましょう。また社保に加入したら終わりでなく、従業員の入社や退職、家族の異動など手続きは面倒なため方の為の組合です。一言相談いただけましたら対応します。

加入したら終わりでない
 社会保険料を払い続ける困難は、法人事業主であれば共通の悩みです。しかし従業員を外注にするのは大変危険ですし、社会保険料を払うために従業員の給料を下げた。この手段では何の解決にもなりません。

請求することから始まる
 事業主はこれから社会保険や税金を払っていくためにも請求をしっかりとしていくことが求められます。会社経営を継続していくことが従業員の家族も含め生活を守っていくことになります。
                                             (金澤 拓也)




 各種測定やお菓子すくい 綿菓子で大賑わい

■保険証渡し集会 特集 ■2016/10/02

 神奈川支部の今年で三回目となる全体での保険証足し集会が9月25日、建設プラザで行われました。詳細な報告は、来月号にて報告させていただきます。今月は、会場の雰囲気と参加者の表彰を報告させて頂きます。

○年に一度の「登録の確認」

○みんなで体力測定(入賞結果は左の画像を
          拡大表示してご確認ください)
    握力 片足立ち 棒反射 垂直跳び
  
○誰もが大好きな綿菓子

○参加者大抽選会(当選者は以下)
  安田昌子、平松順、幸村美吹、森山優実、
  杉村凛



                                             (金澤 拓也)




 体力測定に賞品競い 子ども向け企画も

神奈川支部「新保険証渡し」 ■2016/09/25

 今回で三回目となる全組合員が参加型の保険証渡しが九月二十五日、建設プラザで行われました。毎年、組合の会議でどうしたら参加者が増えるか、どうやったら組合の制度説明がきちんとできるか、と試行錯誤を重ねて今回の保険証渡しを迎えることになりました。

 十時の開始早々、多くの組合員が集まりました。組合での登録状況の確認を行いながら組合のパンフレットによる制度の確認を行い、日頃の仕事や生活の状況を聞き取りました。対応する役員側も慣れてきて、笑い声も混じりながら対話を繰り返していました。
 ただ保険証を渡すだけじゃつまらないということで国保組合の協力のもと健康測定を行い、握力、垂直跳び、片足立ち、棒反射による健康測定を行いました。
 さらに先月神奈川支部支部報「まちかた」の特集号で報告したように、各分野ごとに賞品を企画しました。そして一位のお米は自宅に届けようと決まりました。 実際に測定に参加した方からは、「こんな企画をやるなら従業員も連れて参加したい」や「子ども向けの綿菓子やくじなどもあり、今年は子連れで参加しました」「来年は今年の測定結果を上回る数値を出すぞ」「血管年齢が実年齢より20歳も上だった」など多種多様な感想が寄せられました。
 十月になり組合員を増やす拡大月間も本番になり組合員訪問も兼ねながらお米を届けにいきました。届けられた高級魚沼産お米5キロを実際に目にした組合員は、みな嬉しそうな顔をし、「また来年も参加したい」と言ってくれました。応対および設営片付けに参加した組合員の皆さんもお疲れ様でした。
 応対した組合員さんからも「例年パワーアップした企画になっている」「もっとファミリー層に参加してもらいたい」「来年は何か目玉賞品があったらいいんじゃないか」「子ども向けの企画を増やしたい」など、前向きな意見が出されました。
 また来年の企画を皆で一緒に検討していきますのでぜひご意見をお寄せください。
                                             (金澤 拓也)




 憲法改悪を阻止 国民投票51%で否決

■小林節名誉教授講演 「参議院選挙後の憲法改悪」 ■2016/09/22

 安全保障関連法の廃止を求める神奈川区共同行動委員会は、安保法制が強行採決されて1年が経過した9月22日、神之木地区センターで「戦争法廃止めざす神奈川区のつどい」を開催。あいにくの雨にもかかわらず75人が参加し、用意していた資料が無くなくなってしまうほどの大盛況でした。

 慶應義塾大学の小林節名誉教授を講師に招き、「参議院選挙後の新たな情勢のもとで憲法改悪をどう阻止するか」をテーマに学びました。講演では、自民党の改憲草案の危険な中身について触れ、表現の自由がなくなり、国防の協力義務が課せられ、国民が憲法を守らされるなど、「改憲されるとどうなってしまうか」具体的に示されました。

 最後に、安倍政権の使命である憲法改悪を阻止するには、「自民党憲法草案をしっかりと理解し、その危険性を自分の言葉で伝える。国民投票を51%で否決すればよい。最後に絶対にあきらめないことが大事」と強調。
 憲法改悪阻止のたたかいに、弾みがつく「つどい」になりました。
                                             (平井 稔人)




 「原水爆禁止に取り組む」 世界平和への思い

■徳江優「原水爆禁止世界大会」 ■2016/09/19

原水爆禁止世界大会に参加して
徳江優さん(神奈川支部青年部)思いを吐露

 今大会に参加して、開会総会や青年交流集会、原爆ドームに資料館。すべて、目と耳を覆いたくなるような内容でした。
 被爆者の体験を聴き、当時のままに現存するものを視ました。核兵器の惨禍は、被爆者が想像を絶する取り返しのつかない人生を余儀なくされていることを思い、胸が痛みました。そして、これだけの甚大な被害を負わせる『核兵器』が今なお存在していることを思うと、果たしてこれから先、怯えることなく安らかに平和に暮らしていくことができるのか、あらためて考えさせられました。
 世界平和に向け、今を生きこれからを生きていく人間として、一人一人は微力ではありますが、私たちのような若い世代こそ、力を合わて原水爆禁止に取り組む必要があると思います。
 今回の経験が私にとって大変貴重なものとなりました。ありがとうございました。
                                               (徳江 優)




 古道具を一式 最後の「展示会」

■武田信治さん(18分会)「展示会」 ■2016/09/14

 10月には古道具を一式、スーパーゼネコン竹中工務店に寄贈します。だから、今回が最後の「展示会」となりました。世田谷の展示イベントを観覧した際、館長に寄贈を依頼したら後日、武田さん宅を訪問し申し入れを快諾されたといいます。
 2間X3間の下小屋に大道具など5台あったが、すべて廃棄。下小屋も解体しました。

武田信治さん(18分会)は、横浜職業訓練校の校長を務め技能卓越した経歴を持ち、市内小学校の工作教室には中心になって貢献してきました。

 昭和5年からこの地に父親が自宅を構えました。周りは田んぼと畑で小机駅が見え、遠くに富士山も拝めました。
 「親父にはよく怒られた。教えてもらうことはなかった」。すべて手作業だから、柱に通しぬき穴を掘るのは大変でした。ノミは叩きノミから追い入れノミ、丸のみも相当種類あります。穴掘りとカンナ削りは、イヤというほどやらされました。カンナは切れ味が違うから、材料や材質によって変え使い分けしました。
 入母屋の住宅はたくさん建てました。東京・木場に材木を調達に行きました。林場には材木がギッシリあって、元が上で末口は下向きに立てられているのは面付きを目立たなくするためだといいます。仕入れの天井板や下見板、瓦桟までトラックに満載して持ち帰りました。

 武田さんは、「大豆戸の棟梁に聞く~日本建築と大工道具~」をテーマに講師として、昨年6月に港北区の協力のもと、日本建築の伝統的な知恵と工夫を披露しています。同時に「棟梁の知恵と愛用の大工道具展」を開催しました。

 今日は、地域に密着した日本の伝統的な職人技を訪ねて、「職人の道、綱島街道を歩く」という港北区の4キロを訪ね歩くツアーが開催され、石材店や建具店、畳店などの一つとして武田さん宅も指定され、道具展が開催されました。ちょうど、港北区役所の広報係の人が訪問中で、お礼と今後の協力を要請されていました。
                                             (瀧川 恒夫)




 建設横浜の未来を切り拓く会議に

■建設横浜「第8回組織活動者会議」 ■2016/09/11-12

 2017年3月を控えた待ったなしの社会保険未加入対策と「地域と産業」への新たな組織展開をめざす組織建設──建設横浜は9月11・12日、箱根湯本の箱根路開雲で「第8回組織活動者会議」を開き、参加者は「秋の組織拡大月間」へむけて意思統一し決意を固めました。

 二方節男執行委員長は開会挨拶で、「知識と経験をもった活動家と若い力をエネルギーに、建設横浜の未来を切り拓く会議にしよう」と呼びかけました。
 田口正俊全建総連書記次長の講演、吉良比呂志書記長の基調報告、今井伸治組織部長の組織部提案。午後から5分散会で討議されました。

 経験交流では、「社保対策での経験」「PALでの経験」「組合役員になって」「社保加入から組合活動」「熊本仮設住宅の経験」がそれぞれ報告されました。

 各支部決意表明で神奈川支部は、宮正廣組織部長(写真)がマイクを握りました。「新保険証渡し」は拡大月間初め、対面しての聞きとり調査で行い、終了後は決起集会とします。月間中は、聞き取り調査データをもとに組合員訪問。そして、新規対象企業訪問を展開します。終盤には、支部バス旅行を楽しく実施します。宮さんは「目標めざして頑張る」と強調しました。
                                             (瀧川 恒夫)




 焼津「寿司食べ放題」&清水港「クルーズ」 申込先着100人

■神奈川支部「秋のバス旅行」 ■2016/09/08


                                             (金澤 拓也)




 「賃金引上げ」は切実 処遇改善は攻勢的な取り組みで

■神建連「賃金引上げ・生活危機突破9・6総決起集会」 ■2016/09/06

 仲間の切実な要求実現を求めて、神建連「賃金引上げ・生活危機突破9・6総決起集会」が9月6日、関内ホールで開かれ、県内の組合から777人が集結しました。

 白田宏記会長は、「設計労務単価は上がったが、賃金は上がらない。このままでは後継者が育たない。公契約条例の制定や建設国保の育成をはじめ諸要求の実現のために、全国の先頭になって、神奈川が立ち上がらなければならない」と呼びかけました。

 氏家正一書記長は基調報告で、公契約条例や建設国保、アスベスト情勢など5項目を示したあと組織拡大方針に触れ、「組織拡大は最重点課題。目標を決め、それをやりきらなければ意味はない。今日は出陣式だ、と決意し頑張りましょう」と訴えました。

 集会はアピールを採択しました。
 その後、マーチングバンドを先頭に、沿道に呼びかけながら県庁までデモ行進。要望書は21、219筆。県庁職員に一人ひとり、声をかけながら手渡しました。
                                             (瀧川 恒夫)




 公契約条例は黒岩知事の決断のみ

■神建連「対県交渉」 ■2016/09/06

 神奈川県2017年度予算編成にあたり神建連は9月6日午前、ワークピア横浜で「対県交渉」を行いました。
 「県内建設労働者・中小建設業者の要望書」はすでに提出済みで、その回答も示された上での組合と県側の話し合いの場となっていて、2会場に分かれて開催されました。
 A会場は、建設技能労働者の賃金改善や入札契約、住宅・仕事の分野。B会場は、建設国保・社会保障や職業訓練・技能振興、税制・税務行政、アスベスト・労働安全衛生分野の要求です。

 A会場石綿副団長は、①「公契約条例」は、黒岩知事が決断するのみ、②賃金実態調査は、県の元・一次下請の聞きとりでは我々労働者の実態はつかめない、③感震ブレーカーへ補助金の引上げ、④「まちの救助隊」は引き続き支援、⑤トイレ改修は、7割の和式を35年までに洋式に替えるの5点を交渉の経緯としてあげました。

 B会場二方団長は、建設国保と健診への補助増額を求め、アスベストの飛散防止、職業訓練支援の補助金確保などの交渉経緯を報告しました。

 交渉を終えた白田団長は、「前向きの議論ができた。我々は地元に貢献する気持ちで仕事をしている。施策をよく検討してほしい」と要望し、県側は「精一杯、回答した。要望は真摯に受け止め、県行政に役立てたい」と話しました。
                                             (瀧川 恒夫)




 働く仲間が人間らしく働き、安心して暮らせる社会

■横浜労連「第27回定期大会」 ■2016/09/03

 横浜労連は9月3日、建設プラザで「第27回定期大会」を開き、今年度運動方針を採択し新役員を選出しました。

 政村修議長は開会挨拶で、「安倍政権は戦争できる国にし国民を制御し、総活躍社会と言いながら、財界が働きやすい社会にしようとしている。労働組合の原点に立ち返って、職場・地域から組織拡大・強化し足元を固め、働く者の要求を実現しよう」と呼びかけました。

 上がらない賃金、蔑ろにされる働く権利、削減される社会保障と増える税負担、そして憲法改悪と戦争する国づくり。こうしたなか、現状の不満と将来への不安を抱えている働く仲間が多くいます。一方で、怒りを行動で示す市民も生まれるなか、新たな運動が芽生え政治をも動かし始めています。大会宣言は、「運動を前進させるため、組織拡大こそ最大の要求実現闘争と位置づけ、闘う労働組合の役割を自覚し、この一年必ず増勢を勝ち取りましょう」と訴えました。

 参加者は、「すべての働く仲間が人間らしく働き、安心して暮らせる社会の実現のため、全力をあげて奮闘します」との宣言を確認し、政村議長(再任)はじめ新役員を選出しました。

 団体発言として建設横浜の本江書記は、賃金アンケートの調査結果から、建設職人がおかれている厳しい労働実態を報告しました。一日の賃金は15、423円で、昨年と比べ最低賃金基準引上げ率以下。工期が短縮され、仕事量が30分長くなりました。仕事が不足して休むしかない。月に働くのは二十日ない。交通費は自己負担。工期が短すぎ。収入が減って消費税は10%になってほしくない、など「仲間の声は切実だ」と訴えました。
 争議団の訴えでは、建設アスベスト訴訟の原告と松本書記が裁判の進捗状況を報告し、署名など引き続きの支援を求めました。
                                             (瀧川 恒夫)




 「見て、聞いた悲惨さ 平和の大切さ」 体験を語る

■建設横浜「原水禁世界大会報告&平和のつどい」 ■2016/08/26

 建設横浜は8月26日、建設プラザで「平和のつどい」を開き、原水爆禁止世界大会「広島」参加者は、その体験談を熱く語りました。




▼穐元守(港北支部) 資料館では胸が苦しくなった。皮膚が爛れ、目が飛び出した被爆者。被爆者の生々しい話を聞いて言葉が出なかった。二度とこんなことが起きてはならないと思った。直接、見て、聞かないと悲惨さは分からない。私はいい経験になった。核兵器廃絶にむけ、平和運動を伝えていかなければならない。

▼普天間竜一(旭瀬谷支部) 日本全国、海外からも世界大会にこれだけの人が来ていることに驚いた。海外の人の意識は素晴らしいなと思った。資料館で原爆の傷跡、生々しく考えさせられた。被爆がどれほど人間に与えるか、生々しい体験談に平和の大切さを思った。自分の子どもや孫に伝えたい。


▼當木裕之(南支部) 広島の被害を見て、核兵器の使用は二度と起こしてはならない、必要ないものと強く感じた。被爆体験を通して今の暮らしがある広島の人たちは、すごく親切だと思った。それが平和に繋がっていくといい。



▼山崎文子(主婦の会) 8月6日の死没者慰霊式に黙祷することを目的に行きました。平和公園慰霊碑には、「安らかに眠ってください。過ちは繰返しませぬから」と刻まれ、原爆ドームまで一直線に配置されています。平和資料館北側には、「ちちをかえせ ははをかえせ・・・」の峠三吉の詩碑もあります。原爆被害者を思って、何よりも平和を願う国民運動にしていくことが大事です。

▼韮澤碧輝(青年部) 広島に行って学べることがあるのか、と初めは思っていました。式典は世界規模の大きさ、世界の日本に対する意識の高さに驚きました。分科会は、十代、二十代の人たちで一杯でした。被爆者の言葉、「後世に悲惨な体験を伝えたい」という切なる思いが深く伝わりました。6日の8時15分、朝から人出は多く、平和記念式典は遠巻きに参加しました。何百年後も空気感は変わることないだろうと思いました。青年部の代表として参加して、知ることができた。後に続く人にも体験を伝えていく。

▼柳川泰洋(書記) 世界大会に登壇した平和大行進の通し行進者を見て、改めて、沿道にアピールしながら平和行進をしてきた「平和大行進」の意味を噛みしめました。暴力で平和は訪れません。社会的に暴力を失くしていけるか、みんなでつくれるかが問われています。


▼松崎昇(書記) 戦後七十一年、私たちの周りでは戦争の傷跡は見つけられないが、広島には至る所にいっぱいある。町全体が人々に訴えかけている。それを再認識した。どうして戦争になったか考える機会があったが、戦争は突然くるわけじゃない。今の日本と重ねると心配だ。原爆はアメリカが落としたが、本当に憎むのは原爆だ。目の前で熱い熱いその体験をした人の重さを感じた。安倍総理は戦争の片棒を担ぐのではなく、「仲直りしようよ」が平和の役割。平和の大切さを広めていきたい。
                                             (瀧川 恒夫)




 「改憲論議が進まないように・・」 問題点を指摘

■建設横浜「原水禁世界大会報告&平和のつどい」 ■2016/08/26

 建設横浜は8月26日、「平和のつどい」を建設プラザで開き、講師を招き「参議院選挙後の改憲阻止のたたかい」をテーマに情勢を学習しました。

 横浜法律事務所の太田伊早子弁護士は参院選の結果をみて、慶応大学生に教えるなかで実務的な講義をしなかったことを、「そんな場合じゃなかったな」と悔みました。
 国会前のデモに何回も参加したが、9月19日に戦争法は成立し、そして施行されました。
 参議院選挙の本当の争点は「憲法」だったのに結果、いわゆる改憲勢力が3分の2以上の議席を獲得しました。そのため、太田さんは「国会による憲法改正発議の可能性がある」と危惧しました。

 「そもそも憲法は何のためにあるのだろうか?」
 日本国憲法は、個人の尊厳を謳う憲法である。人は、ただそこに存在するだけで、生まれながらに尊厳をもった特別な個人である。だからこそ、自由と平等を守るためには国家権力をしばる必要がある。

 問題点は幾つも指摘される。
 憲法13条は、「すべての国民は個人として尊重される」として、公共の福祉に反しない限り個性を尊重しているが、自民党改憲草案では「個人」が消えていて「個」よりも「公」を優先している。
 前文  文頭は、「日本国民は・・」が「日本国は・・」(自民草案)に変更。
 1条   天皇が元首。
 3条   国旗は日章旗。国歌は君が代。
 9条   放棄する→用いない 自衛隊→j国防軍
 12条 →国民の責務
 14条 「特権」が削除されている
 15条 「日本国籍を有する」
 18条 20条 21条 22条 24条 25条の2 25条の3 26条 36条 63条 93条
 98条 99条で数々の問題点を指摘しています。

 太田さんは、改憲論議が進まないように手を尽くすのが重要と話しました。
                                             (瀧川 恒夫)




 お父さんも夢中 「技術の継承を大事にしたい」と指導員

■市立二谷小学校「工作教室」 ■2016/08/21

 神奈川支部は八月二十一日、市立二谷小学校で工作教室を開き、小学一年から六年生まで八十二人の児童とその家族が参加。夏休みの半日、楽しい汗を流しました。

 工作は、ごみ箱とティッシュボックス、スライド本立ての三作品。子どもたちの工作指導にあたったのは書記を含めた二十二人の組合員です。

 九時に開会。学校長から「町の建設職人のプロが教えてくれます」と挨拶があり、中村執行委員長は「ケガのないように・・」と挨拶しました。武田さんと渡辺さん、川上さんは作品ごとの製作説明を丁寧に行い、子どもたちと家族は周りを取り囲むように熱心に聞き入りました。そして、それぞれ作品作りに取り掛かりました。
 会場は校内の体育館で、熱気を吹き飛ばしたいと入り口と窓は全開。時折、微風がぬけますが、それでも、じわっと額に汗が滲みます。

 参加者の一人は、「子どもたちが毎年続けて来ていますので、今年で十一年目になりました。本立てが幾つもありますが、この子は本好きなので追いつきません」と顔を崩しました。また、他のお父さんは「一年生なので初参加ですが、物づくりの楽しさを味わってもらえばいいかな・・」と目を細めました。

 作品を作り終えて、「ゆびにハンマーでたたいていたかった」(三年生)「くぎうちがむずかしかった」(二年生)の声がある反面、「いろいろなもくざいや、くぎのうちかたがいろいろあるのもわかりました」(三年生)「たくさんの物を作ることによって、いろいろなアイディアが生まれました」(四年生)「いろいろな人(大工)の大切さがよくわかりました」(三年生)という頼もしい反応もあり、総じて、「たいへんだったけどたのしかったです。来年もまたやりたいです」という声が大半でした。合格証を手にした児童は、作品をぎゅっと抱えて校舎をあとにしました。

 指導員は、次のように感想を述べています。
▼川上廣(17分会) 「『こんな凄い人たち(大工)が家を建てているんだ』って言われて、技術の継承を大事にしていかなければ、と思いました」
▼中村雅夫(15分会) 「二年生とおばあちゃんが釘打ちで困っていたので、つい見かねて手伝ってしまいました」
▼渡辺英二(12分会) 「私は最初から教えていますが、もう17年になります。最近では子どもたちを手伝うこともほとんどなく、みんな早く、上手くなりましたね」
▼山口丑正(50分会) 「『大工さんになる!』っていう子がいるよ」と笑わせ、「釘を打つのがすごく上手なんだ」
▼佐久間貴毅(50分会) 「子どもたちは熱心で活き活きしている。素晴らしい機会になっている」
▼濱崎知晶(50分会 「『みんな来年も来たい』って言っている。いいイベント、いい企画ですね。お父さんが頑張っている。親子関係が垣間見られますね」
▼角田貞二(1分会) 「頑張っている。思い返すと、自分も子どもと木工教室をやってみたかったなぁ」
▼岩崎秀雄(45分会) 「トンカチの握り方、打ち方を教えたら上手くなりました。みんな慣れていますね。アドバイスも楽しいです」
▼田中恒夫(12分会) 「カンナかけの体験コーナーは大勢来ました。みんな喜んでいました。良かったよ」
▼麻生丈作(18分会) 「受付やりました。節がある板の交換がありました。みんな一生懸命ですね」
▼武田信治(18分会) 「毎年上手にできるようになりました。高度な手の込んだ工夫もあり、飲み込みも早いし、器用になりました」
▼辻幸吉(9分会) 「左官作業の体験コーナーを受け持ちました。教える楽しみもある。九十歳も過ぎ、昔の現役のころの想いで手が動く」
▼菊地功(26分会) 「お父さんが多くなってきた。腕前も上がっている。指導も、ちょっと見て、大丈夫だな、って通り過ぎるくらいで丁度いい」
▼中村洋一(50分会) 「板穴のくり抜き作業を手伝いましたが、みんな慣れて来ています。進歩していますね」
▼鶴井謙吉(23分会) 「暑い中を親も一生懸命。家族の楽しい雰囲気が伝わりました。お父さんが増えてきましたね」
▼本江宏一(書記) 「親が子どもに失敗してもやらしている。口だけ出して、助言にとどめて物づくりの大切さを教えている姿は素晴らしい。校長の方針が浸透していて(同校の保護者でもある)、上達もしているようです」
▼宮友博(20分会) 「大勢参加していて驚いた。お父さんが楽しんでいる。木工作業に興味ある子が多いですし、みんな楽しんでいますね」
▼佐藤清一(19分会) 「年々上手になっている。親子で楽しそうなのがいいですね」
▼中山好一(18分会) 「毎年、暑い中を頑張っている。親も器用になっている」
▼須崎由実(書記) 「板のくり抜きが上手な子がいましたね。お父さんが夢中になっているのが印象的でした」
                                             (瀧川 恒夫)




 丹沢でバーベーキュー 家族連れ92人で賑わう

■南・中・神奈川支部合同バーベーキュー ■2016/07/31

 7/31 南・中・神奈川支部合同バーベーキューが丹沢マス清流釣り場にて行われました。三支部の共催もあり参加者は92名で家族連れが多い企画となりました。また集合は中支部、南支部、横浜駅からのバス及び現地集合という参加しやすさをモットーに企画されました。

 梅雨が明けたものの雨が心配される中でしたが、当日の天候はバーベキュー日和の快晴の中で行われました。参加者全員でバーベキューの準備を手際よく行った後に、マスのつかみ取りを一斉に開催しました。子供たちだけでなく大人も一緒に逃げるマスを追いかけ、つかみ、逃げられ、また掴むを繰り返してました。その後はマス釣りに挑戦、その前に餌ととなる虫に悪戦苦闘しながら釣りを楽しみました。そしてお腹空いた頃に皆でバーベキューを楽しみました。肉やフランクフルト、取ったばかりのマスを焼き自然の中でお腹が満たされました。次には子どもたちがスイカ割りに挑戦し、角材を持ち掛け声の中でスイカを目指しました。もちろん割れたスイカはみんなで美味しくいただきました。最後に高細書記のクイズ大会を開催し大人が悩むクイズを子どもたちの素直さで正解が続出していました。片付けもみんなで行い、楽しい時間はあっという間にすぎてしまい解散となりました。参加者からは「楽しかった。またやってほしい。」「マスのつかみ取りなんかは、家族だけとは違う楽しさがあった。」などの感想をいただきました。
                                             (金澤 拓也)




 「万全と思っていたのに・・・訴えられるかも」 住宅クレーム

■講演「知っておくべきクレーム対処法」 ■2016/07/30

 住宅建設でのトラブル相談は後を絶ちません。そのクレーム処理しだいでは施工業者の経営に打撃を与える事態になりかねません。建設横浜は7月30日、匠総合法律事務所の秋野卓生弁護士を講師に招き、「知っておくべきクレーム対処法」を学びました。

 クレームは、欠陥住宅問題。それをどういうふうに補償するか。こじれて裁判に発展するのか対応が問われます。
 「クレーム」と「不当要求」の違いを見極めること。クレームとは「有り難い顧客の声」と理解し、だから「クレームは大事にする」。クレーム現場では、顧客の不安を完全に取り払い、「やっぱりこの会社で建築して良かった!」と新築時の喜びを再認識してもらう場に演出することも可能です。
 一方、企業収益を低下させる受忍限度を超えた法外な「不当要求は断固として闘う」という姿勢が大事。「穏便に!」はダメ、わがままには応じない。度を超えたクレームは「即座に応じられない旨をお伝え」し、「常識の範囲内で協議をするべく、軌道修正を図る」といいます。

 契約上の注意点として仕様書・明細書は添付し、仕様変更時は必ず合意を取り了解してもらうこと。「同等ならいいじゃないか」は通用しない。契約工事名は曖昧な表現は避ける。例えば雨漏り改修工事でも、「散水試験で発覚した箇所のみ修繕工事」のように記載しないと、契約金額が3倍、4倍になろうとも完全に止まるまで補修する結果になる可能性があります。「そんな金額じゃできる訳ないでしょ」は裁判では通らないといいます。リフォーム工事など図面がなくとも写真表現を有効に活かすことも指摘しました。

 「万全と思っていたのに・・・あなたも訴えられるかも知れません」
 10年間の瑕疵担保期間終了後に思わぬクレーム・・・。「不法行為責任」は最大、築20年まで続きます。例えば、築18年めに外壁タイルが落下したのは、「経年の劣化が原因」との主張も、消費者救済理由で過失とされたりする。リスク回避のために、「図面や写真など説明できる書類など最低20年間は保存するように」とアドバイスしました。
                                             (瀧川 恒夫)




 新保険証渡し 秋のイベント 署名とアンケート

■秋の拡大速報1「組合員のみなさんへ」 ■2016/07/28

組合員のみなさんへ

    署名とアンケートのお願い
      ①子ども医療費を無料に。一部負担金は導入しないでください。
      ②地域建設業の担い手確保。処遇改善にかかわる請願書   
      ③賃金アンケート(前月配布済みです) 

    会社設立は、組合に相談してください
              

   新保険証渡し

日時 9月25日(日)
      午前の部 10時~12時
      午後の部 13時~15時
場所 建設プラザかながわ(東神奈川そば)

▼体力測定・簡単ストレッチ・血管年齢測定
▼子ども向け 大抽選会・綿菓子のお楽しみ

   お子さん連れでご参加ください。

 神奈川支部 秋のイベント情報

11月6日 静岡うまいもん食べ放題ツアー
先着100名

   詳細は、後日チラシを発送します

                                              (金澤 拓也)




 四支部合同で役員研修会

■建設横浜「中央ブロック役員研修会」 ■2016/07/23

 神奈川・旭瀬谷・保土ヶ谷西・中支部が所属する中央ブロックの役員研修会は7月23日、本部会館で40名が参加して行われました。建設横浜を北部・中央・南部の3ブロックに分け、それぞれで役員研修会を開催しています。

 はじめに、千葉土建の綱領から建設労働者の命と健康を守り、実現するために教育、学習を務めるという組合の原点に立ち戻った説明がありました。
 その後の情勢報告では、若手建設従事者の不足の問題や業界の話に触れ、人を雇う責任について説明しました。その中で、「仕事が薄くなったから明日から休んでくれ」や「雨だから今日は休みだ」は法律違反だという事や、従業員に仕事でミスしたから弁償させたは、よほどの事情がないと違反、そして残業代と「明日から来なくていい」といった解雇に関することを説明しました。その対策として、事業主側を守るためにも就業規則や雇用契約が必要となり、互いに確認していくことが重要となります。

 組合の目指す組織問題として、分会組織について保土ヶ谷西の合併と合わせて参加者で討議しました。
 参加した役員から、組合費の集金体制や、事務局扱いや会社班といった組合への組合員の集結の課題について発言があり、検討していくこと確認しました。
 分会役員の発言から分会議に若手を集めるために何ヶ月かに一度ファミリーレストランでの開催したり、分会でバス旅行をしたりと、参加のしやすさや受け皿作りの対応の報告がありました。

 最後に支部やブロック、本部で行うイベントやセミナーも合わせて交流と学習を行っていき、組合を発展させていくとまとめがありました。
                                   (金澤 拓也  瀧川 恒夫写す)




 駅頭宣伝行動を中心に地域活動強化

■神奈川区革新と共同の会 「2016年度総会」 ■2016/07/21

 神奈川区革新と共同の会は7月21日、共同センター事務所で「2016年度総会」を開きました。

 宇佐美さやか市会議員は、東日本大震災で被災した東北各地を視察して、その行政の体験を報告しました。
 津波で被災したJR常磐線の線路を作り直し作業、仙台地下鉄、大船渡ー気仙沼バス路線、岩手県矢巾町の水道事業などの現地の苦労話と横浜市行政の関り、懇談の模様などを分かりやすく話しました。

 岩田行弘事務局長は、15年度活動報告のなかで、「憲法の改悪反対、大企業や富裕層の特権的制度の反対、市民が暮らしやすいr生活ができる運動を続けてきました」と前置きし、「戦争法廃案一点共闘」が地域連帯で構築されたことは、運動の目的を明確にしながら垣根と立場を超えた運動として全市、全県でも大きく注目をされたと評価しました。
 そして、新子安地区や東高島地区、羽沢貨物駅、ノースドックなどの地域問題状況が報告されました。
 16年度の取り組みについては、原発再稼働反対や米軍基地返還、国保料の大幅削減など平和で住みよい神奈川の実現、憲法を守り暮らしに活かせる自治体の実現など11項目をあげ、地域要求のさまざまな課題については積極的な駅頭宣伝行動をすることを確認しました。

 各団体から発言があり、建設は社会保険未加入問題の取り組みや組織拡大の成果、アスベスト訴訟の経緯を報告し連帯の支援を要請しました。
                                  (瀧川 恒夫  金澤 拓也写す)




 「戦争法廃止」 国会を包囲 強行採決10か月抗議行動

■戦争法廃止・安倍内閣退陣7・19国会議員会館前集会 ■2016/07/19

 安全保障関連法(戦争法)が強行採決されてから10か月をむかえる7月19日、戦争法の廃止を求める抗議行動が国会前で行われました。主催の「戦争させない・9条壊すな!総ががり行動実行委員会」発表によると市民ら4500人が結集。参加者は国会議事堂を包囲し、「戦争する国、絶対反対」「戦争法は必ず廃止」と声をあげました。

 民進党の枝野幹事長と社民党の福島副党首が続けてマイクを握り、政府による一連の強硬姿勢を批判しました。東京都知事選挙に出馬した鳥越俊太郎さんも駆けつけ、「一緒に新しい東京に変えよう」と訴え、とりごえコールを受けました。続けて発言に立った弁護士は、「参議院選挙で改憲勢力が3分の2を超えたが、正当化されたわけではない。国民・市民の声は少数派ではなく、平和を求めている」と訴えました。

 沖縄・高江から米軍ヘリパッド建設の現状報告があり、「投票翌日の朝5時からメインゲイトに工事用資材が搬入された。反対運動に対して千人の機動隊が弾圧に来る」と厳しい状況を訴えました。そして、沖縄県には保守陣営の国会議員は一人もいなくなったと話し、「沖縄は民意が示された。挫けることなく最後まで闘う」と表明し、連帯の拍手を受けました。
 総ががり行動実行委員会は、「戦争法廃止署名は1350万筆集まり、今なお集計中」と話し、いっそうの協力を求めました。
                                              (瀧川 恒夫)




 健康づくり事業の推進 命と暮らしに建設国保

■神奈川県建設連合国民健康保険組合「第95回組合会」 ■2016/07/19

 神奈川県建設連合国民健康保険組合(組合会)は7月19日、中区のかながわ労働プラザで「第95回組合会」を開催し、15年度事業報告を承認。来年度の新役員を選出しました。

 二方節男理事長は、命と健康を守る立場に逆行する社会保険改悪制度を批判し、「組合員にとって命綱ともいえる建設国保は、加入者を増やすことで乗り超えよう」と挨拶し、組織拡大の奮闘を促しました。
 神建連の白田宏記会長は、「先輩たちが作りあげてきた建設国保は、当然の願いからできた。参議院選挙は社会保障改善には重い結果となったが、大変な時はいつも拡大で乗り切ってきた。厳しい状況のなかですが、心を一つにして乗り切っていきたい」と呼びかけました。

 傍島久実常務理事は事業報告で、「15年度は、社保未加入対策の推進、マイナンバー制度の通知開始に向けた対応、資格調査の開始などの取り組みを行ってきました。国保組合に対する国庫補助金は従来水準を確保し、新規加入組合員は年間5千人を超えました。厳しい状況を、組合の主体的な力で打開してきた一年間でもありました」と総括したあと、「命と暮らしに直接かかわる建設国保を守るために、組合の仲間とともにその運営に努めます」と決意を表しました。

 保健事業は、健康診断受診の促進や特定健診・特定保健指導の強化、健康づくり事業の推進などを盛り込みました。なお、保険料や給付内容は従来通りで変更はありません。
                                              (瀧川 恒夫)




 社保加入せめぎ合い 仲間のつながりが最大の力

■組合会 講演「社保未加入問題と事業所対策」 ■2016/07/19

 全建総連の奈良統一・組織部長は、建設国保組合会で「社保未加入問題と事業所対策」をテーマに講演しました。直近の情勢や全建総連の取り組みの話も盛り込み、東京土建の具体的な事業所対策や仲間づくりの重要性についても指摘しました。

 「先日の参議院選挙の結果は、改憲派が3分の2を超し、改憲への議論が加速するかとみられるが、民意は改憲反対が多数。辺野古基地建設や原発再稼働、TPP協定批准などでは強い反対の民意が示されている(沖縄、福島、東北各県の選挙結果)」と指摘しました。

 全建総連の取り組みは、「賃金実態調査はここ3年、大工職で5.5%、各職で3.6%の引き上げ。34%の設計労務単価引き上げに比較すると不十分です」「キャリアアップシステムは、全建総連から松岡賃金対策部長を派遣し、役割を果たしていきます」「全国の仲間の結集で予算確保のたたかいが始まりました」「アスベスト訴訟は、国を断罪。製造企業の賠償責任を認める画期的判決。一人親方は立法による救済に言及。命あるうちの解決を求めて全力をあげます」「全建総連組織は2年ぶりに年間増勢を果たしました」などと話しました。

 「社保未加入対策による組合加入者が大きく増加する一方で、協会けんぽ加入による組合脱退者の増加という、二つの面が鮮明になっている」と指摘し、その対応が極めて重要と話しました。また、事業所訪問に重点を置くあまり、組合員訪問・対話の取り組みがおろそかになる点も指摘。あらためて拡大運動の中心に据える必要があると強調しました。

 請求要求運動への理解は広がり、法定福利費確保の事例が広がっているものの、上位業者の理解不足もなお少なくありません。誤った指導を跳ね返す取り組みは、それぞれのレベルでのせめぎ合いで、「何処の、誰に、何処が」などを明確にして是正させる水際対策と仲間への周知が決定的に重要だと、各県連の実例をあげ説明しました。

 事業所従事者の増加による組織は、当然、要求や組合への意識も変容します。組合業務や取り組みへの理解を深めてもらう新加入者説明会を行ったり、法人対策の国保業務の見直しも行われています。
 「支部直属の事業所」に対する組織の在り方も再検討が必要です。①いくつかの事業所が集まって各々群(班)を構成し、一つの「事業所分会」をつくる、②事業所分会をつくらず群(班)として「地域分会」に所属する、と2つの方法。
 運動参加をどう勝ち取るか?
①事業主組合員の結集軸が必要。事業主を対象とした交流会はセミナーや名刺交換会、ゴルフ大会など親睦の場も取り組み、参加機会を増やす。
②事業所の従業員は若手・子育て世代の組合員。各種ファミリーイベントの開催、保育や学校教育など子育てに関わる取り組み、仕事や営業につながる学習会やセミナーなどの開催。独身者には婚活パーティーや異性との交流会の開催など広く行っていくこと。

 奈良さんは最後に、「組合は仲間のつながりが最大の力。拡大運動のなかで、仲間を訪ね、話をしましょう。あらゆるレベルでつながりをつくろう。大勢の仲間が、皆さんを待っています」と呼びかけました。
                                              (瀧川 恒夫)




 アスベスト(石綿)暴露実態を証人尋問で 判決は年度末か

■首都圏建設アスベスト訴訟神奈川第2陣第12回期日 ■2016/07/14

 建設現場でアスベスト(石綿)を吸い込み肺ガンなどを発症したとして、国と建材製造企業32社に損害賠償を求めている首都圏建設アスベスト訴訟神奈川ルート第2陣の第12回期日裁判は7月14日、中区の横浜地裁で開かれ、原告2人の証人尋問が行われました。

 最初に尋問に立った原告Sさんは、76年から2007年まで建設現場での解体・築炉・保温(プラント)作業に携わり、保温材や断熱材、吹付け、内外装などに接触する機会がありました。
 主尋問は原告側弁護人から職歴や作業内容について、提出書面通りか一つひとつの確認がされ、Sさんは質問を追いかけるように丁寧に返答しました。
 それをうけて、国と企業側の代人から職歴と労働者比率、作業内容の中身について、細部にわたる反対尋問が行われました。作業時の粉塵状況や防塵マスク着用有無、個別現場での作業手順など7人が交代して続けました。

 次の原告Aさんは、配管工として72年から2013年まで作業。吹付けや保温材、石綿円筒など主に混和剤で暴露しました。
 反対尋問は主に、インサート取付け時作業や石綿円筒切断時の暴露状況に費やされました。改修工事で天井内狭い空間での吹付け材剥離作業は、「マスクすると目に詰まって息ができないから苦しくて使えない」。「デッキプレートの穴あけは上向きで、振動で吹付け材が舞い散る」「吹付け材は天井や梁。触れざるを得ない」などAさんは一問一答で応えました。

 裁判終了後、田井勝弁護士は法廷前集会で、「暴露実態の話は分かりやすかった。裁判官にも伝わったかなと思う」と成果を強調しました=写真。今後の見通しについて田井弁護士は、「8月は原告尋問でメーカー責任を追及し、9月以降は労働者性・一人親方に関する尋問を予定。早ければ年内に結審して、年度末には判決が予想されます」と語りました。

 白田宏記神建連会長は、「今が頑張り時。全国の仲間の応援ももらって、頑張りぬきましょう」と呼びかけました。参加者は、「がんばろう」三唱で更に決意を新たにしました。
                                              (瀧川 恒夫)




 「賃金・単価の引き上げ、予算要求」 日比谷で集会・デモ

■全建総連「予算要求中央総決起大会」 ■2016/06/28

 賃金・単価の引き上げや法定福利費を現場の労働者一人ひとりにいきわたらせること、そして建設国保の現行水準の確保をはじめとした、建設労働者・職人の仕事と暮らしを支え、建設産業を人が育つ産業に変えていく諸政策の実行と予算の確保のため全建総連は6月28日、港区・日比谷野外音楽堂と小音楽堂の二会場で「予算要求中央総決起大会」を開き、全国48県連組合から3599人が結集し、気勢をあげました。

 全建総連の三浦一男中央委員長は、「若者に建設業を選んでもらうためにも運動を広げなければ・・。予算獲得に全力で取り組む」と挨拶しました。

 自民党、民進党、公明党、共産党、社民党の各党は、予算獲得への協力を表しました。

 勝野圭司書記長は基調報告で、「熊本支援金は5千万円。木造仮設住宅は360戸。労働者供給事業として180人が従事している」と報告。社会的役割を果たし、行政の信頼を得ていると強調しました。集会の目的は、①建設国保の育成・強すること、②現場労働者の賃金大幅引き上げを勝ち取ることを骨子として、さらに①熊本地震の被災者への支援拡充を、②社会保険への加入促進、法定福利費の支給を、③高契約法(条例)制定、④建設アスベスト被害の根絶・被害者補償、⑤建設業への入職促進・技能者育成、⑥住宅リフォーム・耐震ん助成制度の創設・拡充、⑦さらなる消費税増税反対、⑧青年子育て層対策強め組織の拡大強化の8項目をあげ、厚生労働省と国土交通省、財務省、国税庁、総務省の各省庁に要請し実現を求めると訴えました。

 地震被災地の熊本建労委員長は、「全壊が100、半壊が200、863軒が被災し、本部会館も立入禁止で機能が一時停止しました。全国から支援物資や水が届き、一人ひとりに手渡した時『ありがとう』って笑顔で喜んでいました。労働者供給事業の仮設住宅建設も進んでいます。これまでやってこれたのは、全国の皆さんのお陰です。元の生活に戻れるよう頑張ります」と話し、何度も感謝の言葉を口にしました。

 集会後は、銀座通りをデモ行進。「建設国保を守れ」「賃金・単価をあげろ」などシュプレヒコールをあげ、沿道を行き交う人たちに呼びかけました。
                                              (瀧川 恒夫)




 高知桂浜の刃物見学 道後温泉で青年部大会

■神奈川支部青年部「定期大会&四国研修旅行」 ■2016/06/25-26

 神奈川支部青年部は6月25・26日、大会を兼ねて四国研修を青年参加者10人で行ってきました。

 梅雨空の高知竜馬空港に降りたち、途中の高知城を横切り、桂浜の坂本竜馬像にご挨拶。桂浜公園内のとさいぬパークでは、木彫り職人のノミの腕に興味をもち、龍河洞の刃物店の土佐壺さんで、ノコギリ・玄能・ノミなどを見学しました。
 高知県滞在もあっという間に、四国ながらの地元の家屋を見ながら宿泊地の道後温泉へ移動。夜は青年部大会を行い、しっかりと一年の総括と今後の方針について話し合いました。
 青年部の役目について討論がされ、青年部で学んだことを次の世代に引き継ぐことを再確認しました。また、会議の参加についても触れ、一人ひとりの負担が軽減できるような会議の参加を目指すなど、青年部らしい活発な意見が出され盛り上がりました。
 大会終了後の道後温泉の温泉街独特な建築物が並ぶ町並みを見学し、翌日は、しらなみ海道という瀬戸内海を縦断し、島と島とを結ぶ橋が、そこに住む人たちの生活道路としての構造物に触れました。帰路の途中の今治タオル工房館では昔ながらのタオル織機を見て、文化と現代の融合を目のあたりにしました。
 青年部研修に初めて参加した五木田さんは、「研修の中身も良かったですが、いろいろな人との交流が良かった」という感想を頂きました。今年一年、青年活動にご協力をお願いします。
                                              (金澤 拓也)




 「もう一回、行きたい」「行かせてくれ」労働者供給事業

■建設横浜「労働者供給事業(千葉土建)」講演 ■2016/06/25

 仲間の就労先の安定確保につながる労働者供給事業を実施している千葉土建(海老原秀典中央常任執行委員=写真)は6月25日、建設横浜本部会館で「労働者供給事業」の仕組みや運営実態について講演。組合書記らはテキストを追いながらその説明に理解を深めました。

 東日本大震災での応急仮設住宅建設に対応するために設立した全木協(全建総連+工務店サポートセンター+日本建築士連合会)。その仮設住宅建設は、全建総連と地元工務店が労働協約を締結。現在までに1000戸以上、述べ8000人を超える建設労働者が、応急仮設木造住宅建設に携わりました。

 それをきっかけに千葉土建は、「仕事がない」など組合員の声を反映した仕事確保や「方策2011・12」方針を受けて、2012年度に労働者供給事業認可取得へ動き出しました。外部的には県労働委員会での労働組合資格の取得、職業安定法第45条の許可を受けて労働者供給事業の厚生労働大臣許可などをすすめ、また、組合内の体制づくりでは組合員の登録や管理体制の確立、労働協約の学習などを重ねました。労働者の立場で供給される組合員の待遇は、賃金は設計労務単価の8割、週休2日・8時間・残業代1.25倍、社保完備、交通費実費など、すべての法令・法規を遵守する立場で決定しました。

 千葉土建とA建設。初の労働者供給事業の調印式は、2,014年11月でした。

 A建設での具体的な作業内容は、基本的な大工職人(在来でも2x4でも)であれば対応できる中身。勤務する前に新規入場教育があり、具体的な作業内容が説明されます。
 「慣れない作業であったが勉強になった」「職人一人ひとりの仕事に対する意識の高さに驚いた」「待遇が良かった」など、働いてみた感想があがりました。また、「今後も労供で、ぜひ働きたい」「A建設の良いところを自分の技能に取り入れたい」などの声も寄せられました。

 海老原さんは、労働者供給事業を通じて新たに得たものとして、「丁寧な組合員教育を継続していることで、供給された職人の意識が高まり、千葉土建の評価が向上した」「仕事ぶりも相まって、年間を通じて供給依頼がきている状況」と、成果を強調。「賃金ピンハネからの脱却など組合員が希望を持ち、また、企業も信頼してくれた」労働者供給事業は、未来の建設産業の在り方を描いています。「もう一回、行きたい」「行かせてくれ」という組合員からの要望も多いと言います。

 企業からの引き合いは来ていますが、「労働協約の妥協はしない」と強調。今後は、「一企業との労働協約をどう発展させるかが重要」と展望を語りました。そして、「組合員に勇気と希望を与える組合づくりが私たちの役割」と呼びかけました。
                                              (瀧川 恒夫)




 インボイス制度実施は死活問題 税制改正を学習

■建設横浜「どうなる税金学習会」 ■2016/06/22

 2016年度税制改正で消費税にインボイスが導入されることから建設横浜は6月22日、「どうなる税金」と疑問に応える学習会を本部会館で開きました。税対部が主催。

 益子良一税理士(税理士法人コンフィアンス代表社員税理士 専修大学法学部講師)は、16年度税制改正の基本的な考え方として、①中小の赤字法人(約7割)からも税金を取る、②消費税を主に安定的な恒久財源の確保の二点が主眼で、狙いは、①弱い法人は退場させる、②大企業や資産家からでなく庶民から税金を取る考え方だといいます。

 消費税の軽減税率制度について、「税率10%の引き上げが二年半(2019年10月)延期されるので軽減税率適用も延期されるが、軽減税率導入にむけての全体像と施行スケジュールはすでにできていると表を示しました。税額の計算方法として、2021(平成33)年4月にインボイス制度として「適格請求書等保存方式」を導入するとしています。
 仕入税額控除できるのは、登録を受けた事業者(適格請求書発行事業者)のみ。このことから、「①消費税の仕組みから免税事業者は取引先から排除される、②一人親方は1000万円以下でも課税事業者になることを元請けから求められる」ことが懸念されます。

 いっぽう法人税課税は、現行23.9%を段階的に引き下げ、国・地方の法人実効税率は3割以下になります。減価償却制度も見直し、建物付属設備及び構築物の償却方法は定率法を廃止し定額法となります(所得税も同様)。
 身近な税制の変化として、相続税の基礎控除は6割に減少(5000万円から3000万円)します。

 益子さんは今後の運動として、「①消費税率を10%に引き上げさせない運動が必要。②インボイス制度(適格請求書等保存方式の創設)は絶対にさせない運動が必要」をあげました。アベノミクスは完全に失敗し、消費税率を5%に戻すぐらいの取り組みが必要。インボイス制度実施は死活問題につながるとして、「今度の参議院選挙の結果が非常に重要」と呼びかけました。
                                              (瀧川 恒夫)




 建設業は選別の激動期 必ず道は開ける

■横浜市連「第16回定期大会」 ■2016/06/17

 横浜市連は6月17日、「第16回定期大会」を建設プラザで開きました。

 二方節男市連会長は挨拶で、「建設業界は社保未加入問題をテコに業者の選別を図り、激動期を迎えている。安倍政治は激しさを増し暴走している。参院選挙は政党支持の自由は保障しつつ、私たちはそれをチャンスと捉えて、一人ひとりに語り掛け、私たちの力になる勢力に力を貸そうではないか」と呼びかけました。

 神建連の氏家正一書記長は、「熊本地震で熊本建労の仲間は、『全国の激励に助けられた。仲間は大事だ』と口々に言って感謝していた。社会保険と建設国保の確認は最終年となり、秋の拡大も準備に入る。熊本の教訓を胸に、仲間を増やし組織を大きくしよう」と訴えました。

 横浜労連の政村修議長は、林横浜市政は中期計画で「人も企業も輝く社会」を力強く進め、それは国が推進する国家戦略特区や地方創生、一億総活躍社会の実現などと連携した施策であると分析。大規模開発事業に予算を集中させる一方で、市民生活に関わる施策では09年9月の施政方針で述べていた「人の心を大切にするぬくもりのある市政」とは離反した対応もしばしば。「生活の安心」「市民の暮らし充実」などの文言は消え去ったと指摘しました。

 大会は役員改選があり、新役員を選出。代表して二方新会長(=写真)は、「情勢は厳しいが、仲間を増やそう。頑張れば必ず道は開ける」と、力強く決意表明しました。
                                              (瀧川 恒夫)




 今年も元気に「住宅デー」 住宅相談も受ける

■神奈川支部 全国統一「第39回住宅デー」 ■2016/06/12

 朝から強い日差しのなか神奈川支部は6月12日、全国統一「第39回住宅デー」を2か所で開きました。

 西大口の田中建設作業場会場は、早朝から11・12分会に所属する10人が参加して準備に取り掛かりました。
 石川分会長は、ハサミ砥ぎの器械をセット。田中さんはまな板削りの準備。渡辺さんと三浦さん、厚海さんは砥石を並べ包丁砥ぎの体制に入りました。会場前は受付テーブルを設え、斉藤さんと加藤さんは受付ノートの整理、加山さんと鈴木さん、石川さんは会場全体に気配りしていました。 横断幕を掛け住宅デー宣伝旗、カラフルな風船を施し、会場は華やかな雰囲気がかもし出されました。宣伝チラシ200枚は、あらかじめ近隣住戸や知人宅、お得意さんに配布し来場を呼びかけました。
 「けがに注意して、始めましょう」と分会長の元気な挨拶で始まりました。預かってきた包丁やハサミ、まな板は20丁ほど。さっそく受付して番号札をつけ、それぞれ作業開始しました。笑い声も飛び交い、通りがかりの人も様子を見て、包丁・ハサミを手に来場していました。

 大豆戸町の大豆戸会館会場は、17・18分会の仲間が毎年開催しています。参加は7人。中山分会長と大羽さんは受付で来客を待ちます。宣伝チラシ500部は、町内の回覧板や近隣各戸に配布されました。
 佐々木さんはまな板削りの注文を受け、自宅の作業場まで車で走りました。武田さんと鈴木さん、高橋さんらは包丁砥ぎ・ハサミ砥ぎに精を出しました。今年も会場前の家からの住宅相談を受け、川上さんはお客さんと打ち合わせをしていました。
                                               (瀧川 恒夫)




 「戦争する国づくり」 「最低賃金1,000円以上」 駅頭で訴え

■革新と共同の会「定例駅頭宣伝」 ■2016/06/11

 革新と共同の会は6月11日、定例の宣伝行動をJR東神奈川駅頭で行い、14人が参加しました。

 「教科書ですすむ戦争する国づくり」 「最低賃金どこでもだれでも1,000円以上」 「つくろう!はいろう!労働組合」など、往来する人たちに200部の宣伝チラシを配布しました。
 神奈川地区労連の澤田議長や新婦人の会の前田さんは、ハンドマイクで戦争法(安保関連法)を推し進めている政府を痛烈批判し、そして、人間らしく暮らせる賃金の底上げなど訴えました。

 神奈川支部から5人が参加。主婦の会の山口さんと安井さんは、「わりと気持ちよく受け取ってもらいました」と揃って話し、沼田さんは配布チラシの補充に何回も往復していました。
                                               (瀧川 恒夫)




 時間いっぱい工作 木工体験を満喫

■神奈川支部「YMCA東かながわ児童クラブ木工体験教室」 ■2016/06/02

 神奈川支部として初めて東かながわ児童クラブの工作教室にあたり、事前の体験としてノコギリ・玄能を使った木工体験教室を6月2日に行いました。

 初めにクラブ内で子ども達に大工道具の簡単な説明を武田信治さん(18分会)が行いました。子どもたちの中には初めてカンナやノミを見る子も多く刃物が怖いと言っていました。しかし、武田さんから使い方を間違えれば確かに危ないが、大工にとっては大事な道具だと説明すると納得したような顔を見せていました。
 講義を終え、とてつもないビル風との闘いの中、クラブ内の敷地にて木工体験を行いました。カンナ削りと丸太・竹切りの体験コーナー、現場での端材を自由に切ったり釘を打ったり子どもなりに楽しんでいました。中には指を玄能で3回も叩いたり、のこぎりで指を切ったりした子もいましたが、しかし痛みよりも興味が勝って最後まで時間いっぱい工作を満喫していました。次回の工作教室は「いい子にしていたらやるよ」と伝えて終わりました。

                                        (金澤 拓也 文・撮影)




 歴史的な転換期 新たな発展に全力で

■神建連「第62回定期大会」 ■2016/06/05-06

 平和と民主主義が問われる重大な情勢のもとで神建連(神奈川県建設労働組合連合会)は6月5日、「第62回定期大会」を熱海後楽園ホテルで開き、新年度の運動方針を決め新役員を選出しました。

 白田会長は挨拶で、熊本地震の被災者支援を表明したあと一年間を振り返り、技能労働者の賃金が上昇しない点を批判。2022年までにICカード化するという建設キャリアアップシステム制度設立に「全建総連の意見を反映させていく」と期待を寄せる。迫りくる参院選挙を「待ちに待ったチャンス」と捉え、「自公補完勢力にトドメを刺す」と訴え、「建設労働者の明日を切り開く大会にしよう」と呼びかけました。

 全建総連の奈良組織部長は、「七人に一人の被害を受けながら熊建労は安否確認に奔走し、仲間の助け合いを実感しました。応急仮設住宅は今後500戸の予定で応援協力をお願いします。アスベスト署名は141万筆で紹介議員は236人になり、司法から政治の場になります。『社保の相談は組合へ』と積極的対応し、全建総連は61万2千人。2年連続増加した」と話しました。

 大会は、「立憲主義・民主主義・平和主義が問われる、歴史的な転換期ともいえる激動の一年を、建設労働者と国民の団結で、諸要求実現と政治の革新、組織建設の新たな発展にむけた、たたかいを全力で進めていく」と宣言案を採択。「団結、頑張ろう!」と拳を突き上げました。

 新役員は、白田会長はじめ概ね現状変更なし。
 なお、建設横浜では、拡大実増率1%支部として鶴見支部が、実増支部として緑・金沢・神奈川・港北の4支部が表彰され、特定保健指導実施と健康講習会参加状況では、鶴見・中・南の各支部が表彰されました。
                                               (瀧川 恒夫)




 平和で安心して暮らせる社会へ 「団結、頑張ろう!」

■横浜建設一般労働組合「第8回定期大会」 ■2016/05/22

 建設横浜(横浜建設一般労働組合)は5月22日、中区の開港記念会館で「第8回定期大会」を開き、370人の参加者は「建設労働者の社会的役割に相応しい処遇改善を勝ち取り、平和で安心して暮らせる社会をめざそう」と声をあげました。

 二方節男執行委員長は、社会保険未加入問題で厳しい情勢のなか年間1、429人の新しい仲間を迎え入れた成果に謝意を示しました。そして、「この一年は日本の未来を決める大事な年になる」とし、目前に迫っている参議院選挙を見据え、「組合は政党支持の自由、政治活動の自由を守りながらも野党共闘を歓迎し、要求実現の選挙として奮闘しようではありませんか」と訴えました。

 吉良比呂志書記長は運動方針で、「長きに亘って低賃金・低単価で苦しめられ、社会保険未加入が当たり前のようにされてきた悪しき状況が変わろうとしている。働くルールを確立させ、技能労働者の正当な地位を得るための取り組みを強く進める」と強調しました。
 また、憲法違反の戦争法強行や不公正税制、労働法改悪、社会保障費の切り捨て、売国的なTPP参加、原発の再稼働など、安倍自公政権がすすめる独裁的な政治を「私たちは断じて許さない」と痛烈に批判しました。
 そして、「建設アスベスト訴訟の全面解決を勝ち取るたたかいや組織拡大・強化、建設産業の民主化、安心して働ける建設産業の実現のために、団結して前進しよう」と呼びかけ、参加者は大きな拍手で確認しました。

 大会は、「立憲主義と民主主義を守るたたかいに、建設横浜が先頭となって立ち上がる」特別決議を採択し、19項目の大会スローガンを確認。「団結、頑張ろう!」と拳を突き上げました。
                                               (瀧川 恒夫)




 「被害者の声を聞け」 太平洋セメントへ要請

■アスベスト建材の太平洋セメント要請行動 ■2016/05/20

 「建設アスベスト訴訟の早期解決をめざす全国決起集会」に参加した全国の仲間3000人は、日比谷野外音楽堂での集会後、一度も会談に応じようとしないアスベスト建材製造企業の太平洋セメント㈱本社(港区台場)を訪れ、原告団との会談を要請しました。

 ゆりかもめ線お台場海浜公園駅につながる階段を下ると目前に、高くそびえる眩いばかりの太平洋セメント本社ビル。入口までは30メートルはあろうかと思われる広いエントランスには、面前に「関係者以外立ち入り禁止」の立て看板とチェーンがそれを拒否しています。

 原告団の立ち入りを大手を広げた社員が拒否し、押し問答になります。
 「被害者の声を聞け。企業としてきちんとした対応をすべきではないか。役員、社員として誇りを持つなら、切なる訴えを聞け!」
 会社側は、「下がってください」の一点張り。

 宣伝カー上からマイクで訴えます。
 「私たちは喧嘩しに来たのではありません。酸素呼吸しながら生命をかけています。大阪、京都から来ています。被害者の声を聞いてください。話合いに応じることを求めています」
 「大阪、京都判決を踏まえて、明らかに新しい流れが生まれています。各企業は『検討する』と言い出しています。一切応じようとしない太平洋セメントの対応は如何なものか。大きなシェアを占めている御社が、解決に向けて大きく舵を切ることが大企業の態度ではないですか」
 原告団と会社側のやり取りが続くなか、応援の訴えとシュプレヒコールは終始、継続されました。

 そして、最終報告されました。
 「他企業が交渉の場を設けてきたように状況が変化してきた認識はあること。3000人の要請は共感し真摯に受け止めたこと。被害者の声を聞くテーブルにつくよう検討することを上司に伝えると三点確認した」
 
 最後のマイクは、「徹夜してでも闘いたいが、まずはここまで前進した。原告の想いに応えて、必ず勝利しよう!」と呼びかけました。
                                               (瀧川 恒夫)




 アスベスト訴訟の解決と補償基金制度創設を要求

■「建設アスベスト訴訟の早期解決をめざす全国決起集会」 ■2016/05/20

 東京・横浜地裁への第一陣提訴から8年、首都圏建設アスベスト訴訟統一本部(全建総連後援、同全国連絡会協賛)は5月20日、東京・日比谷野外音楽堂で「建設アスベスト訴訟の早期解決をめざす全国決起集会」を開き、三千人が「あやまれ、つぐなえ、なくせ」とアスベスト被害根絶にむけ声をあげました。

 人見副委員長は主催者挨拶で、「四度、国を断罪し、京都判決ではメーカー責任を初めて認める画期的判決がでた」と運動の成果を強調したあと、「残念ながらその中で132人の原告が亡くなった」と無念の気持ちを表明。会場は全員で黙祷を捧げました。
 全建総連の三浦委員長は、各地での発症事例を示して、「アスベスト被害は過去の問題ではない。なぜ続くのか」と強く批判。国や企業への猛省を求めました。また、「請願採択にむけ議員要請を連日行っている」と話し、アスベスト訴訟の解決と被害者補償基金制度の創設を要求しました。

 自民党と民進党、共産党はそれぞれ挨拶し、「みな一生懸命に仕事してきたのに、生命を失った。被害者補償は原因負担で救済する」などと救済基金設立に理解を示し、会場から大きな拍手が起きました。

 千葉在住の原告町田さんは、「暑い日も寒い日もいっぱい涙を流してきました。アスベストの診断を受けたとき・・、なんで俺が・・と、『痛い苦しい』と・・、家族も辛くて泣きました。そして、不本意な判決で・・勝った負けたと涙を流しました」と、8年間の辛い過去を振り返りました。そして、マイクを握りながら力強い口調で呼びかけました。
 「みなさんの力を借りながら最後は、止めどない涙を流したい!」
                                              (瀧川 恒夫)




 生命と生活守り、社会的処遇改善 原点に返る運動進める

■神奈川支部「第8回定期大会」 ■2016/05/15

 建設横浜神奈川支部は5月15日、「第8回定期大会」を新横浜ソシア21で開催し、新年度の運動方針を決めました。

 中村雅夫執行委員長は、日ごろの組合運動への協力に謝辞を述べ、「生命と生活を守るために団結し、組織を大きくしましょう」と呼びかけました。

 建設横浜の吉良比呂志書記長は、「人口が年々減少し、建設職人の担い手不足が深刻になっている。賃金は上がらないし休暇もない。将来不安でいっそう貧しくなる」と建設業が置かれている厳しい情勢を話し、「組合は命と生活を守る取り組みを進める」と強調しました。

 連帯する神奈川地区労連の澤田逸夫議長は、25年以上の付き合いを強調したあと、「故郷の秋田、私のところは過疎になっている。最低賃金は700円以下でひと月16、7万円にしかならない。どうやって食べていけばいいんでしょうか。大金持ちは更に、貧乏人はますます貧乏です。労働組合は18パーセントの組織率を引き上げ、手をつないでいい社会にしなければ・・」と呼びかけました。

 大会は、仲間の仕事と暮らしを守るたたかい、平和と国民主権の確立の運動を重点に、「私たち組合の見解と立場を明確にして、社会的役割に相応しい処遇を受けることができるよう、2016年の取り組みを進めよう」と決意しました。
                                              (瀧川 恒夫)




 さあ!平和行進です 今年も元気に歩きましょう!

■2016国民平和大行進 ■2016/05/12

 核兵器廃絶を求め、神奈川県平和行進がはじまりました。今年の平和行進は、この国がまた戦争する国に進むか、それとも憲法を守り平和の道に進むかが、厳しく問われているなかで行われています。

 鶴見、港北からつながる平和行進は5月12日、神奈川区役所前反町公園で集会が開かれ、東京から広島まで通し行進者が挨拶。「あなたの一歩が世界を変えます。ご一緒に歩きましょう」と呼びかけました。

 若葉薫り額に汗がにじむ晴天の下、9時30分行進開始。東神奈川ノースドック前を折り返し、神建連前は職員がプラカードを掲げ大歓迎。みなとみらいランドマークタワー前では、コープかながわによる着ぐるみも加わり、大人数での大声援を受けました。馬車道を通るとシュプレヒコールに応えて沿道の人たちが手を振りました。

 県庁の空きスペースで集会。黒岩県知事のメッセージが代読され、「戦争のない世界の実現は人類の悲願。核兵器の廃絶は一日でも早く実現するよう進めていく」と挨拶しました。また、林市長のメッセージは「核兵器の廃絶、平和の重要性を発信する」と代読されました。

 十三歳のとき広島で被爆した県原爆被災者の会会長の中村雄子さん(84)は、平和行進に参加した二百人を前に、思いを込めて語りました。
 「あの日のことは今でも忘れられない。苦しみ、悶え、赤ちゃんも死んでいった。被爆者は地の底で叫び声をあげている。殺し殺される、それが戦争。オバマ大統領は被爆者の遺言として、そういう思いで広島に行ってほしい。非核宣言都市の黒岩知事は、まず最初に署名(*)をお願いしたい」

*「ヒロシマ・ナガサキの被爆者が訴える核兵器廃絶国際署名」は、日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)が呼びかけ、この署名は国連に提出されます。
                                              (瀧川 恒夫)




 「憲法九条は必ず実現する」むのたけじさん 集会に5万人

■5・3憲法集会 ■2016/05/03

 安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める集会が憲法記念日の5月3日、東京都江東区の東京臨海広域防災公園で開かれ、「憲法を守れ」「戦争法廃止」など声をあげました。参加者は主催者発表で昨年より1万3千人多い5万人。集会後、デモ行進しました。

 集会では、戦争法反対や沖縄辺野古基地建設反対、脱原発、ヘイトスピーチ、TPP締結反対などの訴えが続きました。

 山口二郎法政大学法学部教授(行政学、現代日本政治論)は「政府は国民を騙す。自由を否定し、学問を抑圧する嫌な時代になった」「後世の日本人に恥じない闘いをしよう」と訴えました。

 太平洋戦争で取材経験を持つ101歳のジャーナリストむのたけじ(武野武治)さんは、「戦後70年間、国民を戦死させず、他国民も戦死させなかった。憲法九条は必ず実現する。御覧なさい、若いエネルギーが燃え上がっているではありませんか。新しい歴史が大地から動き始めています。とことん頑張りましょう」と呼び掛けました。
                                              (瀧川 恒夫)




 「人間らしいルールづくり」を 横浜メーデーに2500人

■第87回神奈川県・横浜メーデー ■2016/05/01

 「8時間労働制」の解体反対と「戦争する国づくり」阻止をスローガンに「第87回神奈川県・横浜メーデー」は5月1日、中区の横浜公園で行われ、主催者発表で2500人が参加しました。集会は、メーデー宣言を採択。参加者は伊勢佐木町周辺をデモ行進し、「過労死なくせ。命を守れ」「賃金上げろ。生活守れ」など沿道にアピールしました。

 実行委員長の福田裕行神奈川労連議長は、「安倍政権を止めないと独裁になる。オール沖縄の闘いでともに闘おう。大企業は利益を内部留保しアベノミクスは崩壊した。賃上げで格差を是正し労働者の権利を擁護しよう」と訴えました。

 畑野君江衆院議員は、「スローガンに思いが詰まっている。労働者と連帯し野党共闘で、福祉法案成立と保育労働者の賃上げ、長時間労働規制法案の成立を目指す。今夏の参院選は人間らしいルールを作れるかの闘い。全力を挙げて闘いましょう」と主張しました。

 労働者の日としてのメーデーは、1886年5月1日に合衆国カナダ職能労働組合連盟が8時間労働制要求の統一ストライキを行ったのが起源。 1日12時間から14時間労働が当たり前だった当時、「第1の8時間は仕事のために、第2の8時間は休息のために、そして残りの8時間は、おれたちの好きなことのために」を目標に行われました。
                                              (瀧川 恒夫)




 これでいいのか! 思いやり予算は年間8911億円

■ドキュメンタリー映画「ザ・思いやり」上映会 ■2016/04/20

 一人のアメリカ人が米軍の“オモイヤリヨサン”の疑問に挑むドキュメンタリー映画「ザ・思いやり」上映会が4月20日、川崎市のエポックなかはらで行われました。映画を製作したリラン・バクレー監督は20年以上日本に住み、家庭を持って日本語はペラペラ。演壇に立ち「素晴らしい日本の宝物・憲法九条を守らないといけない」と挨拶しました。

 在日米軍を支える費用・“思いやり予算”は、年間8911億円。しかし、その費用は、基地内に住宅や学校を始めプールやボウリング場、ゴルフ場などに使われている。さらに、暴行事件の賠償金や原子力空母の停泊場、辺野古の新航空基地建設の費用にも使われている。
 「何だこの事実は!?日本人はこのことを知っているのだろうか。もっと詳しく調べなければ!」
 沖縄・嘉手納基地の施設はほとんどが日本の予算。学校は2、30億円。ゴルフ場、戦闘機F15の格納庫も。神奈川・横須賀基地の施設はほとんどが日本の予算。原子力空母12番埠頭も思いやり予算。また空母母校化に100億円近く負担しています。神奈川県逗子市・京急神武寺駅は米軍専用の改札で、日本政府と私鉄の共同計画で1億2000万円かかっています。厚木基地騒音被害の移転補償は90軒、既に35億円が支払われ、町が虫食い状態にあります。米軍海兵隊グアム移転計画で米国連邦議会は移転予算を凍結したが、日本政府はその後もグアムに送り続けており、その金額は1兆800億円に上る。

 日本政府が米軍に対してこれだけのお金を使っていることに、アメリカで意見を聞くと?
ほとんどの人が、「信じられない。なぜ払っているの?」との返答。
 思いやり予算で建てられた160平米の豪華な住宅。東日本大震災被災者が住む30平米の仮設住宅では、被災者のインタビューがされ、悲痛な叫びが聞かれた。「思いやり予算を被災地の支援へ」と働きかける運動をしている活動家も紹介された。

 バクレーさんは、「アメリカは外国に737か所の基地があり、共同使用を含めれば1000以上あるでしょう。1946年以降、世界各国で80回以上、民主主義を守ると言いながら戦争または軍事介入している。私の生まれた国が無差別爆撃しているのをテレビで見たとき、私に何ができるのかと考えた。これまで社会運動をしてこなかった人たちに見てほしかった」と話し、そして、「ゆっくり工夫しながら闘いましょう」と呼びかけました。
                                              (瀧川 恒夫)




 新しい仲間は82人 ありがとうございました

■神奈川支部「春の拡大」最終日 ■2016/04/15

 神奈川支部「春の拡大」は最終日の4月15日、最後の力を振り絞って4人の新しい仲間を迎い入れ、月間中の拡大成果は82人となりました。
 今月間を振り返って、拡大行動に尽力した役員は次のように感想を述べました。

 ▼労災や社保加入など拡大につながる話ができればと一生懸命でした。10階から態々降りてきてくれた時は嬉しかったです。(沼田)
 ▼組合員さん訪問に慣れてきたら今回は会社訪問で、最初は戸惑いながらも慣れてきたら月間は終わりました。(中村喜)
 ▼「何しに来たの」って顔されると辛いです。喜んでお土産を貰っていただけると嬉しいんですけど。(安井)
 ▼男同士で訪問するより女性がいると相手も安心してくれるかな。主婦会も達成できてよかったです。(佐藤登)
 ▼ベテランに学びながら付いて行きました。次回頑張っちゃおうかな。(伊藤)
 ▼会社訪問も度胸がついて、この経験ふまえたら組合員訪問は楽になりました。あともう少し知識をつけていければいいかな。(菊地)
 ▼話のキッカケが難しかったけど、数をこなして楽になりました。みんな本当に頑張りました。(中村雅)
 ▼最終5日間で24人加入してくれました。みなさんの行動の結果がでました。(須﨑)
 ▼法人立ち上げで組合に相談してくれたり、必要から再加入してくれたりで、最終82人の数はすごい数字だと思います。コツコツやるのが大事で、成果につながってくるんでしょうね。(篠原)
 ▼奥様の対応には戸惑いながらも、迷いながら訪問を繰り返していました。会社訪問は次回もあるので頑張ります。(斧本)
 ▼夜は不在が多くて会社訪問には手こずりました。回りにはまだ対象者がいると思います。掘り起こせばいっぱいいます。(宮)
                                              (瀧川 恒夫)




 「野党が手を結んで受け皿に」 小林節さん講演

■社会福祉法人あおぞら「小林節さん講演会」 ■2016/04/13

 「大切に育てた子どもたちを戦場に送らないために!誰の子どもたちも殺さない!殺させない!」との想いを込めて、「小林節さん講演会」が4月13日、神奈川区のけんせつプラザ神奈川で開かれ、会場が埋め尽くされました。
 講演は、憲法学者の小林節(こばやし せつ)慶應義塾大学名誉教授。主催は社会福祉法人あおぞら。

 「アベは酷すぎる。TPPは売り飛ばし、原発は収束していない。辺野古に基地を新設し、戦争法で十字軍戦争やっている。日本をとり戻すと言っているが、売り渡している」
 「何より嬉しいことは、(安倍政権が戦争法を強行採決し施行したことへの)国民の怒りが収まっていないことです」
 小林さんは、安倍内閣の支持率が42%(毎日新聞3/5、6調査)で決して高くないこと。TPPや戦争法、辺野古、原発問題それぞれの項目ごとの賛否は「評価しない」が過半を占めていることを上げました。

 「51%は100%で、49%は0%。それが選挙制度。恨んでもしょうがない」
 今の政権は40%の得票で7割の議員だ。3、40%の無党派層は棄権していて、それが最大政党。政党や労組には、好き嫌いはあるが安倍政権よりマシと言っている。
 「野党が手を結んで受け皿にならなければいけない」。

 「自由、豊かさ、平和」は、主権者たる国民が求めているもの。それを奪っているものは、辞めてもらうしかない。現在、参議院選挙の野党協力で一人に絞られている選挙区は32のうち26まで進んでいる。北海道と京都の補欠選挙で勢いをつけ、参議院比例区でも得票を伸ばし、巨大野党ができればいい。
 「まとめて安倍政権に勝つこと。そうしないと(権力者の)奴隷になってしまう」。
                                              (瀧川 恒夫)




 みなとみらい万葉倶楽部で日頃の疲れを

■神奈川支部「拡大最終決起集会」 ■2016/04/10

 葉桜が見え始め、春の組織拡大月間が終盤に近づいた4月10日、神奈川支部はみなとみらい万葉倶楽部で「拡大最終決起集会」を開き、70人あまりが参加しました。

 中村執行委員長は、参加した組合員とその家族に日頃の組合運動への謝辞を述べ、今後の協力を求めました。

 宮組織部長は、「仲間を増やそう」と挨拶し、乾杯の音頭。参加者は食事を始め懇親を深めました。以降は自由行動になり、温泉入浴を楽しみ、ゲームやマッサージ、リラックスルーム、また、横浜港を一望するなど日頃の疲れを癒やしました。
                                              (瀧川 恒夫)




 戦争法廃止2000万署名推進に学習会

■建設横浜「戦争法廃止2000万署名推進に向けた学習交流会」 ■2016/03/28

 戦争法(他国を武力で守る集団的自衛権の行使容認を柱とする安全保障関連法)が翌朝に施行されようとされるなか建設横浜は3月28日夜、「戦争法廃止2000万署名推進に向けた学習交流会」を開きました。

 馬奈木厳太郎弁護士(まなぎ いずたろう 東京合同法律事務所)は、「日本の平和と安保法制」について講演し、日本の安全に直接関係ない戦争法を強行採決した安倍政権に対して「国民は見くびられている」と痛烈批判。「権力乱用させない。憲法を守らせよう!」と訴えました。

 戦争は国対国に限らなくなっている。アフガン戦争時でもアメリカ国内では、一般は平時の生活を過ごし、「戦争やっている」という認識がないのが今の戦争。現在日本では、自衛隊の輸送業務にN航空やK興業バス、弾薬輸送にもS急便など民間会社が関わっている。周辺事態法で強制労働、強制従事命令が出されれば、特定業種の協力はある。そういう実態は、「戦争している」という認識はないだろう。「一人ひとりが受け止める工夫が必要になる」。

 自民党の改憲草案は、国民主権を踏みにじっている。再び戦争しかねない状況の中、権力者を縛る立憲主義という「生き方」、「あの時が分岐点だった」と言わないよう一人ひとりが選択を誤らない覚悟が問われている。
 馬奈木さんは、「民主主義は偉大だが、自ら虫ケラになる人は、あとで踏まれても文句は言わせない」と比喩を話したあと、「あなたは10年後、あっと言わないよう・・」と呼びかけました。
                                              (瀧川 恒夫)




 「強いメッセージがなければ、紙くず」機関紙を語る

■神建連「2016年教宣活動者学習会」講演2 ■2016/03/20

 「2016年全国新年号機関紙コンクールから学ぶ」と題して、白岩 壽光さん(日本機関紙協会事務局長)は講演しました。

 白岩さんは、「機関紙は不偏不党じゃダメ」と商業メディアとの違いを説明します。欧米メディアは主張を鮮明にしますが、日本は争論併記という言い方をする、「毒されている」といいます。政府は安全法制を強調しています。機関紙は「戦争法」の名称を使って怒りを表現しています。「強いメッセージがなければ、それは紙くずとなる」と強調しました。

 読まれない機関紙は、「中味ではなく、届いていないから」。日本の新聞購買率が高いのは、全国津々浦々まで配られる宅配制度があるからで、駅やコンビニ購買では半減するだろう。寝ている間に届くから読まれる、といいます。そう考えると、われわれの機関紙のシェアは100%。企画の充実はいうまでもないが、まず、確実に読者に届けられているかを確認するのが肝心です。

 「なかま」という文言は機関紙だからこそ。「仲間がいるから頑張れる。仲間に元気を与える」。大新聞は軽減税率導入と引き換えに、権力と戦わない。そう宣言したと同じ。機関紙は、「私は反対です」と顔出しで主張する。「戦争法は、私たちの命と暮らしを根底から脅かす」と主張します。

 白岩さんは紙面づくりにも専門的なアドバイスをしました。顔写真の取り扱いや記事内容の扱い、見出しはきちっと具体的に何をするか明快に、など勉強になりました。
                                              (瀧川 恒夫)




 戦争への道 いま全てにおいて変えるとき

■神建連「2016年教宣活動者学習会」講演1 ■2016/03/20

 「2016年教宣活動者学習会」が3月20日、建設プラザで行われ、二人の講演に16人が集まりました。

 元・日本テレビプロヂューサーの中築間卓蔵さん(なかつくま たくぞう マスコミ九条の会呼びかけ人、日本テレビ労組元委員長、平和運動家)は、「戦争法とメディア─われわれはどうすればいいか─」をテーマに講演。「メディアは今、権力批判に自己規制をかけている」と指摘し、流れを変えるには「政治を変えるしかない。いまこそ新しく扉を開く時」と話しました。

 戦争遂行のために国民の基本的人権を抑圧する緊急事態法を、災害対策を口実に推し進めている政府。うそ八百を並べる安倍政権は何を言っても空々しい。税金の使い道もアメリカと大企業のことしか頭にない。「安倍政権の暴走は止まらないが、メディアは止めようとしないし、大事なときに大事なことを言わない」とメディアの姿勢を強く批判しました。

 中築間さんは、「憲法学者の違憲発言以来、潮目は変わった。戦争法廃止の運動は衰えていない」と話し、立憲主義をとり戻す国民運動やシールズ、九条の会などの運動に期待を寄せます。「残念ながら、メディアのなかには『余計なことは言うな。するんじゃない』という風潮はあるが、運動が進めば大集会など報道せざるを得ない」。
 「全てにおいて、ことしは正念場。戦争法に賛成した議員を忘れない。参院選は政治を変える第一幕。その時期に来ている」と呼びかけました。
                                              (瀧川 恒夫)




 組織をあげて拡大に意欲 実増で定期大会を

■建設横浜「組織拡大中間総決起集会」 ■2016/03/14

 2016年春の拡大月間を迎え建設横浜は3月14日、建設プラザで「組織拡大中間総決起集会」を開き、組織をあげて拡大に意欲を表しました。

 二方執行委員長は、「一万人の未来がかかった拡大月間をみんなの力で達成し、実増で定期大会を迎えよう」と挨拶。

 美人講談師・田辺銀冶さん(田辺鶴瑛門下、33歳)が語る「職人人生」の講談は、参加者を沸かせました。

 吉良書記長は基調報告で、「当たり前だが、処遇改善以外に建設産業の再生の道はない。賃金に対しては、組合はもっと声を上げなければならない」と強調しました。

 各支部が壇上からパフォーマンスした決意表明は圧巻。

 ▼川崎支部は、7人が揃いのTシャツで登場。組合アピールの新しい看板設置をパネルで表示、元気にやる気表明。


 ▼鶴見支部は、労災加入・賃上げ・建設国保など要求項目を訴え、ボードでアピール。昨年の実績を強調し、今回への意欲を14人の総勢で示しました。


 ▼緑支部は、13人が緑色のウインドブレーカーで勢揃い。手に「緑・支・部・拡・大」「団結」「守ろう建設国保」「景気回復」「要求実現」の手書きパネルを掲げて拡大への意欲を示しました。


 ▼港北支部は、獅子舞・ひょっとこ6人が登場して一舞したあと、他10人が「ワイルドだろ~」や「今でしょ」「だめよ、だめだめ~」の流行りネタ使いのプラカード。裏返すと「皆ん・なで・作ろう・大・きな・組合・広・げよう・仲間・を!・建設・横浜」。そして、獅子の口から「めざせ一三〇〇名」の垂れ幕で「がんばろ~」。

 ▼神奈川支部は、16人が壇上に。組織部長の軽妙な掛け合いが笑いを誘い、くす玉割りへ。勢い良く紐を引くと、中からさ─っと垂れ幕が広がり、そして床にぽとり。場内、大爆笑。最高の笑いが取れました。「安心してください」「達成しました。─希望」は手抑えで・・

 ▼保土ヶ谷・西支部は、うさぎの被り物「がっぺいちゃん」が可愛い。両支部から15人が登壇。がっぺいちゃんは、「2倍の拡大をめざす」と宣言。元気に「がんばろ~」。

 ▼旭瀬谷支部は、11人全員が赤鉢巻で登場。拡大への意欲を表明したあと、肩を組みリズムに合わせて肩を揺さぶり、「がんばろう つきあげる空に~」と合唱。元気にがんばろうを三唱しました。


 ▼南支部は、小さな子ども含め17人が揃いのTシャツで登場。執行委員長は「世代交代して、若い人が増えました」とコメント。声を揃えて、ヤングマンの替え歌「みなみマン」を合唱しました。


 ▼港南支部は、伊藤さんがコインマジックを披露して笑わせました。そして、全員で頑張るぞを三唱。拡大への意気込みました。



 ▼中支部は、壇上の右袖から乗用車の側面が登場し、中央で止まるとボディに「支部目標48名!」の文字。窓が開いてYさんの顔。「やっちゃえ、中支部」と訴え、降壇しました。


▼磯子支部は、早くも第2節を突破し、組織部長は目標達成へ並々ならぬ意気込み。12人の参加者は「がんばろう」でしめました。



 ▼金沢支部は、10人が登壇。執行委員長と書記長が意気込みを述べました。
 ▼青年部は、部長が決意表明。主婦の会は、会長が決意表明しました。

                                              (瀧川 恒夫)




 「消費税増税中止」神奈川税務署までデモ行進

■3・13重税反対全国統一行動港北・神奈川集会 ■2016/03/11

 小雨降るまだ肌寒い3月11日、13民主団体200人余りが新横浜駅前公園に集まり、「3・13重税反対全国統一行動港北・神奈川集会」を開催しました。
 集会では、実行委員長(横浜東民商)の主催挨拶に続いて大山県会議員、白井市会議員の挨拶があり、各団体の決意表明がありました。
 今回の3・13重税反対全国統一行動は、消費税再増税中止と戦争法廃止を勝ち取るため、参議院選挙で審判を下す運動を飛躍させる2016年春の最大の結節点となる行動です。
 「税務行政の監視を強め、納税者の権利を守り、国税や地方税、社会保険料などの調査、そして、徴収面で人権侵害を許さない運動を強める決起の場である」とアピールを採択し、元気に「頑張ろう」三唱しました。デモ行進は、シュプレヒコールをあげ沿道に訴えました。税務署では、要望書を読み上げ税務署長に提出。参加者は集団申告をしました。

                                   (中村雅夫:税金対策部長)




 「劇的転換期での組織拡大と組織防衛の活動」学習

■神奈川支部「組織拡大学習会」 ■2016/03/03

 神奈川支部は春の拡大行動2日目の3月3日、吉良本部書記長を招き学習会を開きました。参加者は拡大の意義を学び、再確認。次回からの拡大行動に意欲を示しました。

 吉良書記長は、担い手不足が最も深刻になっており、労働環境(低賃金、有給休暇もないなど)による将来不安が原因と指摘。日建連「長期ビジョン」を追い風に、「企業を大きくすることに組合は応援。同業者交流も進める」と話しました。

 組織拡大(仲間を増やす運動)を取り組む意義については、①社会的影響力を大きく、②制度利用の拡大、③技能職地位向上、④個別課題(不払いなど)への保証、⑤行政への影響力、⑥建設国保の維持発展、⑦組合員の団結力を高めるなどを上げました。

 「事業所組合員とのギャップをどう埋めていくか」が課題。吉良書記長は、30、40代の子育て世代が多い事業所組合員宅を繰り返し訪問し、「組合を知ってもらう」ことが重要と幾つかのアイデアを示しました。家族ぐるみイベントや組合共済の活用、生活・労働相談など現役員が踏み込んで推進していくことが求められています。
 そして、現行の分会組織の在り方を事業所班との共存のための再編成が必要と示唆。
「みんな建設の仲間だ!」との認識で、運動への積極的参加を促し、組織を強めていく必要があると強調しました。
                                              (瀧川 恒夫)




 「拡大行動の特色を学び合おう」合同で拡大行動

■神奈川・川崎・鶴見・港北各支部「合同拡大行動」 ■2016/03/02

 春の拡大月間本番の水木統一行動初日の3月2日、、神奈川支部と川崎・鶴見・港北各支部役員総勢30人あまりは日吉本町にある港北支部に集結し、合同で拡大行動を起こしました。

 拡大行動の特色を学び合おうと企画。メンバーは各支部混合で組み合わせ、港北区を中心にした地域の組合員宅を訪問しました。
 行動終了後、それぞれのチームが行動の結果報告。総括では神奈川支部は、「訪問時に駄菓子を進呈すると話が弾みます」など紹介しました。
                                              (瀧川 恒夫)




 「保険料据え置き、保険給付これまで通り」 拡大で乗り切ろう

■神建連国保組合会「事業計画案」提案 ■2016/02/23

 神建連国保組合は2月23日、建設プラザで「第94回組合会」を開催し、「国保組合制度を守り発展させていくために力をつくそう」と決意しました。

 「昨年度から財政上、厳しい状況が続いていますが、これまでの議論の結果、保険料は据え置き、保険給付はこれまで通りとします」。
 傍島久美常務理事は、2016年度事業計画案でこのように提案しました。

 国庫補助の面では、全国の仲間とともに予算要求運動に取り組む中で、従来水準を確保したうえで、国保組合が実施するガン検診への助成の道が開かれました。
 国保をめぐり、マイナンバー制度実施の対応、資格調査への対応、社会保険適用への対応、課題が山積しています。こうした課題への対応と組合員の減少に歯止めをかけ、増勢に転じることが求められています。

 傍島さんは、「国交省は、全国260万枚の予算要請ハガキを一枚一枚全部目を通しています。担当課長は、『本人、家族の手書きの文には心動かされます。国会議員からも国保予算はどうなった?と問い合わせがあります』と言っていました」と成果を強調し、感謝しました。
 しかし、しくみがいつ変わるとも限らず、現状に余裕はありません。他県の国保組合が人数減により、財政上の困難から解散に至った例をあげ、「私たちはこの困難を乗り切らなければならない。すべてのエネルギーを拡大月間に向けよう」と呼び掛け、協力を求めました。
                                              (瀧川 恒夫)




 「循環型地域経済への転換」を提言 アベノミクスは破綻

■神建連国保組合会「講演会」 ■2016/02/23

 「持続可能な循環型地域経済への転換を目指して」をテーマにした講演が2月23日、建設プラザで行われました。講師は、駒沢大学の吉田敬一教授(中小企業論・地域経済論が専門)。

 吉田さんは、「アベノミクスの下で、勤労者・国民生活は疲弊化。新自由主義は、地域経済と中小企業の破壊を進めている」と指摘。グローバル環境下で円安は輸出向け大企業にはメリットあるが、労働賃金に反映されず地方と中小企業には大打撃。「アベノミクスは国民経済を破綻に導く」と批判しました。

 そのうえで吉田さんは、中部ヨーロッパ(ドイツ・イタリア・フランスなど)における街づくりの実例を示し、持続可能な経済基盤をつくるライフスタイル、衣食住の変革を強調しました。ドイツのマイスター制度では、木造住宅はマイスターに、ビルはグローバル企業が施工と法律で住み分けています。イタリアの対日貿易では、ハンドバッグなど皮革は地場ブランド、ワイン・イタ飯も地場製品を圧倒的比率で輸出しています。

 日本では東京オリンピック(1964年)を境に、「和」のライフスタイルが変化したといいます。例えば、町には大工棟梁がいたころは、テーブルも無垢材が使われ、汚れても磨いて再生。「使い尽くし型でした」。いま、見栄えがいい新建材加工の製品は、多くが廃棄処分とされます。「ガラスが割れた、水道が漏れた。修理先は?」と地域のなかに求めることが困難になっています。「先進国としては恥ずかしい」といいます。

 吉田さんは、「住、食」をキーワードに地域をコア(核)に文化を再構築することの重要性を強調し、「地消地産」(地産地消ではない)を提唱しました。
 岩手県住田町は、林業振興を起点にした地域内経済循環をつくりました。考え方は「消費しているものは?」から出発すると「エネルギー代」と判明。町にあるものは「森林」。町の支援策を得て、木質バイオマスエネルギー発電に乗り出しました。そして、「気仙大工」が結びついて、第3セクター産直住宅づくり(町営住宅建設)や民間町外住宅建設(気仙大工)が始まりました。森林資源をブランド化(FSC森林認証)し、エネルギーは電力やハウス栽培暖房、一般家庭や公共施設での熱源供給などに消費されました。現在、森林資源を利用した住宅づくりとエネルギー活用は、雇用を含めた地域内経済の好循環が進められています。

 文化型産業は、衣食住などの生活必需品産業や天然資源の活用、地域生活文化と感性の独創性、地域密着型中小企業を大事にする。一方、文明型産業は、自動車や家電など近代的機械工業、大企業・ベンチャー企業が中心、「快適だが、無くても生活できる」社会。重要なことは、①生産と市場が地域に限定された地産地消型と、②全国的な市場ニーズを持ち生産過程はローカル循環を基本とするが、流通過程を含めた循環を考慮するとナショナル循環を構成する地産外消型の二つの地域経済循環。
 「ポイントは、地域の文化の香りを起点に自治体を巻き込んで、地域産業レベルにアップすること」。
                                              (瀧川 恒夫)




 「このままじゃや、建設技能者がいなくなる」日比谷で大集会

■全建総連・東京都連合会「2・10大集会」 ■2016/02/10

 「このままじゃや、建設技能者がいなくなる」との危機感から2月10日、東京・日比谷野外音楽堂で「建設労働に適正な賃金支払いルールの確立を!後継者が育つ産業にしよう」をスローガンに「2・10大集会」が開かれ、「賃金・単価の大幅な引き上げと労働条件向上で、若者が入職できる建設産業にしていこう」と決意を固めました。主催は、首都圏建設労組実行委員会で首都圏労働者3100人が参加しました。

 全建総連の松岡賃対部長は、「設計労務単価は13年から大幅に上がったが、現実は大工賃金で5・5%、各職では3・3%だ。技能者不足は変わらず、大手は収益を増やし続け、自らの営業利益を上げている。長い間のダンピングなどのしわ寄せだ。賃上げ、法定福利費の獲得は、現場から声をあげよう。未来へ行動を起こそう」と大幅賃金引上げを呼びかけました。

 神奈川県連の荒井さんは、「賃金はまだまだ上がっていない。企業交渉では請求すればあげるよと言っている。これから育っていく若者のために、『払うよ』って状況を自ら、一円でも多く勝ち取らないといけない」と、壇上から訴えました。

 この他、自治労組や専門工事業団体、各政党(自民、公明、民主、共産、維新、社民)が連帯の挨拶をしました。

 勝野全建総連書記長は基調報告で、「設計労務単価が34・7%上がっても元に戻ったに過ぎない。公契約条例では少なくとも9割、8割は支払われている。並の単価を貰えるよう団結の力しかない」と協力を求めました。

 参加者は集会のあと、「公共工事設計労務単価水準へ、賃金・単価の大幅引き上げを!」「公契約条例・法の制定で建設産業に働くルールの確立を!」「建設技能者の育成と社会保険加入を建設産業関係者の総力で実現しよう」などシュプレヒコールを上げて沿道に呼びかけ、銀座通りを経て東京駅付近までデモ行進しました。
                                              (瀧川 恒夫)




 マイナンバーはリスク回避徹底 社保とも繋がる

■建設横浜「緊急事業所セミナー」2 ■2016/02/07

 企業にとって今、マイナンバー対策への対応が課題となっています。「マイナンバーはどのような場面で使うのですか?」「マイナンバーを取り扱う場合、何を注意すればいいのですか?」─疑問点はたくさんあります。
 社会保険労務士法人エールの加藤大輔労務士は、「マイナンバー対策と社会保険未加入対策の繋がり」をテーマに講演しました。

 加藤さんは、マイナンバーの概要を説明した後、必要となるのは年末調整時に「源泉徴収票」などに記載する時で、急ぐようにする必要はなく、むしろ、「取扱い不十分に集めることがリスク。社内整備や社員教育などリスク回避が先」と話しました。データ管理はPCでのセキュリティ徹底。紙媒体でも施錠保管・シュレッダー作業などを指摘しました。

 マイナンバー導入が建設業に及ぼす影響としては、マイナンバー活用により行政側はこれまで以上に対策が取りやすくなるため、社会保険料や税の徴収連携強化の具体策が予定され、今後は調査が早期化、厳格化の傾向となることが予想されています。厚生年金加入対象者で国民年金に加入しているものが約200万人程度いるという政府の認識と対策強化方針により、調査にマイナンバーが活用される将来的可能性も示しました。一人親方との関係では、例えば税務調査で労働者と判断された場合、税と社会保障とを「横断的」に管理する制度から行政機関で連携した対応が取られることが想定されるということです。
                                              (瀧川 恒夫)




 生き残りへステップアップを 「経営の安定」応援

■建設横浜「緊急事業所セミナー」1 ■2016/02/07

 建設横浜は2月7日、新横浜・加瀬倉庫ビルで「社会保険・マイナンバー緊急セミナー」を開催し、企業事業主など120人が参加しました。

 二方節男執行委員長は、「社会保険に入りたくても入っていない事業所があるところに、昨年末、国交省からの指導文で中小事業所には混乱が広がっています。待ったなしの状況のなかで今日の説明会では、一人でも一社でも生き残りのステップアップをしてもらいたい」と開催の意義を強調しました。

 吉良比呂志書記長は、セミナー開催の趣旨と建設横浜の取組みについて、建設産業の担い手不足が最も深刻な原因として、①賃金が低い②将来不安③社会保険など履行されてない④有給休暇もない⑤仕事量が減少などをあげ、少なくとも他産業なみの労働環境の整備の必要性を訴えました。

 そして、11月から行政による加入指導が強化されたと指摘。社会保険加入(法人、5人以上の個人)は義務であることから、国交省は加入指導の前倒しを実施しました。指導の方法は、①社会保険担当部局(年金機構・厚労省)から通報を受けた場合、3か月間に3回、戸別訪問による指導があり、加入すれば任意加入の扱いになるが、②期間内指導に応じない場合は原則的に2年間の保険料遡及。強制適用にも応じない場合は、刑事告発の可能性もあるといいます。
 技能者の処遇悪化の一因に「行き過ぎた重層下請構造」があるとして、2015年度以降は未加入の下請けとは契約しない。16年度以降は、1次下請けに対し未加入の2次下請けとは契約しないことを徹底指導するとしています。

 日本建設業連合会(日建連・ゼネコン団体)は長期ビジョンを公表し、初めて現場技能労働者の賃金水準を明示しました。専門工事業者へは、雇用する技能労働者の賃金水準の引き上げを求めています。国交省も「雇用に伴い必要な経費の内訳」を初めて公表し、労務費に対して会社側が負担する経費を41%(福利厚生費等23%+現場経費18%)としています。下請け企業が適正な経営条件を整えれば、むしろチャンスを迎えているともいえます。

 吉良書記長は、「社会保険料などを含めた適正費用を請求して、当たり前の生活ができる賃金を得て、雇用も労働条件も改善し、経営の安定につなげましょう」「建設横浜は、みなさんが発展できる企業になるようバックアップしていきます」と力説しました。
                                              (瀧川 恒夫)




 「元請は費用を確保し下請に支給を」

■建設横浜「労働保険年度更新説明会」 ■2016/02/03

 建設横浜は2月3日、東神奈川の建設プラザで「労働保険年度更新説明会」を開き、緑と港北、神奈川の各支部の組合員が労災年度更新を行いました。

 建設横浜の松本啓事務センター長は、「労働保険制度と労働者を雇用するとは」をテーマに講演しました。

 労働保険とは、労災保険と雇用保険の2つの保険の総称です。労災保険は一人でも雇う際に必ず加入(強制加入)しなくていけません。一人親方でも一日や数日に日給で人を雇う場合があれば加入が必要です。雇用保険は労働者を雇う場合(31日以上雇用し、1週間の所定の労働時間が20時間以上)は加入の義務があります。

 労働保険を国に納める方法は、個別に監督署などで加入している場合と、事務組合(事務センター)に委託している場合とがあります。事務処理委託のメリットは、①事業主に代わって処理するので事務の手間が省けます②労働保険料を3回に分割納付できます③労災保険に加入することができない事業主や家族従事者なども、労災保険に特別加入することができます。

 労働者を雇う事業主の法律上の義務として、①労働基準法(強行法規)を遵守②労働安全衛生法を遵守③その他の様々な法律を遵守することが求められます。

 労働災害は、すべての人を不幸にする大きな問題です。厚労省と国交省は、「労働災害防止には適切な費用が必要です」と言っています。社保加入で増加した費用は、元請が責任をもって発注者に負担させる経費。そのために元請は、法定福利費を発注者との契約に計上する責任があります。下請は、元請や上請にしっかり請求し確保しなければ、事業存続の危機となります。

 松本さんは、「社会保険加入で手取りが減り、生活が苦しいという声を聞きます。元上請は発注者から費用を貰い従事者に賃金を払う。勇気をもって請求してほしい。若い人が建設産業に入ってくるには、少なくとも他産業なみの労働環境、賃金が必要です」と語り、そのためには、「請求しなければ貰えない」「元請は、費用を確保して下請に支給を」と強調しました。重ねて、「発言権を増すためには組合員の拡大が必要です」と組織拡大を訴えました。
                                              (瀧川 恒夫)




 被害実態に耳を傾けないA&AM社 猛烈な抗議

■建設アスベスト A&AM要請行動 ■2016/02/02

 アスベスト被害者と支援者は神奈川県連を中心に200人あまりが2月2日、横浜市鶴見区中央にあるエーアンドエーマテリアル本社前に結集。マイクを通し被害実態を訴え、要請文を受け取るよう要求しました。

 同社は、こちらが訪問を事前通告したにも関わらず社員が顔を見せず、警備員が門前をガードするという対応でした。

 浅野スレートと朝日石綿(アスク)が統合して発足したA&AM(エーアンドエーマテリアル)は、石綿建材メーカーの代表的存在であり、最大・最悪の加害企業です。
 両社を併せると、吹付材・耐火被覆板・保温材・石綿スレート・ケイカル板など大部分の石綿建材において全国20%以上のシェアを占めており、とりわけ石綿スレート等のボード類において、30%以上という大きなシェアを占めていました。
 両社はボード類を普及させた石綿スレート協会のリーダーでもあり、最も多くの原告・被害者の病気発症に影響を及ぼした企業です。

 京都地裁判決は、原告らの被害を正面から認め、アスベストの危険性を知りながら、利益追求のため、安全であるかのようにアピールして、製造・販売を売り続けた企業の加害責任を認めたものです。A&AM社は、ほとんどの石綿建材においてシェア上位企業と認められ、26被害者中19人の被害者との関係で認められ、賠償額も被告中トップです。
 業界の先頭に立って大量のアスベスト製品を製造し、多数の健康被害、死者を生み出したエーアンドエーマテリアルの責任逃れは、断じて許されません。

 「スピーカーで罵られたくないでしょう。被害を受けた人が話し合いに来ています。遠くから来ています。きちんと社員を出してください。中で話し合うほうが正常でしょう。代表10人でもいい。中に入れてください」
 A&AM社は、私たちの面会、話し合いの要請を完全黙視。警備員4人の無言の対応に終始しました。
                                              (瀧川 恒夫)




 アスベスト被害者悲痛な声 ニチアス本社応対なし

■建設アスベスト ニチアス要請行動 ■2016/02/02

 京都地裁判決は、主要な石綿建材企業であるA&AMやニチアス、ノザワなど9社の共同不法行為責任を認めました。
 製造企業の負うべき義務について「最高、最新の学問、技術水準に基づいて・・必要かつ相当な対策を適時かつ適切に講ずる義務を負う」とし、危険な石綿建材を警告表示を行うことなく流通においた製造企業の責任を厳しく指摘しました。

 関西建設アスベスト京都判決を受け、全国から原告団や支援者1000人あまりが2月2日、東京八重洲通りニチアス本社ビルを包囲。ニチアスに対し代表者の面談を要請しました。
 ニチアス側は入り口に警備員を配置し、面会要請に一言も発せず門前でシャットアウト。一歩も中に入れようとしません。

 「裁判に負けたのに、全く対応しようとしない。こんな態度が許されますか、みなさん。きちっと償いをしなさい、と明確に判決しています。これまで被害者の声を聞こうとしなかったニチアスは真剣に受け止めないのか。これから百年、企業を続けていくなら過去を見据えてきちっと対応すべきではないのか」──中に入れようとしないニチアスに、会社前の宣伝カーの上からマイクを通して訴えました。
                                              (瀧川 恒夫)




 関西建設アスベスト訴訟京都地裁判決について

■全建総連「書記長談話」 ■2016/01/29

 1月29日、京都地裁は、1月22日の大阪判決に続き、4度目の国の責任を認め、建設アスベスト訴訟で初めて、主要アスベスト建材企業である株式会社エーアンドエーマテリアルやニチアス株式会社、株式会社ノザワなど被告企業9社に対し、被害者23名への共同不法行為を認める賠償責任の判決を言い渡しました。しかし関西建設アスベスト訴訟原告26人のうち、すでに16人(提訴後11人)が判決を聞かないまま、お亡くなりになっていることは被害が極めて深刻と言えます。原告をはじめ裁判を担い支援してきた関西の仲間をはじめ、ご支援いただいた各県連・組合のご協力に感謝し、全面解決に向けた今後の運動と、後に続く訴訟を共にたたかっていく決意を表明するものです。

 また、吹き付け作業者に対する規制について、昭和47年10月1日以降、建設屋内での石綿切断等について昭和49年1月1日以降、屋外では平成14年1月1日以降、国がアスベスト建材への防じんマスクの着用や集じん付き電動工具の使用、警告表示を義務づけることの規制を怠った違法性が認め、屋外作業に従事していた屋根工に対してもアスベスト被害への国の責任を明確にしました。もはや国の責任は司法判断において確立されたと言えます。

 一人親方については、労働安全衛生法の保護対象に含まれないとして賠償の範囲外としたものの、「立法府の責任を問うことにより解決されるべき問題である旨」と裁判長から示されました。1月22日の大阪判決では、一人親方とされていた一部原告の現場実態の立証から労働者性が認められる判決が言い渡されています。一人親方を実態に反して労働関係法外にすることは、建設従事者の労働環境を一層悪化させるものです。

 今回の判決は、主要被告企業の責任が認められた建設アスベスト被害者救済への大きな一歩に繋がる画期的な判決です。一方、建設アスベスト被害者原告や遺族らは、一日も早い救済と謝罪、補償による「生命あるうちの早期解決と救済」を求めています。そのために、全建総連は国、被告企業に建設アスベスト被害重大さと責任を真摯に受け止めささせ、建設アスベスト被害者の全面的、かつ早期解決に向け、裁判に頼らずとも十分な補償がなされる基金制度の創設などを引き続き強く求めていきます。建設アスベスト訴訟原告、その家族、遺族原告と連帯し、建設アスベスト訴訟の早期解決と救済を求め、すべての建設アスベスト被害の救済に向けた国会請願署名の採択を目指し、一層の支援・協力していくことを表明します。
                       (全国建設労働組合総連合 書記長 勝野圭司)

 >全建総連ホームページ 新着情報




 アスベスト建材メーカー初めて断罪 国の賠償は4例目

■関西建設アスベスト京都訴訟判決 ■2016/01/29

 関西建設アスベスト京都訴訟判決が1月29日、京都地裁で示され、国の責任と建材メーカーを断罪する画期的な勝利判決が出されました。

 中日新聞Web(1月29日17時26分)は、「京都府の元労働者27人(本人26人)が国と建材メーカーに計約10億円の損害賠償を求めた建設アスベスト訴訟の京都地裁判決で、比嘉一美裁判長は国とメーカー9社に計約2億1600万円の支払いを命じた。全国6地裁で建材メーカーの責任を認めるのは初めて。原告側は『全面勝訴の内容だ』と評価した。判決は9社の責任に関し、『被害を与えた蓋然性が高い』と認定。原告23人に対する計約1億1千万円の支払いを命じた」と報じています。

 メーカーの責任は、これまで「発症原因の建材を特定できない」として認定されてこなかったが、判決は、「おおむね10%以上のシェアを有するメーカーが販売した建材は、年に1回程度は使っていた確立が高く、被害を与えた蓋然性が高い」と判断しました。
 国への賠償命令は、2,012年の東京地裁、14年の福岡地裁、今月22日にあった大阪地裁に次いで4例目。
 一人親方については「労働基準法に定める労働者に当たらない」と労働関係法令の保護対象外とする一方、「一人親方を保護する法律を定めなかった立法府の責任を問うことで解決されるべき問題」と付言。メーカーの警告表示義務違反を認めたことで、作業現場にいた一人親方10人への賠償を初認定しました。

 判決は、国が原告15人に計約1億400万円、メーカー9社(原告ごとに企業は異なる)が原告23人に計1億1200万円を支払うよう命じました。

 (写真・動画は、京建労より転載しました。
      動画>関西建設アスベスト京都訴訟で画期的勝訴 )
                                              (瀧川 恒夫)




現勢回復、賃金引上げ、アスベスト救済、仲間の要求実現を!

■神建連「2016年新春のつどい」 ■2016/01/28

 「2016年を飛躍の年に、何としても早期の現勢回復、賃金引上げ、アスベスト救済、仲間の要求実現を」と神建連(神奈川県建設労働組合連合会)は1月28日、中区ロイヤルホールで「新春のつどい」を開きました。

 白田宏記神建連会長は、「昨年の春秋の拡大月間では6042人の新たな仲間を迎い入れた一方、社会保険未加入対策を通じて多くの仲間が組合を去りました。連続した公共工事設計労務単価の引き上げにもかかわらず、現場の賃金は5パーセント程度の引き上げにとどまっています。建設アスベスト訴訟では、国の責任を認める3度目の判決を大阪の仲間が勝ち取りました。神建連は第1陣訴訟・第2陣訴訟を『何としても勝利判決を』の決意で闘いを進めます」と述べ、「組織の強化・拡大は要求実現のかなめ」「組織的前進なくして、要求の実現なしを合言葉に、一年間を戦い抜こう」と力強く挨拶しました。

 全建総連の勝野圭司書記長は、「①賃金上昇は5・5パーセントとわずか。社会保険に入り、賃金単価を上げていく。そうしないと、若い仲間は入ってこない。②国保補助金は現行水準を確保したのは、夏秋260万枚の要請はがきと地元国会議員要請行動。全国総体の力で勝ち取った。③アスベストの取り組みで仲間を救っていく。先日、360人の仲間が国会議員(秘書含め)92人に面会し署名を手渡した」と方針と成果を強調し、「神奈川県連は、全建総連61万4千人で全国3番目の組織。引き続き全国の仲間を勇気づける闘いを!」と激励しました。

 壇上に、白田会長と勝野全建総連書記長、福田県労連議長らが上がり、鏡開き。乾杯して新春を祝いました。
                                              (瀧川 恒夫)




 戦争法を廃止・ストップ 署名宣伝行動に参加を! 

■横浜労連「2016年旗びらき」 ■2016/01/21

 横浜労連は1月11日、紅葉坂・市従会館で「2016年旗びらき」を開きました。

 政村横浜労連議長は、「安倍政権は戦争する国づくりを推進している。ヒットラーを生み出した背景と状況が似ている。毎週金曜日に横浜駅西口で行っている戦争法を廃止・ストップする署名宣伝行動に大勢の参加を!」と呼びかけました。

 かながわ労働センターは、「使い捨てブラック企業の相談会も実施している。生き生き働ける労働環境づくりと雇用確保に努めている」と挨拶しました。

 横浜市経済局雇用労働課の渡辺課長は、「さまざまな相談を受けている。分かりやすいポータブルにしたワーキングガイドを作成している。企業や皆様方が輝くような横浜市にしたい」と話しました。

 日本共産党の岩崎横浜市議団長は、横浜労連との連帯を表明。畑野君江衆議院議員代理(秘書)は、「市、県、国会と議員が揃いました。このラインを作って協力したい」と挨拶しました。
                                              (瀧川 恒夫)




 「お囃子と獅子舞」魅了 新加入8人が参加  

■神奈川支部「新加入者歓迎&新春のつどい」 ■2016/01/17

 神奈川支部は1月17日、新横浜ソシア21で「新加入者歓迎&新春のつどい」を開催し、100人余りが参加しました。

 中村執行委員長は、「昨年は安保法案をめぐる闘いと社会保険問題に真正面に取り組んできました。建設国保を守る運動にも積極的に取り組み、春秋の拡大月間は皆さんの大奮闘で多くの仲間を迎い入れることができました」と挨拶しました。

 澤田神奈川地区労連議長は、「大企業はぼろ儲けし、中小零細企業はいくら働いても儲からない。アベノミクスは失敗。消費税が10パーセントに上がって払えますか?憲法解釈を捻じ曲げて戦争法案を強行採決。沖縄では辺野古基地建設を強行している。こんな政治を許してはいけない」と批判し、また、連帯の挨拶をしました。

 建設横浜、神奈川診療所、鶴ヶ峰病院、ゆかり保険、共産党議員など来賓による連帯の挨拶のあと乾杯。懇親、歓談しました。

 今期新加入した組合員さんは8人が出席。会場の大歓迎を受けました。

 金子正義さん(6分会)が所属する横浜岸根囃子連による「お囃子と獅子舞」は会場を魅了。お囃子の音色を背に、おかめとひょっとこが獅子舞を演じました。

 青年部による「お年玉抽選会」に参加者は一喜一憂。一番くじ引き当てたのは、10分会の小川さん。無洗米コシヒカリ5キロを抱え喜びを表しました。BMIなど計測できる体重体組成計カラダスキャンを当てた柳下さん(6分会)は頭上に掲げ写真に納まりました。

                                              (瀧川 恒夫)





  戦争法の廃止2000万署名 駅頭で訴える

■かながわく九条の会「署名宣伝行動」 ■2016/01/11

 戦争法の廃止を求める全国2000万統一署名の宣伝行動が1月11日、JR東神奈川駅頭で行われました。かながわく九条の会に参加する建設横浜ほか諸団体の人たちは「戦争法の廃止」を訴えました。

 安倍政権は昨年9月19日、憲法学者が「憲法違反」と断じ、子育て中のママや学生など国民の多数が反対する戦争法の採決を強行しました。戦争法は、米軍への支援をいつでも、どこでも、切れ目なくできるようにし、世界規模で米軍の戦争に参加するものです。

 「政治ニュースに関心を持つようになって、解説者の話をよく聞いています」と話す40代の主婦は、多くの疑問点を尋ねました。「安全保障法は憲法違反ですか?日本が戦争しなかったのは日米安保のお陰?徴兵制になるの?このまま施行されるとどうなるの?大阪の橋下さんは辞めたんですか?・・・」20分くらい話したでしょうか。拙い説明にも最後には納得して署名してくれました。

 参加者は15人。署名は、1時間あまりで30筆集まりました。
                                              (瀧川 恒夫)




 二者択一決戦の年 年頭のつどい

■横浜市連「新春のつどい」■ 2016/01/08

 横浜市連は1月8日、横浜駅西口ホテルプラムで「新春のつどい」を開催。170人が参加しました。

 全建総連の田口正俊書記次長は、建設国保予算現行水準確保の見通しを示したあと、若年技能労働者減少傾向に、「組合内では事業者と労働者の立ち位置を明確化し協調・融合する方針を立て、若者が入ってくる業界にしよう」と呼びかけました。

 白田宏記神建連会長は、「今年は、選挙・憲法・TPP・アスベスト訴訟など、二者択一が問われる決戦の年」と覚悟を示し、若年労働者対策として、公共工事設計労務単価が賃金・単価に反映されない現状の打開と週休2日の要求、『後世に残る建物、夢を創るんだ』という業界に足を踏み入れる意識が持てる若い人を育てる運動に力を入れたいと語りました。

 建設組合関係や外郭団体、業者関係、政党関係など来賓は60人が列席。激励や連帯の挨拶をしました。
                                              (瀧川 恒夫)











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