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仕事確保に 全県一斉の宣伝行動を展開!

■神建連 仕事確保運動活動者会議■ 2009/12/13

 「深刻な仕事不足を解消するには、これで活路を見出すしかない!」

 「神建連 仕事確保運動活動者会議」が12月13日、建設プラザかながわで開かれ、100人余りの組合役員が参加、待ったなしの課題となった仕事・就労確保の問題を論議しました。

 渡部三郎県連書記長は基調報告で、「労働組合は仲間の賃金・労働条件の改善を目指す組織ですが、その大前提として『仕事』『働く場』(就労確保)が必要。いま、最大の『要求と悩み』は仕事の確保である」と強調しました。

 その上で、「仲間の深刻な仕事不足の打開と各地域での仕事確保運動を抜本的に強化するため、県連にコールセンターを設置して、全県一斉の宣伝行動を展開する」と提案しました。

 全県一斉「宣伝チラシ」は、大きく発展した組合の組織力・ネットワークを活かし、「地域の仕事は地域の職人へ」 「連帯する仲間の仕事は建設組合へ」の運動を具体化するもの。
 さらに、@地域の共闘組織(労働組合や民主団体、診療所など)へのチラシ配布。A各団体構成員宅の訪問・無料点検活動の実施。B組合事務所付近の全戸配布の実施。Cその他、知恵を出し合い大量宣伝する。---と、具体的な取り組み内容が提案されました。

 三橋一夫住宅対策部長は、受付対応や仕事の配分、賦課金の取り決めなどの素案を示したあと、「この行動を第1弾とし、成果と課題を確認しながら、第2、第3弾を準備して、全県的な取り組みを推進していく」と提案しました。

受注活動の経験から学ぶ

福祉と防災の街づくりセンターの活動】 建設横浜(旧東部建設)
 「福祉と防災の街づくりセンター」は、戸建住宅や木造アパート、分譲マンションなどの老朽化している建築物を対象に、耐震化工事やバリアフリー化を軸に改修リフォームを進めてきました。
 平成14年度は6千3百万円の施工実績を残しました。
 現在、町内会館の耐震化や太陽熱発電事業への参加の検討をすすめています。

【長期優良住宅の受注活動】 (株)Giza Home
 資本金3百万円で夫婦経営。年間売上げ1千万円から翌年度1億円に。今年度はさらに倍増の見込み。
 秘訣は、長期優良住宅の活用をセールストークで説得すること。大手資本メーカーとの合い見積もりにも打ち勝つ数字上の説得力を持ち味に、売上げを増やすシステム化を確立しています。

【大和市での耐震協議会の取り組み】 土建大和支部
 「地震に備えてマイホームの点検を」と家具転倒防止金物取付事業を大和市役所の助成金により、市民負担は無料で工事を行うという。
 改修工事も市補助金額50万円を上限として、対象工事件数を拡大しています。

【横浜地区労と建設横浜の提携】 建設横浜西・中支部
 6月から会談を重ね、9月に地区労と「住まいの安心サポートセンター」設立について協議、基本合意しました。大手リフォーム業者に対し優位性を持てるかを検討し、仕入価格や経費削減の方策を研究。安心の工事チェック体制、アフターサービス、1級建築士を配置した専門委員体制も整えた。
 リフォーム住宅性能保証、瑕疵責任の明確さで安心を強調。対応業者は現在、設立メンバーが主体だが、将来登録制も念頭に置いています。

【住宅センターの現状と成果】 湘央建設組合
 1977年、全国で初めて自治体を窓口にした住宅相談所の開設させ、89人を超える住宅相談員の登録員制度で運営された。毎月1回、平塚市役所相談室で行われている。工事依頼につながらない相談で相談員から不満もあるが、適切に助言する意識の徹底が必要と自戒しています。
 今後は、住宅センターを市民に広げる宣伝方法や地域諸団体との住宅提携事業の推進、地元自治会との連帯強化(自治会加入、自治会運動会広告、例大祭への協力など)を模索しています。




「日米軍事同盟と基地はいらない」と平和大会

■2009年日本平和大会in神奈川■ 2009/12/11

 「みんなでつくろう! 憲法輝く非核・平和の日本」。
 「2009年日本平和大会in神奈川」(主催=日米軍事同盟打破・基地撤去日本平和大会実行委員会)が12月11日夜、関内ホールで開かれ、全都道府県から1000人余りの参加者とともに、アメリカ、ドイツ、フィリピン、韓国など世界の平和運動の代表も参加しました。

 米軍普天間飛行場を抱える宜野湾市を代表して沖縄宜野湾・伊波洋一市長は、「県内移設によらない普天間飛行場問題の早期解決の実現に向けて取り組むべき」とメッセージを寄せています。

 基調報告では、「新しい政治が探求されはじめ、沖縄の新基地建設反対、米軍への「思いやり予算」削減、核兵器持ち込み密約問題などの課題も、政治の大きな焦点となり、闘えば平和の要求が実現しうる可能性が生まれています。こうした新しい情勢のもとで、日米安保条約改定50年を迎える2010年に向け、平和の取組を強める方向」が提起されました。

 この平和大会は、「日米軍事同盟と基地はいらない」の目的を掲げる全国集会で、米軍基地が集中する県で1986年から毎年、順番に開催されています。

 軍事同盟も基地もない、「平和憲法」を生かした日本をどうやってつくるのか、世界平和のために日本国民として何ができるのか?
 明日以降のシンポジウム・分科会を通して、それぞれのテーマごとに検討を重ね、理解が深められていく予定となっています。




「もちつき大会」大賑わい 親睦を深める

■19分会 「第33回もちつき大会」■ 2009/12/06
 神奈川支部19分会は12月6日、恒例の「もちつき大会」を開きました。

 もちつき大会も今年で33回を数えます。雨降りのうえ底冷えの前日とは打って変わり、この日は晴れ渡った青空。早朝から準備に余念がありません。
 準備は手慣れたもの。皆で役割分担して、それぞれが持ち場で作業します。女性陣は餅の具づくりに、男性陣は火おこしして餅米を炊きます。

 9時半、みな作業の手を休め集合しました。「楽しく元気にやりましょう」と菅原分会長から挨拶があって、乾杯。(=写真) 10時頃には餅つきが始まりました。
 用意した餅米は30キログラム。杵を振り上げ、突く手に力が入ります。返し手の佐藤さんは突き上がってくる餅を畳むように丁寧に返します。
 突き上がった餅は、武本さんの手で丸めるように臼から取り上げられ、ボールに入りました。一口大の餅が親指と人差し指で作った輪を締めて切られ、器用にあんこやきな粉の中に入れられました。
 
 できあがった一番餅は隣近所に配られ、それから皆の口に入りました。
 「うっま〜い」
 適度に暖かく柔らかい。実に旨いのです。
 豚汁が盛られ、漬け物がついて、美味しくいただきました。

 組合員さんや知り合いも三々五々家族で訪れ、「景品は宝くじ」のゲームも。終始、大賑わいの「もちつき大会」でした。




護憲メッセージ「我が窮状」を熱唱する沢田研二

■朝日新聞「ひと」欄より 沢田研二さん■ 2009/12/02

沢田研二さんが語る「護憲」への思いを紹介します。

 「60歳になったら、言いたいことをコソッと言うのもいいかな、と。
 改憲の動きの前でまさに「窮状」にあるでしょう。守りたいと願っている人たちに、私も同じ願いですよというサインを送りたい」 
 (中略)平和への関心は昔から強い。ある時、バンド仲間と戦争の話になり、一人が喧嘩(けんか)にたとえて言った。「攻められたら、守るだろう」
 いや、一対一の喧嘩と、国と国の戦争は違う。そう思い至ったときに「少しプチッとはじけた」。戦争には、望まない人まで巻き込まれる。
 これまでも「9条を守ろう」という意見広告やアピールに時々、目立たないように賛同してきた。
                    (2008年9月13日・朝日新聞「ひと」欄より)

 沢田研二さんが、『わが窮状』という「護憲メッセージ」を歌っています。
 「9条」と「窮状」をかけて、憲法が危機に瀕している「この窮状を救おう」と歌っています。作詞は、沢田研二さん本人です。

 (映像ビデオは以下の通りです。歌詞入りです)
     http://www.veoh.com/browse/videos/category/music_other_music
/watch/v16039634nGmAr75k#


    「我が窮状」/作詞:沢田 研二,作曲:大野 克夫
麗しの国 日本に生まれ 誇りも感じているが
忌まわしい時代に 遡るのは 賢明じゃない
英霊の涙に変えて授かった宝だ
この窮状 救うために 声なき声よ集え
我が窮状 守りきれたら 残す未来輝くよ

麗しの国 日本の核が 歯車を狂わせたんだ
老いたるは無力を気骨に変えて 礎石となろうぜ
諦めは取り返せない 過ちを招くだけ
この窮状 救いたいよ 声に集め歌おう
我が窮状 守れないなら 真の平和ありえない

この窮状 救えるのは静かに通る言葉
我が窮状 守りきりたい 許し合い 信じよう




建設国保に関する朝日新聞記事についての書記長談話

■全建総連・古市良洋書記長談話■ 2009/12/01
 
 全国建設労働組合総連合 書記長 古市 良洋



 朝日新聞は、11月30日付朝刊の1面に「入院医療費実質タダ」との見出しで、私たちの建設国保があたかも特別に優遇されているかの印象を与える記事を掲載しました。

 全国の組合員と家族のみなさん。私たちはこの記事掲載に際し、これまで通り自信を持って、社会保障の拡充、国保組合の育成・強化を求める運動を続けることを、最初に訴えます。

 朝日新聞の記事の論点は主に、@国庫補助が多い、A付加給付を行っている、B政治的影響力によって国庫補助を多くもらっている、の3点です。私たちはこの論点に反論します。

@「国庫補助が多い」への反論
私たちの建設国保に国庫補助が出されているには理由があります。被用者保険(協会けんぽ、健保組合)加入者は労働者と事業主で保険料を負担しています。私たちには事業主による保険料負担がありません。国保組合への国庫補助(全国保組合平均47%)が、中小企業の労働者が加入する協会けんぽへの国庫補助(13%)より高いのはこのためです。
 また市町村国保への負担は都道府県の法定分を合わせると50%で、様々な特別措置を加えると、6割位になるとされています。更に市町村の一般財源からの繰り入れもあります。

「国保組合への国庫補助が、医療費の4〜6割」とありますが、医療費ではなく、かかった医療費のうち、自己負担分3割分を除いた「医療給付費」に対して補助されており、医療費への補助ではありません。

私たちの建設国保に多く補助が出されているかの印象を与える記事になっていますが、国保組合への補助は、普通調整補助金によって所得が高く財政力の強い国保組合には低く、所得が低く財政力の弱い国保組合は高い仕組みになっています。

A「付加給付を行っている」への反論
償還払い制度などの付加給付を行うことは、国民健康保険法第58条2項に「行うことができる」とあり、問題がありません。また付加給付に補助金が使われている事実はありません。

付加給付は、私たちの仲間が、病気等で仕事に出ることができないときに、有給休暇制度や退職金制度が整えられた被用者保険の加入者と違い、無収入になってしまう建設職人の生活を支えるものです。その分、割高の保険料になることを、みんなで合意しながら行っているものです。

B「政治的影響力によって国庫補助を多くもらっている」への反論
国保組合への国からの補助金は、法律では「補助することができる」となっており、市町村国保への国からの「負担金」とは違っています。私たちはそうしたこともあって与野党を問わず、毎年全政党の国会議員を対象に国保組合の育成・強化、補助金の確保をお願いをしているのです。


 私たちは、憲法第25条に基づき、国民が安心して生活することができる社会保障制度を確立し、健やかでいきいきとした、個人の尊厳が守られる福祉社会の実現を目指しています。

 今、建設業で働く者はかつてない苦しみの中にあります。廃業、転業で組合を去っていく人たち。自ら命を絶つ人たち。そうした苦しい仲間への一助になれるよう、万が一、疾病を持った場合に、お金の心配をあまりしなくても医療にかかることができるよう、保険者としてできる限りの給付を行うことは社会保障の理念に基づくものであり、私たちは自らの運営努力で国保組合を育ててきたと自負しています。

 これから年末の予算案の確定に向け、国保組合を育成・強化するために国保組合の特別助成の満額確保に向け邁進し、国保組合制度を守っていく、そうした決意を全国の仲間に訴えます。 




「市長に、署名を届けて市民生活を守ろう」駅頭宣伝行動

■革新と共同の会 「市民要求実現署名行動」■ 2009/11/28
 「市長に、署名を届けて市民生活を守ろう」と横浜市民団体連絡会(市団連)は11月28日(土)午後、JR東神奈川駅頭で署名行動を行いました。
 6団体22人が参加し、署名は144筆集まりました。

署名要請項目は以下の3点です。
 @国民健康保険の保険料を引き下げて
 A待機児解消のため、保育所の緊急増設を
 B中学卒業まで医療費は無料にして

 「ワーキングプア」の増加や格差の拡大など、雇用・生活不安は横浜でも深刻さを増してきています。住宅・雇用にかかわる諸制度が切れる今年末には、昨年の「派遣村」を上回る深刻な事態が起こりかねない状態です。また、その被害は、直接子供たちに及びます。多くの市民の願いは、税や保険料の軽減であり、医療・福祉・教育の充実で安心・安全の市民生活です。

 建設横浜神奈川支部からは14人が参加。道行く人たちに呼び掛け、署名を訴えました。主婦の会の岩谷さんと三浦さんは、「特に若い人たちが積極的に署名してくれました。熱心に話を聞いてくれました」と署名の手応えを感じていました。

 これに先立ち午前中、神奈川区内を宣伝カーで回り、「派遣切り・雇用破壊にストップを! 労働者派遣法を早期に改正させよう」などと訴え、合わせて、労働相談ホットラインの実施も呼び掛けました。
 実施日 11月30日・12月1日 13時〜20時
 番号   045−650−1886 or 0120−378−060
 (横浜労働組合総連合(横浜労連) 電話・Fax:045-650-1886)
 (横浜市民団体連絡会(市団連)   電話:045-241-0005 Fax:045-241-4987)




「国保予算確保、緊急経済対策」訴え 元気にデモ行進

■全建総連中央総決起大会■ 2009/11/19

 建設不況打開・生活危機突破、予算要求をかちとるために11月19日午後、全建総連は東京・日比谷公園大音楽堂で中央総決起大会を開きました。

 全国から6057人が参加。
 集会は、氷雨が降り、震える天候となりましたが、要求貫徹の大会決議をし、元気よく東京駅付近までデモ行進しました。

 古市良洋全建総連書記長は基調報告で、「国保助成は満額確保させる。緊急経済対策は早期に実現する」の2つを重点項目で要求すると強調。経済対策では、「@技能・技術を発揮できる仕事。地域で行える施策 A各省の窓口を一本化してほしい」と注文をつけ、そして、全国36組合が拡大で成果をあげ70万人への弾みをつけたと語り、「早期回復が我々の要求実現させる」と訴えました。

 民主、自民、公明、共産、社民、国新の各政党から国会議員が代表挨拶をし、それぞれ「建設国保の予算は確保します」と発言しました。

(=関連 全建総連HPへ)
             http://www.zenkensoren.org/news/15news/news205.html

 これに先立ち午前中、神建連は「地元国会議員要請行動」を行いました。
 渡部三郎神建連書記長は基調報告で、「建設業者が多すぎるから農業や福祉など他産業に転職すればいい、などと言う前原国交大臣の発言は断じて容認できない。永年培ってきた建設職人の技能を何と思っているのか」と怒り心頭。政府の対応への不信感をあらわにしました。

 小池晃参院議員は国会情勢報告するなかで、全建総連の要求に強い理解を示し、最大限の協力を約束しました。(写真右)
 
 要請書は、財務省と厚生労働省の各大臣・副大臣・政務官あてに、「@厚生労働省の概算要求額282.1億円と特定健診・特定保険指導補助金16億円の満額確保してください。 A医療保険制度を一元化しないでください」の2項目。

 私たちは、「以上の2項目を実現するために、ご尽力ください」と議員会館内の地元衆議院議員5人(民主3、自民1、共産1)を訪れました。
 国会開会中でもあり、全員とも秘書の方の対応でした。要請書を手渡して、内容をよく聞いてもらいました。志位和夫衆院議員室ではお茶もいただきました。




動き廻った充実感 月間は終了

■組織拡大月間最終日の拡大行動■ 2009/11/15


 「明るく楽しく元気よく」。文字通りの拡大月間でした。
 準備月間の30日間。そして10月に入って、やる気の45日間。動き回った実感は持っています。今日も拡大数を伸ばし、76人となりました。

 「拡大月間は今日で終了ですが、拡大運動は続きます。対象者の詰めを引き続き行いましょう。年度末は増勢で迎えましょう」。
 呼び掛けに一同、拍手。今日の日曜行動に参加したのは21人。
 やり終えた充実感が溢れていました。(=写真)

 月間通しての水・木曜日統一行動と日曜日行動。執行委員を中心に主婦の会も加わり、対象の事務局扱い班と分会は月間中に全てを廻りきり、組合員さんとの意思疎通を図りました。
 気持ちよく応対してくれる組合員さん。会話するなかで、その置かれている仕事や暮らしの状態の厳しさを、改めて認識させられました。その上に対象者を紹介してくれるのには頭が下がりました。

 未加入事業所は主婦会の電話作戦からのリストを参考に、また前回までの詰め切りを実行。日中作戦・5時から作戦は、こまめに日程を合わせ決行しました。

 新健康保険証渡し集会(17日)は中間決起学習集会とし、木工教室(25日)や健康まつり(11月1日)は仲間の団結の場となりました。
 秋のバス旅行(8日)やボウリング大会(14日)は、その場での拡大成果をもたらしました。

 青年部は、佐藤副部長が組織部長代行で執行委員として活躍。青年部員はそれぞれ知人をあたる拡大行動を展開し、目標数を上回りました。

 主婦の会は、日曜行動や11日からの連日行動に一緒になって協力。炊きだしで私たちのお腹を満たしてくれたほか、夜間拡大行動にも同乗して歩き回りました。自主目標は達成し、強力な援軍となりました。

 事務局は日々、訪問先の集計や地図化などの準備。拡大Tシャツを着用し、支部事務所を訪れる組合員には、必ず声掛けをして何人も拡大に結びつけています。事務局の地道な活動は支部の底辺を支え、ここぞという時の強力パワーには舌を巻きました。




30人がボウリングを楽しむ

■支部ボウリング大会■ 2009/11/14

 神奈川支部ボーリング大会が11月14日(土)、新たに改装された横浜駅西口・ハマボールで行われました。参加者は30人でした。
 19時30分にスタート。参加者は、思い思いの投げ方で楽しみました。
 表彰式では、名前が発表されるたびに、大きな歓声があがりました。
 男性の1位は畠さん、女性の1位は藤田さんでした。おめでとうございました。
 なお、参加者の中から新しい組合新加入者も生まれました。
            成績は以下の通りです。
             男性
               1位 畠 敏和(19分会)
               2位 埴生 俊介
               3位 芳村 智之
             女性
               1位 藤田 聡美(45分会)
               2位 佐々木 みゆき
               3位 須賀 義枝
                                      (写真・文 金沢 拓也)




最終的な詰めの作業 第3節目標を突破

■組織拡大月間最終日の前日行動■ 2009/11/14

 組織拡大月間最終日を前にした11月14日、神奈川支部は執行委員と主婦の会役員が連日の結集。夜間、月間やり残しの留守宅や濃厚な対象者への最終的な詰めの作業で奔放しました。
 その結果、第3節目標数72人を突破。73人の拡大数となり、最終日へ向けての大きな励みとなりました。
 目標は、103人。「まだまだ、やるぞ!」気持ちは、前を向いています。

 19時、主婦の会の連日の炊きだし。お雑煮で腹ごしらえをしました。今夜は支部のボウリング大会があるが、役員は拡大一本に集中しました。
 この日まで、神奈川区内と周辺の全分会や事務局班へのアプローチは何回となく繰り返し訪問し、拡大行動参加組合員数と訪問件数は相当数を数えます。
 21時すぎには集計。訪問先の状況を出し合いました。
 ボウリング会場からも1人の拡大、という報告には大きな拍手と歓声があがりました。

 瀧川、武田、山口組は今日、対象者1人と組合員さん宅を4件訪問しました。
 対象者Aさんは残念ながら今回は見送りたいとの返答でした。
 Bさんはセキュリティマンション。部屋番号で呼び出し、ホールので応対で気持ちよくチラシを受け取り、対象者探しを了解してくれました。
 Cさんは月給制で仕事している大工さんで、本人が仲間への勧誘を約束してくれ、「支部へ連絡しますよ」と言ってくれました。1人の対象者が出ました。
 Dさん宅へは、暗がりの細道に迷いながら行き着きました。家族が対応。事情を伺うと家庭の事情で脱退とのこと。残念ですが、「いつでも組合は待っていますから、戻ってきてください」と言い残し、後を去りました。
 途中、組合費滞納者宅も訪れ、事情を伺うなどして善後策を話し合いました。

(写真 19分会の拡大行動日、地図を広げて訪問先を検討。 撮影・中村雅夫)




被爆地広島と長崎への訪問 米大統領は前向き

■日米首脳会談■ 2009/11/14
 オバマ米大統領は11月13日、初来日し、鳩山首相と約1時間半、会談しました。

 このなかで、同大統領は核兵器の全面的廃絶達成に挑戦するとした「核なき世界」にむけた共同声明を発表。

 首相は大統領に対し、被爆地広島と長崎への訪問を要請。大統領は「将来訪問できれば名誉なことだ」と前向きな考えを示しました。

(写真・文 神奈川新聞11月14日付1面より抜粋)




アスベスト訴訟第7回公判 

■アスベスト訴訟第7回口頭弁論支援集会■ 2009/11/13

 首都圏建設アスベスト訴訟第7回口頭弁論が11月13日、横浜地裁で行われ、それを支援する集会が地裁前の横浜情報文化センターで開かれました。

 集会では林県連労対部長の挨拶のあと、平田岩男さん(左官・建設横浜)と小栗利夫さん(大工・横浜建職)の原告両人の意見陳述が代読されました。
 






120人が秋を満喫 新しい仲間に4人 

■神奈川支部「秋のバス旅行」■ 2009/11/08


 神奈川支部は11月8日、恒例の秋のバス旅行を行い、秋の楽しいひとときを満喫しました。
 参加者は120人。バス3台に分乗し、千葉県に入りドイツ村でみかん狩り、カステラ工房での試食。房総鴨川ホテル三日月でランチバイキングのあと、のんびりと温泉に浸かりました。そして、マグロの解体ショーを見学し、記念写真におさまりました。(=写真)

 拡大月間中でのバス旅行。拡大の訴えに呼応してこの日、4人が新しい組合員になりました。

 参加した仲間の感想です。
 ▼家族3人介護の毎日、お風呂や食事に時間を気にせず過ごさせて頂きました。また明日から頑張れそうです。有り難うございました。(H清水佳子)
 ▼楽しい一日でした。この機会に一人でも多くの人を拡大できれば、大きな成果だと思います。(E金子正義)
 ▼金色のお風呂に入ったのが楽しかった。お父さんが酸っぱいみかんを食べたときの顔が面白かった。(桑水流思優)
 ▼お風呂からの眺めが最高でした。次はマザー牧場に行きたいです。乳搾りや羊の毛刈りとかやってみたい。ブルーベリー狩りもできるみたいですよ。(無名)
 ▼久々に郊外に出て、お風呂にも入り、体も気持ちもリフレッシュ。晴れ晴れしました。
新鮮なマグロも買わせてもらい、一日中遊ばせて頂きました。(S伊井佳子)
 ▼楽しいバス旅行でした。来年も楽しみにしています。(F中村洋一)
 ▼初めてバスツアーに参加しました。運転好きの私ですが、「観光バスもいいものだなぁ」と思いました。ガイドさんも最高でした。また参加しま〜す。(無名)
 ▼日頃の仕事の疲れを忘れ、仲間と楽しめました。(無名)
 ▼みかん狩りとカステラの試食、バイキングで食べ過ぎ。ゆっくり風呂に入りました。(無名)
 ▼数年ぶりに参加しました。知り合いと会い、一日楽しい旅行でした。次は、声掛け合って参加したいと思います。(無名)
 ▼待ちに待った旅行。大勢と話が出来ました。また主婦の会にも誘って頂いて、これからも楽しみにしています。(F二川幹子)
 ▼黄金のお風呂に入り、元気に長生きできそうな気がします。(F中澤正男)
 ▼久しぶりに家族揃ってのバス旅行は、楽しかったです。ガイドさんの説明に子供はメモを取っていました。私はバスの中でビールを飲み過ぎ、トイレが心配でした。(無名)
 ▼はじめて参加しましたが、皆様のアットホームな感じが凄く良かったです。このような企画を続けてください。(菊地ファミリー)
 ▼鴨川三日月ホテルでは自分たちの好きな食事も取れたし、海を観ながらの入浴は最高でした。みかん食べ放題やカステラの試食、マグロの解体ショーなど一つひとつが想い出となりました。ありがとうございました。(無名)




「住まいのことは地元の工務店に」 呼び掛ける 

■第17回健康まつり■ 2009/11/02

 「今日もイキイキ明日も元気」の呼び掛けで「第17回健康まつり」(主催・第17回健康まつり実行委員会)が11月1日(日)、東神奈川・市立神奈川小学校で開催され、地域住民が大勢参加して賑わいました。

 体育館では、赤城の子守唄や介護劇が笑いを誘い、分かりやすい認知症の記念講演、お楽しみ抽選会などが行われました。
 グラウンド内は焼きそばや綿菓子などの模擬店が開かれ、またグラウンドゴルフや紙飛行機などで子供たちは歓声をあげていました。中央では、神奈川診療所による健康づくりコーナーが設けられ、肥満度チェックや血圧測定などを実施して、成人病予防や健康づくりが呼び掛けられました。

 神奈川支部は、「住まいの相談は地元の組合に!」と無料相談コーナーを設け、会場を訪れる方たちに「住まいの事は地元の工務店に」と呼び掛けました。
 簡易イスや踏み台などの木工品やマナ板は安価もあってすぐ購入され、包丁研ぎやまな板けずりは開始前から注文が寄せられるなど好評でした。
 木工体験コーナーには子供たちが大勢押しかけ、加工された端材を使い思いおもいに作品づくり、釘を打つことにも喜びをあらわしていました。




「いま、歴史を動かそう」 小森陽一vs池田香代子 対談

■九条かながわの会「講演と対談」のお知らせ■ 2009/10/30
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 鳩山内閣がスタート。
 「核兵器のない世界を追求する」とのオバマ大統領の演説。
 戦火が続くアフガン。
 来年1月で期限が切れる自衛隊のインド洋での給油。
 自衛艦が横須賀からインド洋、ソマリヤ沖へ。
 歴史認識・ NHK「坂の上の雲」放映の意味。
 核密約問題…

 「いま、歴史は変わるのか、変えられるのか」、憲法九条から考えてみませんか。

日時: 11月11日(水) 18時開場
場所: 神奈川県民ホール

主催: 九条かながわの会




建設職人は、体が資本! ウォーキングで健康

■第2回「ウォーキング大会」のお知らせ■ 2009/10/30
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 けんせつ仲間の”歩く”お祭り、「ウォーキング大会in湘南海岸」が12月6日開催されます。
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 地元の仲間と、そして日頃接する機会の少ない他の組合の皆さんと楽しく話して、気持ちよく歩くイベントです。

 今回の舞台は江ノ島。
海を眺めながら、みんなで楽しく歩きましょう。

参加費 無料
雨天決行
申込は、組合所属支部へ
問い合わせは、下記へ

 [ 主催 ] 神奈川県建設労働組合連合会
       神奈川県建設連合国民健康保険組合 保険課 TEL 045-453-9661




建設アスベスト訴訟の闘い 第2次提訴を準備

■第8回横浜市連労働安全衛生大会■ 2009/10/26
 「第8回横浜市連労働安全衛生大会」が10月26日夜、東神奈川・かなっくホールで開かれ、「足場の改正点と県内の労働災害の現状」の講演が行われた。
 
 氏家正一建設アスベスト訴訟原告団事務局長(神建連書記次長)は挨拶で、「昨年亡くなった仲間210人のうち、100人はガン。その25%はアスベストによる肺癌だ。一般の2倍近い事実を、仲間全体の問題として認識する必要がある」と語りました。(=写真)
 横浜地裁によるアスベスト公判は月1回の進行は異例で、裁判所も証人自身による証拠保全の必要性を認めています。本人尋問はすでに半分経過、年内に終了します。
 請願の紹介議員は49人にのぼり、民主党はマニュフェストに従来掲げていることから更に獲得できる見通しです。
 関西・九州など全国に広がる建設アスベスト訴訟の闘いが報告され、さらに他業種との連帯、共闘も紹介されました。
 そして毎年、肺癌が大きく広がっている事実から、第2次提訴を準備しています。原告対象者への訴訟説明会などを経て来年3〜4月には第2次原告団を立ち上げたいとしています。

 吉良比呂志市連書記長は基調報告で、実例を示し「ゼネコン、サブコンでは経費削減のために、今でも労災かくしが行われている」と指摘しました。
 そして、佐藤労災裁判(最高裁判決で雇用関係のない労働者、つまり一人親方的就労者は労災保険給付対象外とされた事件)での敗訴を例にあげ、「労働法の保護から排除されている一人親方的就労者の労働者性確立に全力をあげる」と強調。倒産会社による未払いや賃金確保の運動など不安定な仲間を救済することに全力をあげると語りました。
 さらに、昨年の疾病別死亡者は全がんが48%。「アスベストは人間の尊厳をかけた闘いであり、全ての被害者が救済されることが前提」とし、また「仲間の死亡者の9%(全国平均の3倍)が資金繰りに腐心した事業主の自殺ということは極めて深刻だ」と現状を憂慮しました。

 高山神奈川労働局労働基準部安全課安全専門官は講演で、「県下における労働災害事故の発生状況から、建設の死亡事故の半数は墜落災害。わずかな時間を惜しまず、墜落防止すれば防げた例ばかり」と基本を守れば命を落とさなかったことを強調しました。
 労働安全衛生規則の改正点では、「足場等関係に関する質疑と回答」の文書を示し、詳細に説明しました。主な改正点は、物体の落下防止と労働者の墜落防止措置、元請や職長による足場の点検・補修・記録の義務づけ等です。
 「朝元気に出勤した人が、夕方には土砂崩れで泥まみれになって命を落としている現場に遭遇した。生きるために仕事をしているのに、生きる方法を無くしている。労災事故はゼロにしたい」。高山さんは、心の底から訴えました。




合格証を手に満面の笑み 木工作品づくりに挑戦

■市立西寺尾小学校「第11回親子木工教室」■ 2009/10/25


 神奈川支部は10月25日、市立西寺尾小学校で「第11回親子木工教室」を開きました。小雨降る中、待ちかねたように児童60人が家族と一緒に登校。スライド式本棚とダストボックス、ミニシェルフの3種類の木工作品づくりに挑戦しました。支部からは22人が参加。子供たちの手作り作品に手を貸しました。

 一人ひとりに合格証が手渡され、子供たちが見せるニコっとする笑顔。
 集合写真を撮るお父さんやお母さんのカメラを握る手に力が入っていました。
 「ゴミなんて入れられないよね」。ダストボックスを作った子供に、お母さんが笑いかけました。



「人はだれでも愛される権利がある」 伊藤千尋・朝日新聞記者講演する

■かながわく九条の会「結成1周年記念のつどい」■ 2009/10/23
<<伊藤千尋・朝日新聞記者講演する>>

 「人はだれでも愛される権利がある」。
 伊藤さんは、何度も繰り返し言いました。
 
 アフリカの北西・カナリア諸島に、憲法九条の記念碑がある。しかもヒロシマ・ナガサキ広場に。市長の提案に市議会は満場一致で決め、除幕式には数百人が歓喜の歌(ベートーベン第9交響曲)を歌った。日本国憲法9条が地球の反対側にある。

 南米ベネズエラの露天の道端で、憲法の本を売っている。赤ん坊を抱えたお母さんが買う。「何するの?」と聞くと、「国が生活保障をしてくれる。役所に相談するのに、憲法を知らないでどう生きていくのか」と反論された。普通の市民が文字通り使うのが憲法、と身をもって知った。

 人口400万人の中米コスタリカは、1949年に軍隊を廃止した。それでも6千人の警察と2千人の国境警備隊で平和は保たれている。
 同じ平和憲法を持ちながら日本とは在り方が違う。平和憲法を活かしている。
 かつて内戦している周辺国に「利害や意見の違いはあるけど、暴力はだめ」と会話の場を設定、戦争を終結させた。大統領はノーベル平和賞を受けた。そして世界中を平和にするんだと、国連平和大学がコスタリカにある。

 「困ったときは、おたがい様」と100万人の難民を受け入れる。戦後、味噌・醤油を貸し借りしていた日本人が持っていた発想じゃないか。国をあげてやっている。
 なぜ、平和憲法を持ったのか。2ヶ月で2000人が死んだ内戦があった。国会で「軍隊を無くしてしまえ」と結論した。侵略には備えている。何処かが侵略したら皆で助ける、と集団安全保障だ。ニカラグア侵攻のときに実効された。
 国家予算の30%だった軍事費は、そっくり教育費に充てられた。今日、世界に冠たる識字率99,9%の国となっている。

 コスタリカでは、「もしもし、憲法違反ですよ」と電話でも裁判を起こせる。役所が出向いてくるのだ。ラベルの裏に書いた訴訟状でも受け付けられる。一年間に12000件の訴えには、裁判官・公務員を増やした。基本的人権が保障されている。
 「平和憲法を知っているか?」。八百屋さんに聞いた。「回りの国を平和にしてきた。侵略する国はない」と、きっぱりと言い放った。
 女子高生は応えた。「世界の平和に努力してきた。広島・長崎の非核には共同提案国となった。世界が放っておかない。自分の国を誇りに思っている」と胸を張った。
 かつて国の6割の森林が消えたとき、伐採を止めた。環境エコ・ツアーを何十年か前からやっているほど、いま国中が青々としている。
 コスタリカは、平和と空気を輸出している国になった。

 アメリカで9・11テロ事件が起きた。大統領に戦争の全権委任する法案が議会に提出されたとき、上下両院でたった一人反対した女性議員がいた。バーバラさんは「アメリカ人をやめろ」とまで言われ、全米から誹謗中傷された。1年後の改選時、集会で壇上からこう説明した。「一人で籠もって憲法を読み返した。ベトナム戦争でトンキン湾事件はデッチ上げだった。ウソの発表を鵜呑みにした。報道が正しいことをやってきたか、ベトナムの教訓を生かさなければと、確信をもって反対しました」。テロから1年。冷静に考えた議員が一人だけ居た。バーバラさんは80%以上の圧勝で当選した。
 回りが変わったのではなく、変える人がいたから変わった。アメリカを変えた。

 世界中で政権が替わっている。日本も替わった。
 「一人の人間が愛されなければ、平和じゃない」。
 日本は金がないのか。そんなことはない。無駄なものを削ればいい。平和憲法でイージス艦が要りますか。思いやり予算は誰のためですか。アメリカだ。自分の国を見捨てている。要らないものはやめればいい。

 今からでも変えられる。自分たちの意志で日本は変わっている。大きく自信を持っていい。
 「九条着物っ娘」っていう九条の会がある。「着物も九条もいいものだから使いましょっ」と、着物を着て署名活動をする。着物とセットだと反対できない。
 自分にできることで、社会を変えている。社会に語りかけ、回りも生き生きとする。

 「行動しなければ、行動しない良心は悪の側にいる」。金大中元大統領は言った。
 「国は後からついてくる」岩手県・沢内村の深澤晟雄村長は言った。
 
 日本人もやっている。やろうとして、やっている人がいる。行動する良心、誇れる社会にしようではないか!




全国から3、077人の仲間が結集 東京で記念大会

■全建総連「第50回定期大会」■ 2009/10/21

 全建総連(全国建設労働組合総連合)は10月21日、東京有楽町・東京国際フォーラムで「第50回定期大会」を開きました。
 全国から3、077人の仲間が結集。23日までの3日間、分科会をはさんで運動方針や予算を決議することになっています。

 初日。諸役員の選出のあと、杉本全建総連中央執行委員長に代わって山田副委員長が挨拶に立ちました。
 来賓の挨拶。

 古市良洋全建総連書記長は昨年度の経過報告で、建設不況打破や医療保険制度の育成強化、公契約制度の推進など重点課題について振り返り、その概略と成果を示しました。
 財政決算・監査報告のあと、質疑応答。

 古市書記長は今年度の運動方針で、政権交代に対応するため、直ちに全国会議員に対する要請行動をおこすこと、公契約条例制定や建設不況打破・生活危機突破、秋と春の組織拡大に全力を挙げて取り組むことなどを訴えました。

 質疑応答で、熊本の代議員は、最低賃金法だけでなく、賃上げ運動を強化するべきと主張しました。
 千葉の代議員は、野田市の公契約条例制定の経緯を報告。広がりを訴えました。
 東京の代議員は、議員主導の新政権に従来の「厚労省へのハガキ要請」でいいのか、全建総連の組織拡大は中期目標を示すべきだなど注文をつけました。
 埼玉の代議員は、危険な公共施設の写真を撮り役所に持ち込むなどした経験を話し、仕事確保の具体的な方策を提案しました。




「一人ひとりが弾ける仕事ができるよう私たちも頑張る」
仙谷由人行政刷新担当大臣がエール

■全建総連「第50回定期大会」■ 2009/10/21

 全建総連(全国建設労働組合総連合)は10月21日、東京有楽町・東京国際フォーラムで「第50回定期大会」を開き、全国から3、077人の仲間が集まりました。

 予算の抜本的な組み換えを新政権が表明していることから、建設国保の特別助成満額確保が心配されています。助成金の行方次第では、組合の存在も危うくなるのはいうまでもありません。

 仙谷由人行政刷新大臣は挨拶で、「建設国保の予算は守る。全建総連の一人ひとりが、弾ける仕事ができるよう私たちも頑張る」とエールを送りました。

 長妻昭厚生労働大臣も挨拶しましたが、現職の担当大臣だけにそれには触れませんでした。

 民主党を代表して挨拶に立った山下八洲夫参議院議員は、「現職の大臣が、全建総連の大会に出席するのはこれが初めて」と前置きして、全建総連を重視している姿勢を強調。そして、「@282億1千万円は満額確保する。A一元化には反対。100%健全な国保を維持する全建総連の意見を反映させる。B野田市で制定された公契約条例は、国会でも公契約法として制度化させたい」と前向きの発言をしました。

 小池晃衆議院議員は、「国保増額は、びた一文欠けることなく確保。一元化は解体の道につながる」と話したあと、「建設国保は日本の見本、国保に学べ。一元化を言うなら、こちらに合わせろ」と語り、会場の大きな声援を受けました。




村民とともに進める生命尊重の行政 試写会を開催

■「日本の青空U・いのちの山河〜」の試写会■ 2009/10/20

 10月20日夜、東神奈川・神奈川公会堂で神建連主催「日本の青空U・いのちの山河〜」の試写会が催され、神奈川支部からは14名が参加しました。

 昭和30年、岩手県の奥深い山間の小さな村・沢内村は、豪雪・多病・貧困で苦しんでいた。
 村を離れていた深澤晟雄は妻と帰郷するが、悲惨な村の状況を目の当たりにして、何とか村をよくしたいと立ち上がった。
 「行脚・会話」の精神で村民をまわり、生命の尊さを説き、3悪追放を心に決めた。
 村民とともに進める生命尊重の行政は、村民を変えた。
 老人・乳児医療無料化を推し進め全国初の乳児死亡“ゼロ”という記録を生みだし、盛岡市までバスを開通させ豪雪を克服し、現金収入を生み出す産業を育てた。
 吹雪のなか、逝去した深澤村長を見送る村民の涙の行列はどこまでも続いた。




対象者の掘り起こしで、4名の新対象者

■組織拡大 日曜行動■ 2009/10/18
 10月18日の組織拡大日曜行動には28名が参加し、10チームに分かれ74件を訪問しました。徹底した対象者の掘り起こしで、4名の新対象者が浮かび上がりました。

 今日の行動には国保組合(神奈川県建設連合国民健康保険組合)から、佐野昭広事務局次長と高村陽子事務局員の2人が応援に駆けつけて我々のチームに加わり、組合員宅を訪問、対象者さがしに奔走しました。

 リストアップした資料に沿って事務局班組合員さんの訪問をする一方、まだ廻り切れていない分会の組合員さんを訪れ、「仕事の状況はどうですか。暮らしは大丈夫ですか」など会話しました。そうしたなかから、組織拡大への理解を深め、知り合いで入りそうな人はいないか、近所に心当たりはないか協力を求めました。

 行動集計では、「わざわざよく来てくれました」と歓迎の意を表してくれる方がほとんどで、訪問者は「嬉しかったです」と素直な感想を述べていました。
 そして、高齢の方がいつまでも組合員であることに、感謝の意を深くしました。

 先週に続き今日も炊きだしで、主婦の会は行動した仲間の腹を満たしてくれました。




拡大への心意気 吉良書記長熱く語る

■講演と拡大決起の集い■ 2009/10/17

 神奈川支部は10月17日、建設プラザで「講演と拡大決起の集い」を開き、団結を誓い合うとともに、改めて仲間を増やす決意を固めました。
 集会の終わり、「頑張ろう〜」の自信に満ちた突き上げる手に、皆の心意気を感じました。(=写真上)

 吉良比呂志本部書記長は講演で、「一握りの金持ちがいても何の役にも立たない。社会に配分し、分かち合うことが私たちの願い」と大企業優遇の政治を批判。民主党政権には、私たちの言い分を通していく運動の重要性を強調しました。(=写真下)

 建設国保は、来年度予算概算要求282億1千万円が満額確保される見通しを示したものの、後期高齢者医療制度廃止を急ぐと共に、医療保険一元化とその財源確保から、消費税増税への懸念を表明しました。
 生活防衛・仕事確保の対策としては、年内に活動者会議を開き、解決策を打ち出していく方針を提案しました。

 吉良書記長は、「拡大運動は下りのエスカレーターを駆け上がるようなもの。大変だが、厳しい時こそ仲間は組合を必要とする」と運動の重要性を強調しながら、神奈川支部が全国の協賃運動などをリードしてきた歴史にも触れたあと、「なぜ組織拡大にこだわるのか」と、拡大の必要性と役員の自覚を喚起しました。




草の根で市民に訴える 生活防衛など大会決議

■神奈川地区労 第21回定期大会■ 2009/10/15

 神奈川地区労(神奈川地区労働組合総連合)は10月15日、神奈川区革新と共同の会会議室で「第21回定期大会」を開きました。

 大会は、「平和と民主主義を守るや生活・労働条件向上のために」などの運動方針を満場一致で議決。
 そして、「憲法を暮らしの中に生かし、健康で働きやすい労働条件を勝ち取る取組を強めます。不況打開、なくせ貧困、雇用の確保、全国一律最低賃金の確立、いのちと暮らしを守るために労働者・国民諸階級と手を取り合って大運動を展開していきます」との大会宣言を採択しました。

 澤田逸夫議長は挨拶で、「一票が政治を変える。声を大きくして国民・市民に訴え、世論を変えるよう努力する」と決意を示しました。
 岩田行弘事務局長は、「みなで協力して事にあたる。組織が結集して草の根運動をし、その成果はみなに返していく」と、地域での団結を強調し、参加団体の協力を求めました。

 地区労役員は、澤田議長はじめ、ほぼ全員が留任。建設は、後藤英夫前書記長と塚原三平前事務局長の後任に、瀧川恒夫書記長が副議長に、井上玲子事務局長が幹事にそれぞれ入れ替わり、岩谷昭二支部長は幹事を留任しました。




新加入者と有力な対象者が1名づつ カレーライスで鋭気

■拡大日曜行動■ 2009/10/11

 組織拡大運動準備期間の出遅れを挽回すべく、神奈川支部は攻勢的にすすめることにしました。
 統一行動日の10月1日夜、組合員訪問作戦で第1節を突破したときは、行動に参加した執行委員は、集計時に歓喜しました。

 4日は三浦海岸のバーベキュー。行き帰りのバスは、和気あいあい。準備は手分けして、料理する仲間とテントの中の車座。ゲームに応援。楽しい親睦となりました。

 6日は、昼間の未加入事業所回り。2チームで46件訪問、新たな対象者が16件でました。

 7日の統一行動日の夜間組合員訪問では、3チームで19件、回りました。

 8日は7チーム。組合員訪問は42件、対象者は1件訪問しました。

 11日の日曜行動は、執行委員13名、事務局2名、主婦の会から6名が集まりました。昼食には主婦の会献立のカレーライスと野菜サラダで鋭気を養い、午前と午後の行動は、7チームで駆けずり回りました。連休中で留守宅も多かったが結果、新加入者1名と有力な対象者が1名発表され、事務所内は大歓声と拍手に沸きました。
 これで38名の拡大数。第2節突破まであと9名となりました。

 次回は、13日の日中行動の予定。




アスベスト被害への救済と根絶 署名で訴える

■革新と共同の会 署名行動■ 2009/10/10

 革新と共同の会は10月10日、JR東神奈川駅西口歩道橋で核兵器廃絶やアスベスト被害を訴える署名行動を行いました。

 署名行動には、神奈川支部12名の他、年金者組合、新婦人、地区労合わせて18名の参加となりました。

 建設横浜の訴えは、国と製造企業にアスベスト被害への救済と根絶を求めることへの理解と支援です。

 連休の初日で人通りが多いなか、行き交う人たちは割りと好意的にチラシを受け取ってくれました。
 アスベスト被害への訴えかけに、「それは酷いですね」と理解を示し、快く署名をする家族連れやご婦人の姿が目立ちました。
 アスベスト署名は100筆。核兵器廃絶は49筆。憲法九条署名は、36筆集まりました。




「勝訴に近づけると確信した」 国・企業は無責任な態度

■10・9じん肺全国キャラバン関東ブロック集会■ 2009/10/09

 「建設アスベスト訴訟 横浜地裁第6回口頭弁論」を控えた10月9日、13時30分の開廷を前に「10・9じん肺全国キャラバン関東ブロック集会」を横浜地裁前で開きました。

 内藤県連会長、水谷神奈川労連議長、渡部県連書記長は原告団を見送り、激励の挨拶をしました。

 その後、会場を地裁前の横浜情報文化センターに移し、関東の各訴訟や運動の経験交流をするなどの集会を開き、横浜地裁での公判の成り行きを見守りました。

 「今は酸素ボンベの体になった三山さんの言葉を通して、生の声を聞いて欲しかった」。
 「佐藤さんは苦しいなかを発言してくれました。酸素ボンベが持つかどうか、心配でした。アスベストがどういうものなのか、思いがどこまで通じたか分かりませんが、生の言葉で伝えられた」。
 ーー公判を終えて、担当弁護人は率直に感想を語りました。

 渡部書記長はまとめで、「国や企業は責任逃れの無責任な発言をしていたが、私たちは勝訴に近づけると確信した」と語り、弁護団にむかって全組合の力を結集して材料メーカーなど調査協力を約束しました。
 そして、この裁判が全国の方向を決定づけると位置づけし、全力を挙げることを重ねて表明。また、横浜での2次訴訟や今後の全国の訴訟の取り組みについての見通しを説明し、「力を集中して取り組みを強化したい」と訴えました。




原告2人が曝露実態を証言 早期解決を訴える

■建設アスベスト訴訟第6回口頭弁論■ 2009/10/09

 建設アスベスト訴訟第6回口頭弁論が10月9日、横浜地裁で行われ、原告団の2人が証言台に立ちました。

 原告の2人は、原告団弁護人と被告(国、企業)の双方から質問を受け、事実をありのまま証言しました。

 そして、提訴から1年が経ち、その間亡くなった原告を思い、裁判所には、早期解決を訴えました。

アスベスト建材を使用 粉塵を大量に吸い込む

 酸素ボンベを背負い佐藤良男さん(73歳・大工、神奈川土建)は、証言席に着きました。そして、「偽りを述べません」と宣誓しました。
 「録音しますからマイクに向かって話してください」と、佐藤さんを諭すように裁判長が話しました。

 「この補充陳述書は、あなたが弁護人に話して署名したものですか?」と弁護人が質問し、佐藤さんは、「はい」と答えました。本人尋問が始まりました。

 弁護人は、陳述書にそって「身上」、「職歴」を質問します。佐藤さんは質問が待ちきれないように、質問の語尾に被るように返答しました。宮城県で生まれ、31歳のとき現在の横須賀に在住しました。佐藤さんは中学卒業後大工見習い、51年間、一貫して建築、建物改修、解体に従事してきました。

 「手壊しの天井解体作業はどのように?」との質問に、佐藤さんは証言席から立ち上がり、バールを掛けて壊す様を実演しました。「作業内容および曝露実態」の証言は時おり、大型モニターに作業の様子が図画化された映像が映し出されます。大量に粉塵が飛散し、粉塵を吸い込む様子は、誰の目にも一目で認識されました。佐藤さんは「その時、鼻水が黒くなり、黒い痰がでて咳が酷かったのを記憶しています」と強い口調で証言しました。

 国と企業の代理人は口々に、「危険性を知らなかったのか?」、「マスクはしなかったのか?」、「建材の取扱説明書は読まなかったのか?」などと質問を浴びせかけましたが、佐藤さんは質問者一人ひとりの目を見て、堰ききるように応答しました。

 現在の病状を聞かれ、「続発生気管支炎と診断され、携帯用と据え置き用の2つの酸素ボンベを使って生活している」と話します。昨年の12月以降、さらに胸が痛く、頭がぼうっとしたり、歩くと咳や痰が出る時が多くなった。日常的な布団の上げ下ろしもできなくなり、外出はしないよう心掛けています。
 佐藤さんは最後に、「国、企業は謝罪し、償って欲しい。早急に解決して欲しい」と裁判への思いを語りました。

配管作業で粉塵 酸素吸入が必要な体に

  三山久さん(73歳・配管工、東部建設)は、出身地熊本の会社で、配管工・鉄骨工として働き、以来、主に神奈川県の数社に勤務しました。
 02年、肺に異常があるとの指摘。04年、港区のしばぞの診療所で、びまん性胸膜肥厚と診断され、06年に労災認定されました。04年頃から痰と咳が酷くなり、夜、布団に横たえると激しく咳き込んで止まらなくなり、熟睡できない毎日が続いています。

 証言台で宣誓すると、裁判長が「耳は、聞こえますか」と聞き質します。「悪いことはすごくよく聞こえます」と、怒ったようなはっきりとした口調で言うものだから、場内の爆笑を誘いました。
 
 配管交換作業の様子が図画化され、モニターに映し出されます。乾燥室で蒸気が走る鉄製のパイプに厚く巻かれた保温剤を剥がし、ボルト交換する際の粉塵が舞う様子が説明されました。「もうもうとした粉塵が発生していた時も、私も同僚もマスクをつけたこともありませんでした。勿論、会社の指導もありませんでした」。「アスベストが含まれているのは聞いていましたが、体に有害な危険な物質であることは、肺の異常が見つかるまで知りませんでした」。
 
 配管工としての数社に勤務し、配管の作業に従事しました。その中で具体的な製品の特徴が示される証言があり、該当の企業から質問される場面もありました。
 三山さんは、質問する相手をきっ、と睨み付け、応答しました。
 蒸気タービンの中にできた錆や水あかを落とす機械工としての作業もありました。覆われた40センチもの保温材を剥がさないと、ボルトが外せません。その作業ではいつも、大量の粉塵が舞い上がりました。タービンは長さ40メートルくらいあり、モーターを含めると80メートル以上。全部で6基ありました。
 「その時はモーターを止めるのですか?」との企業側のトンチンカンな質問は、傍聴席の失笑をかいました。

 国、企業の代理人からは、「防塵マスク着用の指示がなかったか?」が執拗に指摘されました。
 「体に影響があると思わなかったのか?」などの指摘に、弁護人は「有害を前提に問うても、危険性は認識していなかった」と反論しました。

 三山さんは、「毎日酸素生活は辛いですね。自分の時間がないような思いです」と語り、証言の最後に、「メーカーと国に早く結論を出してもらいたい。白黒つけてもらいたい。責任をはっきりしてもらいたい」ときっぱり言い切りました。
 三山さんは証言が終わると、すっと立ち上がって一礼すると、酸素ボンベのカートを引きました。



「拡大、頑張るぞ〜」 三浦海岸でバーベキュー

■建設横浜秋祭りと拡大決起集会■ 2009/10/04

 秋晴れの10月4日、建設横浜は三浦海岸で「建設横浜秋祭りと拡大決起集会」を開きました。

 神奈川支部は早朝から、厚生・健康管理委員が手分けして準備に入りました。三浦海岸の会場へは、先発隊が出発。青年部も会場設置の段取りに車を出しています。
 新横浜に8時集合。バスに乗り込みました。
 岩谷支部長から「ケガなどないように、楽しい一日を過ごしましょう。拡大も忘れずに」と挨拶があったあと、今日参加の皆さんが紹介され、車中は和やかなムードに包まれました。

 一時間余りで会場に到着。バーベキューは火が入り、氷を入れた大容器は飲料の到着を待っていました。一人ひとりが、バスから荷物を運びました。
 準備万端整い、「拡大、頑張るぞ〜」と集合写真に収まりました。(=写真) 

 藤井本部厚生部長の開会挨拶と菅原本部執行委員長の挨拶。
 来賓は、渡部県連書記長と畑野前国会議員。
 組織部と青年部、主婦の会から拡大の訴えのあと、かがみ割りが執り行われ、あおぞら保育園太鼓同好会による和太鼓がセレモニーを締め括りました。

 10時30分からイベントが開始され、四人五脚やパン食い競争、ボール運び競争など支部対抗で会場は盛り上がりました。
 既にバーベキューが始まり、あるだけ飲み放題・食べ放題で、テント内は交流の輪。10時半までアルコールは禁止で我慢、がまん。堰を切ったように、宴が始まったのでした。
 午後になると、「宝さがし」に子供たちは大はしゃぎ。砂を掻き分けて見つけ、商品を受け取る顔が輝いていました。
 青年部は、本部席テント後方に車座で意見交換。拡大への意欲を見せていました。


 青年部拡大の訴え      主婦の会拡大決意表明      かがみ割り


太鼓同好会による和太鼓  四人五脚の牧さんチーム  パン食い競争がんばる




神奈川支部「第1節を突破」 割れんばかりの拍手

■拡大統一行動日 初日■ 2009/10/01

 「神奈川支部は、第1節を突破しました」。
 10月1日、本月間突入の統一行動日初日。行動を終えて報告のまとめの最中、ビッグニュースは飛び込んだ。
 
 支部拡大目標は103名。9月25日現在では、24名の拡大で第1節(30%=31名)目標まであと7名。
 29日の執行委員会では遅々として進まぬ拡大に危機感があった。当日の報告で、加入7名に脱退が15名。前月は、加入2名に脱退が20名だった。

 事前の書記局の話し合い。このままでは沈む一方で、起死回生策が必要だった。拡大行動日の分会取り組みが低調なのに、頭を痛めた。本月間では、統一行動日と日曜行動の動きが全てを決すると判断し、執行委員の奮起と個々の具体的な行動日が設定された。入り口に「拡大月間中」の看板や事務局の拡大Tシャツ、拡大達成表など支部事務所の拡大態勢は、既に申し分ないくらい整っていた。

 19時に集合した。執行委員が13名集まった。拡大達成表の数字は、「第1節突破まであと1名」を示していた。「1」の数字の「赤」が異様に輝いていた。「何としても突破!」の念願は悲痛な思いもあるし、役員と事務局の頑張りが、「あと1名」の数字をつくった。

 今日の行動は、自分の所属分会を中心に分会3役・班長・組合員宅を回り、徹底した対象者の掘り起こしとあわよくば即拡大に結びつける、これが主眼だった。
 2人ずつ、6チームを編成した。
 組合員訪問件数は、17。対象者訪問は、8件だった。組合員本人に会えたのは7人で、近所の紹介をもらい対象者名簿に加えた。「ダメで元々」の精神で飛び込む積極性も求められた。新対象者は、10名浮かび上がった。

 21時には、支部事務所に結果を持ち寄った。行動を終えたあとの皆の顔は、戦い終わった満足感を秘め、歓声が飛び交った。報告する声が弾んでいる。いよいよ本腰を入れた拡大運動が始まった。

 そこへ前段の「第1節突破」報告。
 新保険証を支部事務所に取りに来た組合員に、事務局が胸を広げて拡大Tシャツを見せ、「拡大の真っ最中です。どなたか、いませんか?」と話を向けたところ、「それじゃあ、うちの従業員を入れよう」と返答してくれたというもの。
 事務所内は、会話がかき消される割れんばかりの拍手で沸いた。




「頑張れば大きく前進」 仕事・生活危機突破の戦い

■神建連・生活危機突破総決起集会■ 2009/09/29

 新築着工戸数は年間70万戸の水準まで落ち込み、まったく先の見えない状況となっている建設産業。
 仲間の仕事は激減し、賃金単価も低落するなど極めて厳しい状況が続き、今こそ、仕事・生活危機突破の戦いが急務となっています。

 神建連・生活危機突破総決起集会が9月29日午後、馬車道・関内ホールで開かれ、県内から1200名を超える仲間が結集。会場を埋め尽くしました。

 集会は、「後期高齢者医療制度の廃止」、「医療保険一元化阻止・建設国保を守れ」、「中小建設業者の仕事確保」、「公契約条例制定・建設労働者の適正賃金確保」など、切実な要求実現のために国・県・地方自治体に働きかけを強化することのアピールを採択しました。
 また集会後は、関内周辺を100台のトラックデモが走り回るなか、マーチングバンドを先頭に、シュプレヒコールを挙げながら県庁までデモ行進し、県庁で請願書を読み上げ、担当職員に手渡しました。

 内藤勝義県連会長は、「1970年の発足から39年。建設国保存亡に関わる危機。6項目の請願を確認。跳ね返しましょう」と訴えました。

 渡部三郎神建連書記長は、「住宅建設こそ内需拡大の柱だ」と指摘したあと、後期高齢者医療制度の廃止が1、2年後の医療保険の一元化に繋がり、保険料の企業負担をなくした分を消費税増税で補うだろうという基本構想を危惧しました。
 また、公共工事・民間工事も激減し、仕事をしても不払いが横行。生活を守る立場で、「政治の誤りは政治で正す」と主張。川崎、横浜、神奈川で実現すれば変わると強調しました。
 そして、「我々の要求は、頑張れば大きく前進する、油断すれば後退する」と秋の拡大への奮起を促しました。




人間らしく生きる運動を横浜から発信しよう

■横浜建設労働者決起集会■ 2009/09/29

 横浜建設連絡会は9月29日午前、横浜公園で「横浜建設労働者決起集会」を開きました。

 吉良比呂志本部書記長は基調報告で、「失業率は6%というが、建設労働者を入れれば実態は10%以上。市民の目線で、生活に苦しんでいる人の立場で、横浜から声を発信しよう。人間らしく生きる運動を地域で興す、シュプレヒコールを挙げよう」と呼び掛けました。(=写真)

民主党の谷地議員は、「市民税を払っている人から仕事を」と応援し、中島共産党議員は、「コスト主義の中田市政は死んだ。入札制度を変えたい」と訴えました。

 横浜建設業協会の工藤会長は祝電で、「建設産業の地域活性化に向けた取り組みの成果を祈念する」とエールを送りました。




「手の届くところに来た」 緊急策を市に要望

■対市交渉 横浜建設連絡会■ 2009/09/29

 横浜建設連絡会は9月29日、「横浜市への要望書」を携えて市役所を訪れ、対市交渉を行いました。(=写真)

 吉良書記長は、交渉後の印象を次のように語りました。「突破口は開いた。いよいよ玄関先に来た。中田市政と違い、要望が手の届くところに来た」。

 石渡暉之横浜建設連絡会会長は冒頭、「横浜に住んで良かった、と言える横浜にして欲しい。横浜で一番大きい23,000人の建設組織の雇用を無視しては良くならない」と市当局に雇用の促進を訴えました。

 吉良比呂志本部書記長は、「一日の賃金は15,000円を切っている。仕事は全くなく、1/4以上は横浜市の生活賃金以下で、毎年下がっている」などと、建設職人の置かれている実態をぶつけました。
 さらに、全国初の公契約条例が千葉県野田市で本日可決されることに触れ、「品質を担保できる賃金の確保が重要である」と指摘し、また工事が市外のゼネコンに流れ仕事が回ってこないことへ「公共工事のあり方は、地域住民のための諸策を実現して欲しい」と要望しました。

 横浜市への緊急要望事項は6点。
 【1】横浜市内の建設業者への4つの緊急振興策と、【2】建設労働者が生活できるの賃金保障(入札制度2項目)。

 横浜市の回答は、【1】@学校の修繕は、予算の範囲内ですすめている。A道路のバリアフリー化と電柱の埋設工事は、市の重要施策の一つ。推進計画は来年度も続ける。B保留、C耐震化の住居部分補強については課題として検討していきたい。【2】@入札競争が悪質を招いている。最低制限価格を70〜90%にあげ、計算式を変えた。A品格法に基づいて総合評価している。あげるつもりはない。

 折衝は続く。
 組 「実態として仕事がない。地元業者にやらせる方法はないのか?」
 市 「入札参加資格で公平にしている」
 
 組 「入札業者登録が能力的に難しい面もある。週に2日しか仕事がない実情。零細企    業でも受注できるシステムを作って欲しい。市の裾野を広げた行き届く配慮をお願    いしたい」
 市 「思いは共通している」

 五十畑本部書記次長は、緊急要望事項をさらに突っ込んで詰問しました。
 「仕事が無く、タクシー運転手になり、また仕事に戻る。救済方法を採って欲しい。高秀市長時代、『受け皿を作ったら』と条件で、十日市場団地で実現した。学校のWCで洋便器に交換工事もある。何とか採って欲しい」と要望。(【1】@)
 「市のバリアフリー化は遅れている」(【1】A)
 「市営住宅は150倍の入居競争率。建設計画もない。それなら、民間貸家への補修費助成と家賃補助ができないか?」(【1】B)
 「耐震対策も早急に」(【1】C)

 市当局は、「バリアフリー化は関内・鶴見・三ツ境など数カ所で実施。一辺には出来ないので徐々に。基本構想を策定中です」と回答。
 組 「区内の業者に任せる、と願いたい」
 市 「契約関係でも難しいこともある」

 組 「全社最低積算割れで、安くて発注出来ない工事は何件ありましたか?」
 市 「約3000件中、19年度は255件。20年度は221件です」

 組 「公契約条例で行政が縛りを掛けないと、適正な賃金支払いが出来ないのでは?」
 市 「主旨は分かるが、支払いの確認が取れないし、物理的に無理かもしれない」

 組 「ルールづくりで日野市は動き出している。野田市も賃金台帳を検査するという。入    札制度全体の見直しで、やろうと思えばやれる」
 組 「公共工事で赤字入札は困る。適正単価で労働者の賃金を引き上げる施策を願い    たい」
 市 「ダンピングには手を打っている」

 組 「分割発注でも一部でも、市内業者に発注すれば、雇用の確保になるし、税収も入    る」
 市 「注目している。7〜8割まで県内業者に出しているが、金額的に県外が大きい」

 組 「景気回復には、生活関連の公共工事が横浜市に求められている」
 市 「生活関連の21年度工事を前倒ししている」
 
 組合側から吉良書記長は、「神戸大震災で圧死から救ったのは、建設労働者だった。市民の生活を守る気概がある。仕事がない。後継者がいない。具体的な仕事を出す諸策を考えて欲しい。そして、賃金他検討して欲しい。(中田市政と違い)聞く耳を持っている、ということに感謝している」とまとめました。

 市当局は最後に、このように述べました。
 「考えは聞いた。充分納得はいかないかも知れないが、真摯に受け止め、横浜市緊急対策本部で前倒しや融資に取り組んで活性化を図り、市民生活を安定させたい。財政は厳しいが、邁進していきたい。友好的な話し合いができました」。




職人の腕前を披露 感嘆の声挙がる

■よこはま市民フェスタ■ 2009/09/27

 「よこはま市民フェスタ」(主催=市民フェスタ実行委員会、共催=市民技能フェスティバル・商工フェスタ・子どもまつり実行委員会)が9月27日、関内・横浜公園で開かれました。

 横浜労連による労働生活相談や青空バザールなどの模擬店が開かれ、会場は午前中から賑わいを見せました。

 建設のブースは、第9回技能フェスタ実行委員会が開催し、横浜建築職訓、横浜市連、神奈川土建、技能者協議会から49名が参加。工作教室・竹トンボや住宅相談、職訓生の作品(脚立や腰掛けなど)や軸組工法の実物などが展示されました。

 なかでも、木造軸組工法による建前が披露された時、「最初、何も無かったんだよね。すぐに出来ちゃうんだ。スゴイよね」と、会場で感嘆の声が聞こえました。

 神奈川支部からは、武田信治さん、中山好一さん、菊地功さんが参加しました。

 



要求実現は私たちの運動次第 強く、大きな国保組合

■09年新健康保険証渡し集会&秋の拡大決起集会■ 2009/09/24

 神奈川支部は9月24日、建設プラザ神奈川で「09年新健康保険証渡し集会&秋の拡大決起集会」を開きました。

 傍島久実・国保組合事務局長は講演で情勢を分析し、「大局的にみると、新しい時代の幕開けにある現在、組合を拡大強化し、要求実現運動を強化し、歴史を促進させることが求められる時代に立っているといえます」と指針を示しました。

 「神奈川支部60年の歴史は、日雇い健保をつくり、擬制適用が廃止されると新しい制度をつくり40年経った。日本一の保険制度が今ある。浜建労は、協定賃金やアスベスト運動で先駆的な役割を果たしてきている。全建総連の意志は固い。いかなる事態になろうとも建設国保は守り抜く」と意気込みを語りました。

 傍島さんは、「新政権の下で、要求実現は私たちの運動次第だ。頑張れば良くなる」と民主党への期待を覗かせました。反面、長妻厚労大臣が後期高齢者医療制度の廃止を明言したにもかかわらず、時期や廃止後の制度について触れないことに、先延ばしされ地域医療保険として再編されることへの不安を口にしました。

 神奈川の建設国保組合は、償還制度、アスベスト対策を含めて、全国的にも神奈川県内においても、高い水準の運営が行われています。それを維持するためには、@厚労省へのハガキ概算要求、A全国会議員要請、B健康診断受診、C健康講習会開催などが重要になっています。

 そして何よりも保険方式を安定運営させる最大の保障は、加入者を大きく増やして負担のリスクを小さくすることです。
 「組織拡大運動をさらに発展させ、いかなる事態にも対応できる、強く大きな国保組合をつくることが重要です」と傍島さんは、結びました。




炊き出しで拡大スタートダッシュ

■立て看板設置拡大行動■ 2009/09/20

 7月の賃金アンケートで95%は「仕事がない」という声で、事態はますます深刻化しています。
 この拡大月間では、組合員の生活防衛を軸に、対外的には「組合に入ってこそ生活が守れる」と組合の制度・メリットを訴えることが重要です。

 5連休の日曜日9月20日、神奈川支部は「立て看板設置行動」を行いました。

 今日の行動は、立て看板設置先の組合員、班長さんにチラシを手渡し訴え、未加入者には飛び込みであたり、対象者の掘り起こしが重点です。

 9時30分に集合。役割分担のあと、事務所で気勢を挙げました。(=写真上)
 各分会から代表が15名、事務局2名、合わせて17名(主婦の会合わせて23名)が拡大行動に参加。8組に分散して、組合員・班長訪問は48件。うち本人には20名面接し、対象者の紹介、拡大への協力を求めました。
 チラシは、471枚を配布。立て看板は合計39枚が届けられ、設置されました。
 
 主婦の会は6名が炊き出しに参加。12時の昼食時には、美味しい海苔巻きおむすびと豚汁が振る舞われました。

 「明るく、楽しく、元気よく」ーー。神奈川支部は、全支部を挙げて拡大が本格的にスタートしました。






建設業全体が厳しい 60件の事業所を訪問

■拡大行動日誌■ 2009/09/17

▼9月14日(月)=佐藤書記次長、江口会計、井上書記
 ダイレクトメールをもとに地図化。菅田町と神大寺地域の未加入事業所をこの日、23件訪問しました。
 留守が多く、直接の成果には結び付きませんでしたが、何件かの事集所で「検討しておきます」との返事をもらいました。

▼9月15日(火)=岩谷支部長、後藤副支部長、井上書記
 昨日に続いて、入江町と西寺尾地域を回りました。
 やはり留守が多く、間違えた所でも「他の組合に入っているよ」との返事。
 他の用で望月工務店に出向くと、親方が声をかけてきてくれて、「誰か入る人を探しとくよ」と言ってくれました。

▼9月17日(木) =岩谷支部長、後藤副支部長、井上書記
 「何とか成果に結びつけて、神奈川支部の仲間を励ましていこう」と、子安を中心に本日も3人組で回りました。
 昼近くになって、中村書記次長から電話が入り、「今の現場の事集所に職人が30人いる。説明に来てほしい」との連絡。みんなで直ぐに駆けつけ説明したところ、社長は、「私は入ることにします。あとは職人に声をかけます」と、加入に結び付きました。

 今回、60件ほどの事業所を訪問しましたが、「仕事がない。先が見えない」、「もう仕
事をやめる」など、建設業全体が大変きびしい状況におかれている実態も身につまさ
れました。
                                               (井)




「後期高齢者医療制度廃止」などを訴え、署名宣伝行動

■革新と共同の会 署名宣伝行動■ 2009/09/15
総選挙で政権交代の結果が示されて間もなくの9月13日午後、JR東神奈川駅頭で革新と共同の会は「後期高齢者医療制度廃止」などを訴え、署名宣伝行動を行いました。

 会の構成団体である新婦人や年金者組合、地区労など5団体から19名が参加。神奈川支部は、11名が行動しました。

 みなさん社会保障への関心は高く、署名に協力的でした。(=写真) とくに若い層でチラシを受け取る姿が多く見られ、期待と不安を覗かせていました。用意した300部のチラシは、あっという間になくなりました。

 署名は、「後期高齢者医療制度廃止」や「母子加算復活」が5枚、25筆集まりました。
                                   (写真・文 金澤 拓也)




原子力空母配備の撤回を要求

■原子力空母・母港配備1年 抗議集会■ 2009/09/13

 米原子力空母ジョージ・ワシントンが横須賀米軍基地に配備されてから1年。この間、原子力空母の原子炉関連施設の修理や米兵犯罪の発生、原子力空母ニミッツ寄港による2隻配備態勢など、横須賀基地はますます強化され、住民の安全と日本の平和は脅かされ続けています。

 全労連(全国労働組合総連合)は9月13日、横須賀市汐入・ヴェルニー公園で「原子力空母・母港配備1年 抗議集会」を開催。1000人が参加しました。

 集会は新しく政権につく民主党に、核密約の公表と廃棄、非核3原則の厳守、非核日本の実現、核兵器廃絶を求め、また横須賀への核兵器持ち込みの全貌を明らかにすることを要求。そして、あらためて原子力空母の配備の撤回を厳しく要求するとともに、多くの国民に「共に声を上げよう」と呼び掛ける決議文を採択しました。

 また、集会後のデモ行進は、原子力空母の配備の撤回や米軍基地の再編強化に反対するなどシュプレヒコールし、沿道に訴えました。(=写真上)

 呉東正彦弁護士は連帯挨拶で、「(政権が代わり)ノーチェックでいることは、終わりにしなければならない。原子力空母はいらないと、大きな運動にしていきましょう」と呼び掛けました。

 また空母阻止三浦半島連絡会の新倉泰雄事務局長は、「世界は核兵器廃絶に向かっている。(原子力空母を)ココスカから叩き出す先頭になって頑張りたい」と熱い決意を示し、会場の声援に応えました。(=写真)




核兵器廃絶に熱い想い 代表が体験報告

■「平和の集い」(原水禁大会報告集会)■ 2009/09/09

 建設横浜は9月9日、建設プラザかながわで「平和の集い」(原水禁大会報告集会)を開き、各支部から130人余りが参加。神奈川支部は38名が会場を訪れました。

 午後6時から、原爆投下の恐怖を描く「ヒロシマ・ナガサキ」のビデオが上映され、今なお苦悩する被爆者の声が映し出されました。

 今年の原水爆禁止長崎大会に参加した各支部代表など15名の体験報告がありました。(写真上=体験報告を聞く神奈川支部の仲間たち。写真下=報告する世界大会参加者)

 神奈川支部代表参加の簗場学さん(青年部書記長)は、「今まで(平和運動を)何もできなかったけど、できることをやっていきたい」と決意を述べています。

 渡邉岳央さん(青年部代表・神奈川支部)は、「自分の世代じゃないから関係ないと若い人は言うけど、このままではいけない。この体験を伝えていきたい」と思いを語りました。

 西山敦之さん(県青協代表・神奈川支部)は、「一人の力は無力かも知れないが、やらなければ(核拡散は)止められない。核兵器廃絶に向かって、青年の先頭になって行動する」と熱く訴えました。




家族の大声援も健闘むなしく4位

本部青年部ソフトボール大会■ 2009/09/06

 残暑の9月6日、大黒埠頭グラウンドにて本部青年部主催のソフトボール大会が行われました。

 神奈川支部青年部は単独で1チームを出し、戦いました。大会は2リーグ制6チームで、リーグの順位で再度順位決定戦を行う形式でした。

 初戦の南支部では、打てばいけるとこまで走れとベンチから檄が飛び、初戦から選手は大奮闘。家族の声援もあり、連打によるコールド勝ち。

 一転して三試合目の中支部との三位決定戦では、お互い実力を出し切って
1313と同点のまま7回を終了。大会ルールに従い、チーム全員での勝ち抜きジャンケンによる勝負で、今日一番の熱い戦いが行われました。(=写真)
 しかし、ジャンケンの結果は相手3人に9人が完敗。健闘むなしく結果は1勝2敗の4位に終わりました。
 
 それでも泣きや笑い、たまに味方への野次も飛ばしながら、暑く長い一日を終え、どの参加者たちも満足げな顔でグランドを後にしました。
                                              (金)





「完成して嬉しかった。来年も挑戦したい」

■市立二谷小学校「親子木工教室」■ 2009/08/23

 「毎年、楽しみにしています」という親子木工教室が8月23日、区内の二谷小学校で開かれました。

 今年はダストボックスとミニチェアー、便利台の3点が題材で、1年から6年生まで90人が家族と一緒にチャレンジしました。
 神奈川支部からは23名が参加して、作品づくりをお手伝いしました。

 鶴井謙吉`分会長の進行で進み、校長先生が「楽しみにしていました」と挨拶。責任者の武田信治技術対策部長は、それぞれの題材についての注意点を詳しく説明しました。そして、岩谷昭二支部長は「ケガに注意して、元気な作品を作ってください」と子供たちを励ましました。

 早朝8時前から会場になる体育館で準備作業開始。持ち寄ったブルーシートを敷き、養生ベニヤと作業台を設置。帯の子や焼き目付用のバーナーの準備、カンナ削りやノコギリでの丸太切りコーナーの準備など手慣れた流れで、用意万端。9時の開始を待つばかりとなりました。
 
 「最初、真っ直ぐに釘を打つのが難しかったけど何度も打っているうちに、真っ直ぐ打てるようになりました。嬉しかったです」(2年生)
 「お父さんと協力して、親子の絆が深まりました。来年も参加します」(4年生)
 「4回目の参加ですが、年々いろいろな面白い物を作らせてくれます。でも日常生活のなかで使える作品ばかりです。来年はもっと上手く作りたいです」(4年生)
 「電動ドリルをパパにやらせてもらってむずかしかった。イスができて楽しかった。来年はゴミ箱を作りたいと思っています」(3年生)
 「わたしは今年、ダストボックスを作ることに挑戦しました。少し形がガタガタになってしまいましたが、自分の中ではとても良い出来になったと思います。3年間やりましたが、その中でも一番良い作品になりました。とても嬉しかったです」(4年生)
 「初めて参加しました。工具に慣れていないけど、係のおじさんがポイントを教えてくれたので綺麗にできました。失敗もしたけど頑張って作りきれたので良かったです」(5年生)
 「初めてだったから、まだ釘の打ち方が分かりませんでしたが、いろいろな人に教えてもらって台を作ることができました。お母さんは、大工のおじさんに『釘を打つのが上手いね』と言われ、嬉しそうにしていました」(3年生)
 「はじめてイスをつくった。とんかちで、ままの手をうちそうでこわかった。でも、できてうれしかった。ママありがとう。ママだいっ好き」(1年生)

 「難しかったけど、楽しかった。完成して嬉しかった。来年も挑戦したい」。
 ーー作品を作り上げた子供たちは、口々にそう感想を述べていました。




 「核兵器のない平和で公正な世界を」      
           神奈川支部青年部3人、熱い体験を語る

■原水爆禁止09年世界大会(長崎大会)■ 2009/08/07-09

 「核兵器のない平和で公正な世界を」ーー。この人類共通の願いを実現するために、8月3日から9日まで、二つの被爆都市、広島と長崎で原水爆禁止09年世界大会が開催され、この目的に共感する内外のみなさんが、大会への賛同をよせ参加しました。

 支部代表・簗場学さん、本部は渡邉岳央さん、県青協から西山敦之さん(3人とも神奈川支部所属)は長崎大会に参加し、その熱い体験を語りました。


「今からでもやれることをしていきたい」         
      恒久的な平和を目指し、核の無い世界に

 大会の前日まで自分は、「核兵器」「戦争」というのは、ただ漠然といけないものだという認識でしかありませんでした。というのも正直なところ、日々普通に生活する上で、平和に関して考えたことがなかったからです。

 大会を通して真っ先に感じたのは、「戦争」ということを体験した世代の方々もいらっしゃいましたが、それ以上に中学生、高校生、大学生、青年の方々が多くいらっしゃったことにびっくりしました。若い人たちがこんなに真剣に取り組んでいる姿を見て、自分が今まで無知でいたこと、何ひとつ行動しなかったことを恥ずかしく思いました。

 分科会では「核兵器廃絶と軍事費削減、貧困、格差の克服」というテーマを選びました。
 「思いやり予算」のために、日本の医療、介護、保険などの社会保障はボロボロです。医師不足、派遣切り、ヘルパーの賃金低下、教育義務違反など深刻です。多くの国民はこの実態を知らないと思います。知っていても何もできないと思っていると思います。
 大企業減税を止め軍事費を削れば、充分に社会保障費用は確保できます。憲法9条で戦争を放棄し、25条で国民の文化的な最低限度の生活を守る。これが私たちの目指すべき道ではないでしょうか。

 今日、日本は平和であるように見えます。しかし、それは偽物の平和じゃないでしょうか。「核の傘」という偽りの平和に守られているからです。もう核攻撃を核で守るなんていう馬鹿げた話は必要ありません。
 
 真の恒久的な平和を目指して、私たちも一人ひとりが行動し、核の無い世界にしていこうじゃありませんか!自分もちょっと遅れてしまったけど、今からでもやれることをしていきたいと思います。
                             (神奈川支部青年部 簗場 学)
                        

「平和に暮らしていくために何ができるか?」
若い人に伝えていきたい

 この度、大会に参加させていただきありがとうございました。
 今回、大会に参加し、資料館で被爆の酷さを見、被爆した人の話を読み、とても貴重な経験をさせてもらったと思います。

 長崎原水爆禁止世界大会に参加し、いろいろな考えを新たにしました。

 日本軍に勝ち目がないのを知っていたにも関わらず、日本を救うという名目のもとに、原爆を投下したアメリカ軍は良くないと思います。それは屁理屈であって、武器を持った人がそれを使ってみたい、結果が知りたいという原爆の実験だったと思います。

 その代償の大きさは計り知れません。今も傷に、病気に苦しんでいる人が大勢います。この原爆を非難することにより、いま自分たちがすることは、二度と実験をしないこと、原爆を持たないこと、平和に暮らしていくために何ができるかを考えることだと思います。

 今後、被爆して生存している方が減っていくことは明らかです。このような恐ろしいことが言い伝えられないこと、若い人が関心を無くしてしまうことが心配です。
 今回の体験や原爆に対する知識を若い人に伝えていきたいと思います。

                           (神奈川支部青年部 渡邉 岳央)




「消費税増税に反対」の世論を呼び起こす署名行動

■「消費税増税に反対する請願」署名行動■ 2009/08/09

 政府は、09年度予算関連法案付則に「2011年度までの消費税増税」を明記しています。
 この際、県内の増税反対の世論を大きく伸ばし、国の方向を変える取り組みが重要になっています。

 建設横浜全支部の「消費税増税に反対する請願」署名一斉行動に先駆ける8月9日、神奈川支部は東神奈川駅頭で、「革新と共同の会」の仲間と共に宣伝行動を起こしました。

 「消費税の増税に反対する署名をいただけないでしょうか?」山口さんと佐藤さんが呼び掛けると、児童連れのお母さんが気持ちよく応えてくれました。(=写真)
 建設横浜、新婦人、地区労、かながわく九条の会から20名が参加。蒸し暑い真夏の空気が漂うなか、チラシを手渡し,、署名を訴えます。

 JR東神奈川駅西口歩道橋に横断幕。
「後期高齢者医療制度、いますぐやめてください」
「大企業・大金持ちの税制優遇を見直せ。生活必需品に消費税をかけるな」
「大企業は内部留保を賃金に回せ。最低金銀は時給1000円以上に引き上げろ。派遣・期間工切りは中止しろ」
「平和の輪を拡げよう。憲法九条を守り、つくろう!戦争をしない国」。

神奈川支部からは12名が参加。消費税増税74筆、核兵器廃絶42筆、九条署名4筆が集まりました。




「労働安全衛生と労災認定を強めよう」

■神建連「第9回労働安全衛生大会」■ 2009/08/02

 神建連は8月2日午後、「第9回労働安全衛生大会」を東神奈川・建設プラザかながわで開きました。

 氏家正一書記次長は基調報告で、「全建総連が組織人員を減少したなかで神建連は1000人増やした」と成果を強調したあと、「09年度は安全意識を向上させ、労働安全衛生と労災認定をさらに強めよう」と取り組みの強化を訴えました。
 そして特に、「@建設不況打開で仕事・生活を守ろう。A国保一元化で建設国保をなくしては絶対だめ。B消費税増税は仕事をなくす」と3点をあげて、「総選挙で私たちの要求を汲み上げてくれる選択をしよう」と呼び掛けました。
 
 神奈川労働局の高山安全専門官は、神奈川県下における建設業労働災害の現状を報告。労災事故件数の減少は、発注件数と労働者数の減少のためと分析しました。

 そして事故発生の一因として、団塊の世代など熟練工の退職が現場のノウハウを伝達できないでいることなどと指摘しました。
 労働安全衛生規則(足場等)の改正点では、墜落防止措置等の充実を図るためとして「@幅木・メッシュシート・防網の設置等が必要になる、A安全点検の充実など」が盛り込まれ、詳細に説明されました。

 職業病疾患・疫学リサーチセンター理事長の海老原勇医師は、アスベスト疾患の@胸膜肥厚斑・A胸膜炎・Bびまん性胸膜肥厚・C石綿肺・D肺癌・E悪性中皮腫の実例とデータを示し、分かりやすく説明しました。

 「臨床所見で肺癌の80%は見つかる。大体、タバコのせいにされる。建設作業者の肺癌は業務上だ」。「解剖すれば100%だ」と断言する。
 海老原医師は、労災適用によって国保に費用が戻るから、国保財政を守ることになると話します。東京土建では3、4年で4、5億円も返還されました。被災者本人と家族を救済するだけでなく、組合全体にも大きなメリットがあるといいます。

 「建設作業者は石綿含有建材を長期間使用し、石綿暴露を受けてしまった。掘り起こしの必要がある」。
 海老原医師は最後に、「みんなが頑張ると私の仕事が増えちゃうから、適当にやってください」と笑わせました。




中田横浜市長が辞職   市長選挙は総選挙と同日か

■横浜市長 退職願提出■ 2009/07/28

 中田宏横浜市長が7月28日午後、市議会議長に退職願を提出した。今朝の神奈川新聞一面に「中田市長・3選不出馬」の記事が掲載され、今秋にも辞職の可能性があるとされていたが、唐突の感は否めない。8月の衆院選挙への出馬は否定している。
 選挙日程は、来春4月に予定されている横浜市長選を前倒しして、8月16日に告示、投開票日は総選挙と同じ8月30日となる見通し。
 朝日新聞ホームページ(=28日付)によると、中田氏側はすでに、中田氏の考えに近い後継候補の選定を進めているといい、ほかの陣営の準備が整わないうちに市長選を実施したい狙いもあるとみられる。




黒部ダムと長野・善光寺見学 13名の旅

■神奈川支部青年部研修旅行■ 2009/07/21

 今年の神奈川支部青年部研修旅行は7月5・6日、富山県黒部ダムと長野・善光寺見学。13人が参加して、すごく楽しい旅でした。

 立山・黒部は途中までマイカーで行けますが、ダムへは専用のトロリーバスに乗ります。到着すると、眼下に見えるダムのスケールの大きさに圧倒されてしまいました。毎秒10トン以上の放水でマイナスイオンが出っぱなしでしたね。
 また、「黒部の太陽」でお馴染みのダム建設の記録や、戦国武将・佐々成正の立山越えの話など、あらためて見聞を広めました。

 次に行ったわさび農園では、リアルに「わさび田」を見学でき、以前から見たいと思っていたので、自分の中ではココが一番のお気に入りです。

 二日目は、味噌工場へ。こだわり味噌によるみそ汁を試食。お土産を買いました。

 次に寄った岩松院では、葛飾北斎の鳳凰図を見ることができ、興奮。お土産に鳳凰図ポスター(額に入った立派なもの)を買うのを忘れてしまい残念です。

 最後に、「牛に引かれて幸せがやってくる」という善光寺へ。建築物としても有名ですが、何よりも楽しかったのは「お戒壇めぐり」です。真っ暗な回廊を壁を伝わりながらゆっくり進み、中ほどで「極楽の錠前」に触って御利益を仰ぐというもの。まったく周りが見えない回廊なので、仏様にすがるように壁をぺたぺたと触りながら、赤ん坊のように歩きました。

 今年は直接、建築とは関係のない旅行だったかも知れませんが、多くの見聞を広めることができたと思います。
 来年も青年部独特の発想で、青年らしい研修旅行を企画したいと思います。

                          (神奈川支部青年部書記長  簗場 学)




目標は年間3.6%以上の実増 奮闘を誓う

■09年全県組織活動者会議■ 2009/07/19-20

 神建連は箱根・ホテルおかだで7月19・20日、「09年全県組織活動者会議」を開き、全県から300名が参加。「3.6%以上の実増を達成しよう」と意志統一、奮闘を誓いました。

 渡部三郎書記長は、「一年間で893人増は、全建総連の中で抜きんでた全国一位」と評価したあと、この秋の組織拡大月間を、@仕事と暮らしの苦境を打開する、A建設国保加入者を増やす、B第2次新3ヶ年計画初年度の勢いをつける月間と位置づけました。
 そして、「情勢が厳しいときほど仲間は組合を待っている。拡大は自らを守り仲間を救う要求実現の闘い。組織拡大月間を攻勢的に頑張りぬき、仲間の生活・仕事の危機突破のカギとして、さらに強く大きい組合をつくろう」と呼び掛けました。

 岡田広行週間東洋経済副編集長は記念講演で、「特定の人だけが儲かるというのは通用しない。経済の立て直しには、医療・介護・福祉など社会保障を内需拡大の原動力にすべき。公共工事は、医療・介護施設、保育所、小中学校等々社会保障や生活分野を中心に転換が必要だ。それは、高齢者や子供の多い地方への所得再分配をもたらし、若者の地方定着にもつながる。建設業にとっても大きなチャンスになる」と話しました。

 1日目は、渡部書記長の基調報告と優秀支部などによる拡大経験報告があり、午後から岡田副編集長の講演のあと、地区協別の意志統一会議が持たれました。
 2日目は、9つの分散会で組織拡大方針などを討議。各地区協から奮闘を誓う決意表明があり、「がんばろう!」で団結しました。

 準備月間は、9月1日から30日まで。本月間は、10月1日から11月15日の45日間です。全県統一行動日は、毎週水曜日、木曜日に設定します。
 目標は、年間3.6%以上の実増です。




高血圧対策を中心に 「測定」「運動」「栄養」の3コース研修

■健康指導員研修会■ 2009/07/17

 建設国保組合(神奈川県建設連合国民健康保険組合)は7月17日、建設プラザで「健康指導員研修会」を行いました。

 06年から、組合員と家族の健康を守る活動として、また建設国保の制度を守り組織強化をはかる事業として、3年間が経過しました。「新しい健康づくり事業」は、この3年間で健康指導員は1132人が誕生。指導員による健康講習会も述べ4844人の参加がありました。
 このなかで、尿検査が実施できない公共施設の場合はどうするのか等の質問も出され、体操や栄養の研修会を行い、体操も含めた健康講習会を実施しました。09年度からは、高血圧対策を中心に進めることになりました。

 講習は国保組合の栄養士さんに、「測定」「運動」「栄養」の3コースについて、それぞれ実習(=写真)しながら説明を受けました。

 研修はこの日までに3回。このあと、7/22、8/5、6と3回予定されています。

 支部ではこの講習を受けて、7・8・9月に分会ごとの「健康講習会」を計画しています。




「アスベストを吸引した」 具体的に語る
              原告2人が証人尋問

■首都圏アスベスト訴訟「第4回口頭弁論■ 2009/07/17

 公判早々の原告の証人尋問は、異例。通常の裁判なら最終段階で行われるのが普通だといいます。裁判所は、原告が次々に亡くなっている現状を鑑みて、証拠保全という意味において早めたのではないかとみられます。

 首都圏アスベスト訴訟「第4回口頭弁論が7月17日、横浜地裁で開かれ原告2人の証人尋問が行われました。

 公判を終わって、支援会場での阪田弁護士の報告では、---。

 証人のひとり泉田隆徳さんは、電工の仕事を昭和29年ころから始め職歴は48年を超えます。平成16年に肺ガンの診断を受け、左肺の半分を切除。左右の肺に胸膜被厚斑があると診断されました。
 電気設備工事に従事した現場は、野丁場の工場やビル、学校など大規模な建物。膨大な現場数をこなしました。
 作業は主に、天井裏の電気配線工事と壁貫通配線工事、照明器具の取り付け工事などと説明。具体的に暴露されるに至る作業内容が語られます。脚立に乗り、顔を上に上げて両手を上げて上を見て作業する。波形デッキプレートに付着するアスベストをこそぎ落としボルトを吊していく。天井が張られた後は、天井裏に潜り込んで腹ばいになり、吹きつけ剤が顔にへばり付く等々の実体験が克明に証言されました。

 若吉さんは、昭和34年から町場、野丁場の大工をしています。石膏ボード類や断熱材などの施工内容を詳細に証言しました。電動ノコでの切断、切断面のヤスリがけ、断熱剤を拡げて細かい粉塵が舞う様子。劣悪な状態の現場が語られました。
 若吉さんも肺ガンを患い、少し体を動かすと息が切れるといいます。
 そして、国やメーカーにこう言いました。
「私たちの苦しみが分かりますか?マスクもしないで、何時間も作業に従事して、こんな体になってしまいました。国の方もメーカーの方もお若い方ばかりですが、できることなら私たちが味わった苦しみを体験してみていただきたい。私たちが働いてきた現場を、毎日毎日アスベストを吸い込んできた苦い辛い体験を。元の体に戻せますか?元の体に戻してください。戻せなかったら、その責任を取ってください。責任がないなどと言い逃れはしないでください。
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 首都圏アスベスト訴訟の原告、家族ら166人が7月14日、大阪クボタ本社やヨドコウ、セキスイ、タカラスタンダードなど被告企業を訪れ、「救援基金を設けろ」などを要求を掲げ交渉を行いました。被告企業は、関西では46社中、9社あります。大阪建労、京都建労など関西地協が連帯し、運動に参加しました。
 交渉を行った仲間の話では、どの企業もすぐに応じず、折衝の末やっと対応した。「裁判中だから言えない」の一点張りだという。40代の若さで亡くなった遺族は、「お父さんの命を奪った会社を見せてやる」と言って、学校に休みをもらって11歳の息子を連れてきました。

 建設アスベスト訴訟は現在、首都圏での原告団ですが、関西、九州、東北と裁判が起こされることは必死です。今後、全国的な闘いとなる、といいます。
 関西地協の仲間は、「こうした被害は、自分が最後にしたい」という原告の訴えを聞いて、また首都圏原告団の闘争を見て自分の考えが吹っ切れました。個別対応の示談ではなく、団結して闘争するんだと意を強くしたといいます。


 横浜情報文化センターホールで行われたこの支援・報告集会は、「横浜地裁、2年目の闘いをバネに、運動を拡げ、勝利しよう」と団結を誓いました=写真。




「血と肉のある組織を」 建設横浜、意志統一する 

■横浜建設一般労働組合「第1回組織活動者会議」■ 2009/07/12-13

 横浜建設一般労働組合は7月12日、組織統一してから初の「組織活動者会議」を箱根路・開雲で開き、09年度秋の拡大月間の取り組みを確認し、実践に向けて意志統一しました。

 この拡大月間は、@「医療保険一元化に反対し、補助金増額運動を進め、建設国保加入者を増大させ建設国保を守る」「消費税の増税阻止」「仕事確保と建設産業の再生、民主化」を推進するとし、A「建設横浜」の存在をアピールするため広範な宣伝活動を展開する。B総選挙、川崎・横浜市長選挙を最大の要求選挙として、「仲間との対話」を進め、C新三ヶ年計画の初年度を全支部が3.5%実増めざす、と位置づけています。

 期間は、10月1日から11月15日の46日間。毎週水・木曜日は統一行動日とし、各支部は日曜行動を計画し取り組みます。


 中田進関西勤労者教育協会講師は講演で、「メシ食えん。カネ貰えん。もうアカン」という日本の現状は、「個人」が悪いのではなく、財界中心の「しくみ」を変えなければ解決しないと提起。日本国憲法に照らし、人間らしく生きる権利を説明しました。そして、「暮らしが成り立つ職業にしよう」と建設労働組合運動の躍進に期待し、「役員になれば変わる。闘ってよかった。労働組合に入ってよかった、という人生を送ろう」と私たちにエールを送りました。


 松森陽一東京土建本部常任書記は始めに、「不況の今こそ、組合が求められている」と話し、生活苦から生活保護申請をしたなどの実例をあげました。若い奥さんが土建制度チラシを見て、組合があるらしいと問い合わせてきます。「主人は大工ですが、何の保障もない。子供ができて大変です」と訴えます。芋づる式に加入しました。
 徒弟制度や組意識はバブル崩壊で消滅し、組合がそれに変わる役割を担ってきました。建設国保・共済による「助け合い制度」をつくり、すべての建設労働者の組織化をめざしました。首都圏の建設作業者は55%の組織率。ゼネコンやパワービルダーは窓口を開けました。大手企業交渉では、われわれを無視できない存在となっています。
 「地域でまとまり、現場でまとめよう!」と、PALは賃金・労働条件改善の運動で実績をあげています。「休暇なくして、人生なし」と指針を示しました。
 最後に活動家に一言。「バトンをつなげ。受け取ったら走れ。次につなげ」と激励しました。

 渡部三郎県連書記長は、「選挙は我々の要求に応えてくれる選択をしよう。拡大条件は好転する。スタートダッシュよく神奈川全体を引っ張ってもらいたい」と訴えました。


 吉良比呂志書記長は書記局分散会をまとめて、「書記局の若い人たちは、日常的に学習したいと意欲的だ。現状分析や解決策など勉強したい、要求に応える組織作りを命がけで目指す、拡大の先頭に立って頑張る、と言っている。目つきが変わっていたら、書記を激励して欲しい。30年以上勤めている井上さんが、『仕事冥利に尽きる』と語った言葉に全てがある。役員+書記が運動を作るんだなと改めて思った」と語った。
 「拡大15%をやり切るため、分会中心の目標を数字だけでなく、やり方を含めて行動の成果を作りたい。トラックデモや公契約条例など一日行動をやる。政権交代の可能性があるが、要求は変わらない。検証し、ぶつけながら要求を実現したい。ひとり一人の生活が成り立つ運動を進めたい。組織統一は、段階的にステップアップしたい」と全体をまとめた。
 そして吉良書記長は、「交流を深め、血と肉のある組織として固まるよう頑張っていきたい」と意欲的に語った。
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    建設横浜 「組織活動者会議」に参加して    青年部 佐藤 寿

 関西学習協会・中田進氏の講演では、世界的金融危機がなぜ起こったか、そしてその後、日本にどのような影響があったかなどの話を聞くことが出来ました。
 講演の中で特に、国の公共事業費が10年前に比べ、7兆円も減っていること(08年では6兆7000億円)を知り、私がどれだけ政治に無関心だったか反省しました。そして、まったく知らなかった日本国憲法の説明を聞き、大変勉強になりました。
 
 東京土建の松森氏の講演では特に、「公共工事の政策転換と入札契約制度の改革へ」という話のなかで、日野方式(総合評価入札方式を利用して受取り賃金基準を誘導)という大変素晴らしい制度(方式)を知り、そしてそれを進めていることに感動しました。

 西支部拡大月間の報告では、他支部の取り組み方や拡大の方法を知ることができ大変勉強になりました。

 組織がどのような活動をしているか、そして、みなさんがどれだけ努力しているのかを知ることができました。
 このような会議に参加できる機会を与えてくださった皆様に感謝いたします。
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    建設横浜 「組織活動者会議」に参加して    青年部 簗場 学

 神建連組織活動者会議には何回か参加しましたが、今回は統一した「建設横浜」の最初の会議になります。
 
 中田先生の講演は面白く、青年でも分かりやすい説明で最近の情勢を聞きました。改めて、「日本国憲法」に記載されていることが守られていないなぁと実感させられました。

 東京土建の松森さんの講演では、現在の東京土建になるには、血のにじむような努力があったとのことでした。建設従事者の組合組織率は、神奈川県に比べ、東京土建はとても高いものです。見習わなければなりません。

 分散会では、活発な意見交換がありました。「秋の拡大月間に入る前に、建設横浜の知名度をあげて、意志統一を図るべき」、「建設国保以外の組合メリットの追求」、「組合に入れてください、と言われるような組合作りが大事」など、数え切れない意見がありました。

 統一した建設横浜には、たくさんの問題が山積みです。書記局と一体になって、役員のみなさんの意志統一をはかって、この秋の拡大にむけて頑張りましょう。
 政治は変えられます。建設職人の地位向上、生活の安定、日本の平和を勝ち取りましょう。




屋形船で”納涼”のひととき

■神奈川支部主婦の会「納涼会」■ 2009/07/11

 「みなとみらいの夜景を見ながら横濱浪漫の船遊びを・・」と神奈川支部主婦の会が計画。参加した25人の仲間は、横浜港を巡る屋形船で”納涼”のひとときを楽しんだ。

 桜木町ワシントンホテル裏の船着き場には、屋形船がぎっしり。夕方6時過ぎはまだ明るいが、列を成した客が乗船を待つ。私たちは予約の船に乗り込む。全員が乗船したときには、豪華な舟盛りやら絶対に食べきれないぞというくらいの料理が並ぶ。
 
 佐藤登志子主婦の会会長の挨拶。岩谷昭二支部長の乾杯で宴は始まった。
 
 カラオケは歌うし、酒は飲み放題だし、お造りは旨いし、話が弾んだ。

 下船時は、もう真っ暗。記念撮影をするうしろで、ランドマークタワーや遊園地の明かりがひときわ輝いた(=写真)。




「消費税増税反対」 署名の訴えかけに70筆

■革新と共同の会 署名行動■ 2009/07/11

 革新と共同の会は7月11日、JR東神奈川駅頭で署名行動を行いました。

 建設、年金者組合は、「消費税増税反対・生活関連費は減税を」の署名文。新婦人からは「憲法改悪反対。核兵器のない世界を」と平和へのアピールが叫ばれました。地区労は、「低い賃金が貧困をうむ。最低賃金は時間給1000円以上が当たり前」と最低賃金の大幅引き上げを訴えました。
 あわせて、「問題解決・要求実現のために労働組合に入ろう」との横浜労連のパンフも配布されました。

 土曜日午後の急ぎ足のなかを、署名の訴えかけに気持ちよく応じる風景が目立ちました。ある年配のご婦人は平和の訴えに、「戦争反対の署名ですよね」と何度も念押しして署名をしていました。
 署名は、1時間余りで70筆集まりました。

 参加者は、建設横浜から7名(菊岡、中澤、岩谷、瀧川、江口、寺坂、井上さん)。年金者組合、新婦人、地区労を合わせて15名でした。




政府予算に我々の要求を盛り込ませる!

■全建総連「7・10中央総決起大会」■ 2009/07/10

 仕事と暮らしを「今、何とかして欲しい」と切実な声をあがっている。地場ゼネコンや有力企業の倒産は相次ぎ、下請業者や労働者に対する不払い問題など、業界淘汰の波が激しさを増し、建設就労者の減少は止まるところを知らない。

 「我慢も限界」--。
 全国から50県連組合7335人が、東京・日比谷公園に結集。「まもれ!仕事生活。建設国保育成・強化」と7月10日、全建総連は「7・10中央総決起大会」を開催しました。

 不況打開へ向け、仕事と賃金・単価の確保や建設国保育成・強化と安定運営の確保など、私たちの切実な要求に対して各省庁が来年度予算に盛り込むよう、要請行動など全力で取り組むことを決議し、その後東京駅付近までデモ行進しました。

 古市書記長は、「政府は、景気は底を打ったと言うがとんでもない。組合では生活相談が急増。底を打ったのは生活費だ」と痛烈に批判し、「政府予算に我々の要求を盛り込ませる!」と強く訴えました。

 来賓には自民党、民主党、公明党、共産党、社民党、国民新党が列席し、各党はそれぞれ全建総連の要求に理解を示して、「不況対策はやる。国保予算は満額確保したい」などと挨拶しました。


これに先立ち午前中、全国の代表は議員会館に集合して院内集会を開き、議員要請書の中身を確認し、意志統一しました。

 神建連は、神奈川県選出の衆参両院議員を地元地区協ごとに割り振り、「国民医療の拡充と建設国保育成・強化を求める要請書」と「アスベスト被害救済と根絶を求める請願書」を携え、地元の国会議員を訪問。アスベストでは特に、議員署名を要請しました。

 私たちは自民党と無所属の議員室、3室を訪問しました。全て秘書の方の応対でしたが、我々の要望を熱心に受け止め、善処したいと語っていました。




核兵器も戦争もない公正な世界へ
                 世界の動きが変わってきた

■神建連「第13回平和のつどい」■ 2009/07/05

 「神建連・第13回平和のつどい」(神建連平和・民主主義擁護委員会主催)が7月5日、建設プラザかながわで開かれ、「核兵器も戦争もない公正な世界へ。世界の動きが変わってきた」と希望が見える集会となりました。

 川田忠明・日本平和委員会常任理事(=写真)は特別講演のなかで、南米・東南アジア・アフリカ・中東・欧州連合などの平和運動を説明したあと、「オバマ米大統領の核兵器廃絶の演説は突然でてきたのではない。アメリカの反核世論は77%が廃絶支持。新しい世界の流れは、脱軍事同盟・非核兵器・非外国軍事基地・格差のない公正な発展による平和の共同体づくりである」と語りました。
 そして、それをすすめる力は「軍事・経済力による国力増強ではなく、市民運動・政治活動による世論・政策づくりである」と結論づけ、したがって「日米軍事同盟は世界に逆行するものであり、これを変えるのは国民自身。そしてそれは、世界的に大きな役割を果たすし、労働組合がその先頭に立つことが重要である」と訴えました。

 片野憲二県原水協理事長は、国民平和大行進の成功、横須賀市長選で現職市長を落選させたなど成果を述べたあと、「原水禁09年世界大会には400人を超える県内代表を送り、来年5月のNPTには800万署名を届けよう」と参加者に呼び掛けました。

 山崎裁判の高橋宏弁護士は、横浜地裁判決の評価を「事実上の大勝利」としながらも、米軍・国の責任を認めなかった結果には「許し難い判決」と説明しました。
 原告の山崎正則さんは、「防衛省は米兵犯罪には、和解金額と同意書を持って密室で処理しようとする。泣き寝入りせず、責任を問わなければ・・」と語り、高裁への闘いの力強い意気込みを示しました。

 会場の参加者からはそれぞれ、平和への熱い思いが語られました。

 井上正勝平和・民主主義擁護委員長は、「建設労連は今年、長崎世界大会に参加する。世界が変わってきたんだよ、と確信を持って帰ってきたい」と抱負を語りました。

 なお、09年平和行進写真コンクール結果発表があり、最優秀賞は拙者が受賞しました。=写真(コメント=昼休み時の官庁街。行進する仲間に大声援がとぶ。シャッターを押す手に力が入った。)



今こそ、日本国憲法を守り、育て、実践するとき

■第23回「がんばれッ!日本国憲法」上演■ 2009/06/28

 観劇「第23回がんばれッ!日本国憲法」が6月26日、紅葉坂・神奈川県立青少年センターホールで上演されました。
 「日本国憲法は、これでいいのか」と問いかけました。

 職を失い途方に暮れる派遣社員の青年は、世の中が大きく変わらなければ”どん底生活”は脱却できないと苦悩し、それには「戦争」だと結論づける。

 自民党による「国民しあわせ憲法」法案が国会で可決され、国民投票は51%の賛成を得、成立した。自衛隊は自衛軍となり、海外への派兵は自由になった。

 学校はゆとり教育の反省から生徒の競争を煽り、一握りのエリートをつくる選抜教育を助長する。企業は内部留保が充分にあるにも関わらず、不況を理由に非正規労働者を不当解雇する。正社員も例外ではなく、格差社会はますます拡張する。

 元派遣労働者たちは、高年収を求めて自衛軍に入隊する。貧困に喘ぐか、の二者選択では迷いはない。日本は米国の要請により、アフガン、イラクに派兵した。

 軍事関連産業は活況を呈し、経済は回復。日本は好景気に沸いた。

 彼らは戦地で闘った。仲間の一人は被弾し、命を落とした。彼は、劣化ウラン弾(*)の影響で白血病になった。稼いだ金は、治療費で消えた。

 ---これはシミュレーション。自分を取り戻した彼には、これから先の自分の”生きる道”が見えていた。


 すべての国民は、その能力に応じてひとしく教育を受ける権利があります(憲法26条)。
 憲法28条は、企業の不当な解雇には、勤労者の団体交渉権を保障しています。
 健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有すると憲法25条は規定しています。
 憲法9条は、不戦の誓いをしています。

 憲法は、みんな繋がっています。最低限度の生活(25条)が奪われたとき、「平和憲法(9条)より飯が先」となります。
 「いまこそ、日本国憲法を守り、育て、実践するとき」。
 ---この観劇は、それを再認識させてくれました。

 (*) 1991年の湾岸戦争で、米・英軍は新兵器の「劣化ウラン弾」を、イラク軍に対し初めて実戦で使った。核爆発や核融合を伴う原爆、水爆とは違う放射能兵器である。停戦成立から九年がたった今、退役米・英軍人やその家族、戦場となったイラクの軍人、市民らの間に放射線被曝(ばく)などによる健康障害が広がっている。米・英、イラクで取材するうち、白血病やさまざまな慢性疾患にさいなまれる「知られざるヒバクシャ」の深刻な実態が浮かび上がった。(中国新聞より)>HPへ



「核兵器のない世界へ」 ニューヨークへ代表を!
           「神建連・平和のつどい」へ奮って参加ください

■お知らせ 第13回「神建連 平和のつどい」■ 2009/06/25
拡大表示します
 いま2010年NPTにむけて、歴史的に大きな転換点となる平和運動がすすめられています。
 
 8月の原水爆禁止世界大会、12月には日本平和大会が開催されます。そして、来年3月のビキニデー集会を経て、5月のニューヨークで開かれるNPT再検討会議への代表派遣へと新たな歴史を切り開く取り組みが続きます。

 第13回「神建連 平和のつどい」を開催します。
    日時 7月5日(日) 13:30〜16:30
    場所 建設プラザかながわ 2F大ホール

 情勢学習では、@講演「いま世界でなにがおこっているのか」川田忠明さん(日本平和委員会常任理事)と、A特別報告「支援とお礼と高裁への決意表明」山崎正則さん(山崎裁判原告)を予定しています。

 大勢の参加で、「この取り組みを皮切りに、大きく平和運動を強化させましょう」。
                   (神奈川県建設労連 平和・民主主義養護委員会)



アスベスト訴訟の原告団に参加した2人(故人)の意志を継ぐ

■原告団の2人の想い出 塚原事務局長■ 2009/06/21

 神奈川支部では過去2年ほどの間に、6名の方のアスベスト労災を「勝ち取り」ました。勝ち取ったといっても、もう既に5人の方が亡くなっています。

 37年前に、ILOがアスベストの危険性を指摘していたにも関わらず、アスベストの規制も行わず、むしろ推奨してきた国とアスベスト企業の責任の大きさは計り知れないものがあると思います。

 労災申請中に亡くなられた香川勇さんも、手術を繰り返し苦しみぬいて亡くなった本田隆三さん同様、「後に続くアスベスト被害者のために道筋を作っておかなければ・・」と話していたことが思い出される。

 この裁判を勝利に導くためには、判決を下す裁判官の心を動かすことが必要です。

 私たち残された者は、2人の無念さとその思いを引き継ぎ、市民、県民をまきこんだ世論に拡げることです。それが2人の意志に応え、引き継ぐ私たちの責務だと思います。
 そして今、その決意を新たにするものです。
                          (塚原三平神奈川支部前事務局長)



「亡くなった主人は、一体だれに殺されたのですか」
                本田照子さん(建設横浜) 涙の訴え

■神奈川建設アスベスト損害賠償請求事件■ 2009/06/19

 アスベスト第3回公判(神奈川建設アスベスト損害賠償請求事件)が6月19日、関内・横浜地方裁判所で開かれ、原告側の陳述が行われました。このなかで、建設横浜(横浜建設一般労働組合)神奈川支部の本田照子さん(66)は、原告の一人である亡き夫(隆三さん)に代わって意見陳述を行いました。


 「国や企業のみなさん、どうしてこんな危険で恐ろしいアスベスト建材を作り続け、売り続けたのか、教えてください」
 「いろいろな言い訳をして、結局はお金のために、主人などの使う側の命を見て見ぬふりをしたのではないですか」。
 
 「貴方がたでないなら、亡くなった主人は、一体だれに殺されたのですか」
 「本当に、ほんのひとかけらの責任も感じないのでしょうか」
 「私たち家族には、楽しい未来があったはず。とても悔しいです」。
 ---本田さんは、はっきりとした口調で、絞り出すように、被告席に思いをぶつけました。


 意見陳述で、本田照子さんは静かに話し始めました。「私の主人は、3週間前に肺ガンで亡くなりました。67歳でした」。
 「結婚50周年を祝おうねと誓い合っておりましたが、その願いは叶いませんでした」。

 「主人は昭和32年から大工を続けてきました。平成18年12月末、定期健診を受けると肺に影があるとの結果を受けました」。
 本田さんは、過去をなぞるように病院での経過を話しました。

 翌年1月9日、肺ガンであると告知されました。そして2月5日、6時間半にわたる左肺上葉全部の摘出手術。本田さんは、アスベストが原因ではないかと何度も尋ねました。「それはないでしょう」と病院の返事。納得がいかず、何度も検査を求めました。病理検査の結果、驚くことに労災基準の3倍もの石綿小体が発見されました。

 「この手術から闘病生活が始まりました」。
 裁判所全体が、本田さんの言葉に聞き入ります。
 2月13日退院しましたが、抗ガン剤の作用で体中に湿疹ができ、3月頃から酷い痒みに悩まされました。体の半分を切り開いた痕跡は、シャツが擦れるだけで痛がりました。
 11月頃から、激しい咳込みに悩まされました。血が混じった大きな肉の固まりのような痰を吐き出したのには、とても驚きました。
 20年1月には、残された左肺の下側に再発。抗ガン剤治療と放射線治療が、また始まりました。食欲がみるみる落ちていくのが分かりました。「四六時中、むかむかすると言っており、放射線で胸がただれて、突き刺さるような痛みが続いていたようです」。
 「主人も私も、希望を捨てず、入退院を何度も繰り返し続けました」。

 本田さんは、涙声に変わっていました。傍聴席からすすり泣く空気が伝わります。
 平成20年9月、うつろな感じになったり、おかしな行動が目につき心配になりました。
 8日検査した結果、ガンは頭に転移していました。
 11日には、頭を開いて、脳を圧迫していた腫瘍を取り出しました。
 10月16日まで放射線治療は続きました。その後も治療は続きました。
 平成21年3月以降、足の痛みを訴え、尿の出も悪くなりました。手術の結果、脊髄の中に悪性のガン細胞がぎっしり詰まっており、もう排便も排尿も自力では出来なくなってしまいました。
 医者から、「もうできる治療はありません」と言い渡されました。

 鼻をすする音が傍聴席の四方から聞こえます。傍聴席の最前列から母の後ろ姿を見つめる本田義隆さん(40)と隆之さん(33)も堪えきれずに涙を拭いました。

 本田隆三さんは、平成21年5月28日、息を引き取りました。発病から2年半でした。

 「本当によく頑張ってくれたと感謝しています」。
 「65歳になったら息子に仕事を譲りのんびり楽しもうね、と言っていた主人は65歳で肺ガンになり、痛みと向き合い、一度も声を荒立てることもせず、最後まで優しい主人のまま接し続けてくれました」。


 「自分は間に合わないけど、後に続くアスベスト被害者のために道筋を作っておかなければいけない」。そう言って生前、本田隆三さんは裁判に参加する決意をしました。

 「悔しくても何も言うことのできない主人に代わり、妻である私が話をしなければと思いここに来ました。納骨も済んでおりません」。
 「私がここに立って、国や企業のみなさんに、もう何も言うことのできない主人の話をすることが、どれだけ悔しいか皆さんにはわかりますか」。
 照子さんの肩は震えていました。

 「病気と闘いながらも、自分のようにアスベストの被害者を一人でもなくそうと頑張っていた主人に、自分で話をさせてあげたかったです」
 「一日も早い解決をして、アスベストで苦しむ被害者の方を救い、もう二度とこのような苦しみをする人がいない世の中にしてください」
 「それが、私と主人の願いです」。

(写真 裁判終了後、思いの丈を語ったと安堵する本田照子さん(中央)と息子の本田隆之さん(左)、本田義隆さん =横浜地方裁判所前)



6月19日に「アスベスト訴訟提訴一周年」横浜行動

お知らせ ■首都圏建設アスベスト訴訟提訴一周年 横浜行動■ 2009/06/17
 「首都圏建設アスベスト訴訟提訴一周年 横浜行動」は、6月19日行われます。

 6月19日、12:00横浜地裁前集合です。参加者は全員、傍聴抽選に並びます。
 横浜一周年集会は、13:30より横浜市教育文化ホール(JR関内下車3分)で開かれ、その後横浜公園までデモ行進が行われます。



忙しい汗を流す 住宅相談も数件

■第32回全国統一住宅デー■ 2009/06/14

 仕事確保と地域奉仕のための「第32回全国統一住宅デー」を6月14日、神奈川支部は予定の4会場で開催しました。
 支部三役は全会場を訪れ、会場周辺へ宣伝カーで周回して会場への周知を図り、そして参加した組合員さんと懇談して激励をしました。
 梅雨に入ったが好天に恵まれた今年の住宅デー。参加した組合員さんはそれぞれの会場で忙しい汗を流しました。
(写真 急いでの包丁研ぎの依頼に即、対応。短時間で済ませたので大喜びの依頼者と受付担当の大羽さん=大豆戸町内会会館会場)

 19分会は、いつも分会議場としている菅田東町会館で開催しました。
 チラシは新聞折り込みに1000枚と200枚を周辺に手配りしました。
 来客数は6名。包丁研ぎは20本、まな板削りは10枚。ゴキブリダンゴは23袋でました。19分会は工夫して、住宅用火災警報機を展示。来客に宣伝しました。
 反省会で、「原因が不明なのだが、例年に比べると来客数が悪いので、『浜鯉祭』に合わせた取り組みが必要なのか」と検討している。
 参加は前列左から中村、本田、羽冨、大内、西村、佐藤、菅原、後ろ左から羽冨、刈山、西村、菅原、山口、佐藤、佐藤、本田、(木村)さんの16名でした。

 17・18分会は、大豆戸町内会館横の神社前で開催しました。
 昨年は別会場でしたが、今年はこちらに戻しました。チラシは600枚を新聞折り込みに、残りは町会回覧板と手分けして周辺に手配りしました。
 住宅相談は、庭の植木に関してや外部階段の塗装、雨戸の具合が悪いなど4件あり、すぐに現場訪問しました。
 包丁研ぎ39丁、まな板削りは10枚、はさみ研ぎは5丁。
 その他、まな板販売5枚に浴用腰掛けは4個売れました。
まな板削りを依頼した方は、「母親が使っていたものなので、手放せません。こうして綺麗にしていただいて、本当に嬉しいです」と喜んでいました。
 参加は、前列左から七海、佐々木、中山、後列左から大羽、鈴木、齋藤、武田、川上さんの8名でした。
 

 7分会は毎年、JR横浜線大口駅そばの入江川公園で開催します。公園の倉庫から出してテント張り、早朝から支度しました。
 チラシは500枚。全部手分けして、町内会と周辺に配布しました。
 来客は14名。
 包丁研ぎ16丁、まな板削りは4枚、ハサミは2丁でした。
 通りがかりの人が、「何時までやってるの?」と声を掛け、急ぎ足で帰宅するひとこまもありました。
 参加は、左から後藤、中村、小杉、磯部、中澤、戸部、(藤原)さんの7名でした。
 

 11・12分会の開催会場は、大口商店街の入り口、横山建設の作業場です。
 1000枚のチラシの大部分はは、新聞折り込み。50枚余りを会場周辺に手配りしました。
 来客は、13名。
 「棚をつけたい」という相談などが2件ありました。包丁研ぎは22丁、まな板削り2枚、ハサミ研ぎは1丁の注文がありました。
 過去の住宅デーの記録は、1枚のノートに記録されて、多い年は40人以上の来客がありました。「今日は、いつもの人が来ないねえ」。「午後1時ごろ宣伝カーが周辺を流してから来客が増えた」など冗談がでましたが、組合としても宣伝に一工夫が必要かな、と反省あり。
 参加は前列左から三浦、加藤、鈴木、後列左から田中、厚海、石川、宮林、渡辺、三浦、横山さんの10名でした。



NPTに神奈川から1000名の代表を送る

■「神建連第55回定期大会」で永沢氏語る■ 2009/06/10

 永沢丈夫・神奈川県原水協事務局長は6月7日、熱海後楽園ホテルで開かれた「神建連第55回定期大会」で、2010年ニューヨークで開かれるNPT(核兵器不拡散条約)再検討会議には、「1000名の代表を送る」と核兵器廃絶への意気込みを示しました。

 永沢さんは、「5月の国民平和大行進では6500人が参加し、32自治体の全市長・町長から賛同のメッセージを受けた。原水禁世界大会へ向け大きな力となった。来年5月のNPTにむけても核を無くす世論は盛り上がっている。2010年5月2日、ニューヨークでの100万人のデモに神奈川から1000名の代表を送る。人類史の大転換にする」と熱意を込めた。
 さらに、「首都圏ヨコスカにあること自体、許せない!」と3つの原子炉を積んだ米原子力空母の存在を痛烈に批判。「事務所も横須賀に移した。市長選挙で変えよう!」「私たちの市長がオバマ大統領に会いに行く状況をつくりたい」と力強く訴えました。



新たに「第二次新三ヶ年計画」 6万5千人めざす

■神奈川県建設労働組合連合会「第55回定期大会」■ 2009/06/7−8

 神建連(神奈川県建設労働組合連合会)は6月7・8日、熱海後楽園ホテルで「神建連第55回定期大会」を開きました。大会は、来賓を含め462名が参加。09年度の運動方針・予算を決定し、新年度の役員を満場一致で選出しました。

 内藤勝義県連会長は挨拶で、「仕事がない、賃金は下がる。倒産件数は増え、25歳以下の職人はここ10年間で40万人減った。魅力を感じる前に、生活できないということだろう」と厳しい現状を示し、だからこそ「組合に結集し、団結を深め、組織を大きくして我々の要求を実現させよう」などと訴えました。

 渡部三郎県連書記長は基調議案で、08年度の運動の経過を述べ、私たちをとりまく情勢を示した上で、運動方針の重点として各分野の要求運動を発展させるとし、また新たな飛躍へ向けて6万5千人をめざすと「第二次新三ヶ年計画」を打ち出しました。

 分科会では、
@建設労働者の賃金労働条件を改善する運動、
A建設産業を変え、地域で仕事と職域を守る運動、
B医療制度改悪を許さず、社会保障を拡充し、建設国保を守り発展させる運動、
Cあやまれ、つぐなえ、なくせアスベスト被害。首都圏建設アスベスト訴訟に勝利しよう。労働安全・職業性疾患対策、労災補償を充実する運動、
D技術技能向上、後継者育成、職業訓練充実の運動、
E消費税増税とあらゆる重税に反対し、税制・税務行政の民主化を求める運動、
F組織の強化・拡大で、強大な神建連を建設する運動、
G機関紙活動を柱に教宣活動強化の運動、
H財政の確立について、
I平和と民主主義養護、政治の革新の運動、
とそれぞれの運動について広範な話し合いが持たれ、それぞれの分野での諸課題を共有化し、要求を確認して、運動の前進を誓いました。

 新年度の役員は、内藤会長、渡部書記長などほとんどの方が留任しました。

 大会宣言は、次のように提案されました。
 「100年に一度」といわれる激動の情勢のなか、それを攻撃的に打開するために対県交渉、総決起集会を契機に、「仕事よこせ運動」「公共工事前倒し発注」さらに「長期優良住宅関連予算」を獲得し、大きな成果を勝ち取ってきた。加入者減を最小限にとどめて「全国一の建設国保」を守り抜いた。拡大では、全国一の実増を達成し、6万神建連へ大きく接近した。「建設アスベスト訴訟」は勝利への道のりを着実に歩んでいる。私たちは、6万人の組織を達成し、要求運動の前進と政治の転換によって仲間の仕事、暮らし、平和を守り抜くことを宣言する。                 (「大会宣言」全文はこちらへ

 古市良洋全建総連書記長は、「昨年は不況打開『仕事よこせ』の一年だった。大臣や業界、政党と話し合い、たくさんの成果を得た。長期優良住宅事業は神奈川ではいち早く迅速積極的に取り組み、たくさんの教訓を学びました。大和市の耐震事業や横浜市の労使一体の運動など全国の模範になります。神奈川は仲間をふやすトップバッターで全国を引っ張ってもらいたい」と激励しました。

 水谷正人神奈川労連議長は、「自治労・年金者・医療など16単産は、建設の仲間に学び、組織拡大では実増にこだわろうと呼び掛けています。そして今、非正規労働者の受け皿になっています。消費税や社会保障、平和など世の中を大きく変えるチャンスが来ています。横須賀、川崎、来年の横浜など行政が変われば、変わります。全国の運動の先頭となっていく」と意気込みを示しました。

 畑野君枝次期衆院選予定候補者は、「日本企業の主役は、現場に生きた力。中小企業が元気になれば、波及効果は6倍になり、失業者を救える額になる。皆さんの声が届くことが、日本の経済を救う。力を合わせて頑張る。国会に届ける」と応援しました。

 (写真左から)
 組織拡大年間実増50%達成支部で表彰された西支部高細玄一主任書記。
 功労者表彰を受ける鈴木孝幹事(南)、中澤正男幹事(神奈川)、壬生勝敏幹事(磯子)。
 退任挨拶をする田中宏執行委員。岡戸隆之県青協議長とも退任役員表彰されました。


 組合の仲間は、この大会の感想を次のように述べています。

 ▼分科会でダイレクトに意見が反映できた。職訓の人数が減り、予算が厳しいなど全体で考えてもらえ、深く考える機会になった。全組合が助け合い学び合い、頼もしさを感じた。         (菊池功神奈川支部書記次長)

 ▼一人ひとり芯を持った話を聞いて、気を引き締めなければと自戒した。今後のあり方の参考にして、議事に反映していきたい。
                                 (山田幸成緑支部長)

 ▼分科会では消費税増税阻止、と一致団結して決めた。今の厳しい状況のなかで、「(生活が)やっていけない」という思いは強い。大会を一つのけじめとして、決意を新たに頑張っていきたい。  (鈴木祐次港南支部書記長)












(写真左から) 全体会会場で基調議案を聞く神奈川支部の菊地功書記次長、岩谷昭二支部長、中村雅夫書記次長、佐藤清一書記次長、井上玲子主任書記。撮影・瀧川恒夫書記長



「成果を勝ち取れるような運動をすすめる」 市連定期大会

■横浜市建設労働組合連合会「第9回定期大会」■ 2009/05/30

 横浜市建設労働組合連合会は5月30日夜、建設プラザ4階会議室で執行委員・代議員ら80名余りが参加して「第9回定期大会」を開きました。

 議案、08年度決算、09年度予算案、市連共済会報告、監査報告がそれぞれありました。
 質疑・討論では、代議員から一言の発議はありませんでした。全て提案通り採択。新役員が選出され、終了しました。

 吉良比呂志・書記長は、生活危機突破や建設国保を守る運動、PALなど労働条件改善運動、そして組織拡大運動など説明し、「毎年、成果を勝ち取れるような運動をすすめたい」と語り、提案しました。

 内藤勝利・県連会長は来賓挨拶で、2月に行われた長期優良住宅事業にふれ、「3件の新築工事を含め、2億円の波及効果があった。みんなで動けば、力になる」と団結を強調し、アスベスト闘争では200万署名を達成しようと呼び掛けました。さらに、間近の横須賀と川崎市長選挙や来年の横浜市長選挙では、我々の要望を聞いてくれる候補を応援したい、政治を変えなければならないと訴えました。

 向原伸秋・全労済横浜支所長は、「市連共済は助け合いの組織ですから、生活再建のお手伝いに全力で取り組みます」と激励の挨拶をしました。



浜建労「最後の大会」 建設横浜へ移行

■浜建労第49回定期大会■ 2009/05/28

 横浜建設労働組合は5月28日、横浜建設一般労働組合の正式発足に伴いその組織を発展的に移行するため、「第49回定期大会」を開きました。
 浜建労を組織する執行部・執行委員らが集まり、議案を討議、組合の名称を「横浜建設一般労働組合」と変更することと、規約改正を承認。そして、浜建労本部会計を横浜建設一般労働組合本部会計に移行することを了承し、採択しました。
 神奈川支部事務局の塚原さんと小川さんは退職にあたり挨拶。その言葉に大きな歓声と拍手で沸きました。(お疲れ様でした。



建設横浜「第1回大会」開く

■横浜建設一般労働組合第1回大会■ 2009/05/24

 横浜建設一般労働組合は5月24日、紅葉坂の横浜市教育会館で「第1回大会」を開きました。 
 連合組織から9年、論議を積上げて結成された新組合。東部建設、金沢土建、浜建労の3組合が統合し,横浜建設一般労働組合の名称で迎える初めての大会です。




 吉良比呂志書記長は基調議案で、「仕事と暮らしの状況に展望を見出し、活力あふれる姿を内外に示そうではありませんか」と訴えました。
 大会は議案、決算、予算を原案通り採択。そして、新役員を選出しました。



25名が参加 大盛況の支部青年部大会

■横浜建設労働組合・神奈川支部青年部「第38回定期大会」■ 2009/05/19

  神奈川支部青年部は5月10日(日)、新横浜駅前「楽雅」で「第38回青年部大会」を開きました。来賓5名を迎え25人が参加、大盛り上がりの大会になりました。

 原水禁世界大会は毎年参加し、平和への熱い想いから活動家が育っています。

 神建連・組織活動者会議には回を重ねる毎に参加者が増え、毎年拡大目標を超過達成しています。

 毎年の研修旅行は部員の希望で計画し、8回目になる昨年は「奈良・大阪1泊3日の弾丸ツアー」でした。そして、ソフトボール大会やビアパーティーは楽しい交流になっています。一度部会に参加した人は、仕事の都合を付けて毎月参加するような楽しい部会になり、部員も年々増え続けています。

 県青協の花井書記は「支部青年部で25人集まるなんてスゴイ。頑張りに期待しています」と語っています。

 今日は新加入の仲間も大勢参加して、毎月の青年部会と違ってお酒の席ということもあり、青年部の人たち同士の関係が今まで以上に深まったと思います。すごく楽しいお酒が飲めました。                   
                                              (東寿人)



新執行部選出 諸要求実現へ踏み出す

■横浜建設労働組合・神奈川支部「第64回定期大会」■ 2009/05/17

 神奈川支部は5月17日、横浜駅西口・ホテルコスモ横浜で「第64回定期大会」を開き、09年度の支部の運動方針や予算案を採択。そして新しい役員体制を発足させ、諸要求の実現にむけて新しい第一歩を踏み出しました。

 中澤正男支部長は、神奈川支部の組織人員が10年以上純増し続けていることに参加者のみなさんに感謝の言葉を述べ、そして「若い者が中心になって支部を盛り立ててほしい。私はこれからも応援する」と新執行部へ向けて、激励の挨拶しました。

 五十畑益夫・市連事務局長は、新組合が「24日に正式に走り出す」とこれまでの経緯を述べたあと、その成果を「@長期優良住宅事業による具体的な仕事掘り起こし。A市の補助金カットを街づくり調整局と交渉し、継続させた。減額の分は、それ以上に横建協が援助してくれた。Bディズニーや丸得カードによる共済制度の充実」と3つ挙げ、「組合が大きくなると発言権が増し要求が実現する」と強調しました。

 沢田逸夫・神奈川区労連議長は、「神奈川支部は地域運動で中心になって頑張っている」と評価したあと、「国民の目線に立った政治勢力を伸ばして、世の中変えないと豊かになれない。同じ要求で連帯して、共に頑張っていきたい」とエールを送りました。

 共産党の古屋やすひこさんは、介護保険や高齢者医療などの悪状況を説明したあと、「誰も同じ1票。選挙で世の中変わります。大きな願いを叶えるため尽力したい」と連帯の挨拶をしました。

 新年度は役員が改選され、新支部長に岩谷書記次長が選出されました。岩谷昭二・新支部長は、「先輩達の歴史を引き継ぎ、要求を実現・発展させていく」と決意を述べました。

 大会後のアトラクションでは、それぞれの専門部長が抱負・決意を披露するなどして、仲間の大きな拍手を受けました。
 そして、今期で退職する事務局の塚原三平さんと小川企久枝さんには、労いの拍手がひときわ大きく鳴り響きました。 



雨の日も、風の日も、夏の暑さの中も 「平和大行進」

■09年国民平和大行進■ 2009/05/12

 被爆64年。「核兵器廃絶、憲法改悪阻止、原爆裁判勝利、米原子力空母横須賀配備撤回、原子炉の修理を許すな!」---。
 2009年平和大行進は、東京を5月6日にスタートしました。神奈川県は7日に川崎で受け継ぎ、19日に東海道・静岡に引き継ぎます。

 12日は神奈川区役所前、反町公園に9時集合。集会は原爆被災者や全国通し行進者などの訴えがあり9時30分、県庁まで平和行進が始まりました。宣伝カーは、沿道の人たちに平和を訴えます。建設プラザかながわ前で、県連と神奈川土建の大歓迎を受け、ノースドック前を静かに迂回し、神奈川公園で休憩。配られた牛乳で汗を拭いました。日射しが強くなるなか、みなとみらいを通過します。

 県内通し行進者の米山幸子さん(68)は、沿道で行き会う人に平和の訴えのチラシを手渡します。米山さんは昨年、第50回全国通し者として東京から広島まで90日間を歩き通しました。その体験談を、招かれて講演するといいます。広島にたどり着いて終了前日の気持ちを、当時こう述べています。
 ---この日私たちが歩いた道は、63年前文字通り被爆した方たちが、命をかけて広島から脱出するために歩いた道、真夏の暑さは火傷や満身創痍に身で、歩くには余りに苛酷過ぎる道だったと容易にわかる。橋の上から眺める川の水は静かに流れていたが、川底には数え切れない命が飲み込まれたことが伺える。少しに風にも当時の被曝者の声がささやきかける気がして、顔が上げられなかった。休憩所で地元の方たちが冷たいお茶の接待をして下さりありがたい事この上なし。おまけに氷を頂いて冷却装置を頭に載せて歩く贅沢な私。本当にこれでは「歩かせて頂く平和行進」有難うございます! 「贅沢行進」に感謝。

 横浜公園で、既に到着しているAコースの行進者と合流。横浜市役所職員の挨拶を受け、昼休みの官庁街を県庁に向け行進し13時前、県庁で解散となり、私たちはあとに引き継ぎました。

 神奈川支部から14名。後藤、辻、岩谷、瀧川、青木、山口、江口、後藤、岩谷、三浦、五十石、山口、安井、佐藤さんが参加しました。

 今から51年前(1958年6月)、原水爆禁止国民平和大行進が被爆地広島から東京に向けてスタートしました。歩くという素朴な行動が市民の共感をひろげ、行進には100万人が参加しました。
 以来この半世紀、平和行進は雨の日も、風の日も、夏の暑さの中もとりくまれ、全都道府県と7割をこえる自治体を通過し、毎年10万人の人びとが参加する国民的行動となっています。
                                                  (T)



     「核兵器のない世界の平和と安全保障の実現に
         米国が取り組むことを宣言する」と米大統領がプラハで演説

■【4月5日 AFP】バラク・オバマ米大統領演説■ 2009/05/08

【4月5日 AFP】バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は5日、チェコの首都プラハ(Prague)で演説し、「核兵器のない世界」の実現に向けて世界をけん引してゆくことを誓った。また、核拡散を「運命だとあきらめる」姿勢を非難し、北朝鮮のロケット発射について北朝鮮は罰せられるべきだと語った。

 米国と欧州連合(EU)の初の首脳会議のため、チェコを訪れたオバマ氏は、「世界で唯一核兵器を使用したことのある核保有国として、米国は行動を起こす責任がある」と述べ、「この取り組みをわれわれ一国で成し遂げることはできないが、しかし、世界をけん引することはできる」と語った。

「だから今日、わたしははっきりと信念を持って、核兵器のない世界の平和と安全保障の実現に米国が取り組むことを宣言する」

 オバマ氏は、核実験をただちに禁止したいとの考えを示し、米国議会での包括的核実験禁止条約( Comprehensive Test Ban TreatyCTBT)の批准を目指すと述べた。

 また、2010年までに、国際的な核安全保障サミットを開催したいとの意向を示した。

 午前4時30分に北朝鮮のロケット発射の知らせで目を覚ましたオバマ氏は、北朝鮮は報いを受けなければならないと述べ、国連安全保障理事会(UN Security Council)の緊急会合で国際社会が強い反応を示すことを求めた。

「この挑発行為は、行動の必要性を強調するものだ。きょう午後の安保理会合のみならず、核兵器の拡散防止にむけたわれわれの決意をより強くする」(オバマ米大統領)

 オバマ氏は、「規則に拘束力を持たせ、違反には制裁を行い、発言は意味を持たせなければならない」と述べ、「核兵器拡散の防止に向けて、世界は共に立ち上がらなければならない。今こそ、国際社会の強力な対応を示す時だ」と訴えた。
                                     (c)AFP/Stephen Collinson



「改憲勢力を打ち砕きましょう!」と県民のつどい

■憲法改悪を許さない5・3県民のつどい■ 2009/05/03
 憲法記念日の5月3日、戸塚公会堂で「憲法改悪を許さない5・3県民のつどい」が開かれました。
 会場を埋めた400人は講演者の話に耳を傾け、改憲への動きに危機感を持つと共に、憲法擁護の姿勢を更に強めました。
 そして、「憲法を守り生かす力を草の根から強め、改憲勢力を打ち砕きましょう」などのアピールを採択しました。
 
 岡村共栄・神奈川憲法会議代表委員は主催者挨拶で、「グローバリズムを理由にした構造改革が破綻し、格差社会のツケを国民に押しつけている政府。選挙対策の定額給付金で支持率アップしているが、15兆円の補正予算は、従来のやり方。怒りの声を大きくして、国民の力で息の根を止め、9条・25条を守るスタートラインにしよう」などと呼び掛けました。

 元派遣労働者などの支援活動をしている笹沼弘志・静岡大学教授は講演で、「働く場がなく、家を失い、健康保険も使えない本当に困っている人には給付金は届かない。これが今の政治を象徴している」と厳しく批判しました。
 「70歳の老女が市役所の玄関口で衰弱死するという出来事があった。4日間食べていない人に申請書を書けと言った」という。生活保護法25条で、「急迫状態のとき保護しなければならない」と明記しているのに、放置。このような違法な役所の姿勢は枚挙がありません。
 企業も、国・行政も法を守らず、権利を剥奪し続ける「法の支配」の欠如は、立憲主義の危機と指摘します。
 「我慢しろではなく、幸福追求の権利はみんなで保障する。イヤなことは、イヤだと言って良いんだよ」。基本的人権は、侵すことのできない永久の権利。「みんなでわがままを言えば、わがままな人はいなくなる」と笑わせました。

 篠原義仁・弁護士は、「自衛隊ソマリヤ派兵の問題点」を指摘しました。自衛隊法82条(海上警備活動)の地理的範囲を逸脱し、保護対象(日本関係船団)をも超えた違法活動を行っているのが現状。拡大解釈して、「抵抗・逃亡」の海賊船(容疑の船)には、危害射撃、停船命令に従わない海賊船(同)には船体射撃(任務遂行のための射撃)を認めて、先制攻撃を可能にしています。
 防衛大臣の海賊対処出動命令権を付与して国会承認は不要。海賊対処は、専権。船舶運航関係者(国民)に協力義務。「国際約束の遵守」を明記して、「ガイドライン」をはじめとする「日米軍事約束」の優先。派兵恒久法への連動。この先にあるのは、憲法9条の問題と危惧する。
 「海賊問題への対処は、海賊発生の原因を取り除くことが第一義的課題で、武力では解決しないことは明白」。原因である「貧困と治安」は、人道上と経済上の民生支援の努力で解決するのが最善なのは、マラッカ海峡の海賊問題克服のための経験からみても明らかという。
 「中国も韓国も行っているじゃないか」という俗論には、「行かなくても良い。憲法9条の重みとその世界的価値をみなさい」と断じた。

 佐藤良則さん(JMIUいすゞ自動車支部)は、「困った人に手をさしのべる組合の有り難さが身にしみた。裁判は何年かかるか分からないが、骨、灰になっても頑張る」と決意を表明しました。

 米兵犯罪被害者のジェーンさんは、「米兵にレイプされ、裁判は7年になる。日米政府から『大丈夫か』と一言もなかった。3人の子供と思い切って生きていこうと決心した。自尊心を取り戻すため、何年かかってもやる」と強い意志を示しました。

 畑野君枝さん(日本共産党)は、「給食費を払えないで学校を休む児童がいる。仕事が無く困窮した生活の悲痛な叫びが聞こえる」などと語り、諸策に全力をあげて取り組むと語りました。

 水谷正人・神奈川労連議長は、「小泉元総理の地元・横須賀市長選では地方自治を守り抜くんだ」と呉東正人弁護士が出馬するかもしれないと示唆し、また 「4月30日〜5月1日の2日間の派遣村で、136人が200件の相談。30人が生活保護申請をした。延べ300人が参加して、連帯の輪が広がっている」などと運動の盛り上がりを強調しました。
 そして、「憲法9条、25条を両輪に世の中を変える力にし、憲法どおりの社会をめざしていきましょう」と結びました。



「九条を守ろう」と署名を呼びかけ

■革新と共同の会 月例行動■ 2009/05/03

 第62回憲法記念日の5月3日午前、神奈川支部はJR東神奈川駅頭で署名・チラシ配布行動を行いました。

 「革新と共同の会」と「かながわく九条の会」の仲間が、連休で道行く人たちに「憲法改悪に反対し、九条を守ろう」と署名を呼びかけ賛同を求めました。

 世界の人々の願いは、戦争も核兵器もなく平和に生きることです。
 日本国憲法は、第二次世界大戦での悲惨な体験の上に、戦争を違法とする世界の流れと平和と民主主義を求める日本国民の努力によって生み出されました。
 とくに第9条で掲げた「戦争の放棄、戦力の不保持・交戦権の否認」は、紛争を平和的に解決しようとする21世紀の平和の理念として輝いています。

 参加者は25名。1時間あまりで署名は65筆集まりました。
 神奈川支部の参加は、菊岡、中沢、辻、江口、寺坂、瀧川、安井、加藤、三浦、山口さんでした。



大企業中心から国民本位の政治・経済に転換を!

■第80回神奈川県メーデー■ 2009/05/01











 「働くものの団結で生活と権利を守り、平和と民主主義、中立の日本をめざそう」をメインスローガンに、「第80回神奈川県メーデー」が晴天の5月1日、関内・横浜公園で開かれました。
 水谷正人実行委員長は、「非正規労働者への不当な解雇や雇い止めによって困窮する人たちの救援と連帯運動を広げ、大企業の社会的責任を迫るとともに、派遣法の改正、最低賃金の大幅引き上げなど人間らしく働くルールの確立にむけても全力で取り組む」と強調しました。そして、核兵器廃絶、平和行進から原水禁世界大会、憲法九条を守り平和な日本の実現を訴えました。
 さらに建設労連が組織を大幅に拡大したことにふれ、労働組合にとって「組織拡大こそ最大の要求闘争である」と呼びかけ、解散・総選挙で「我々の要求を実現しよう」と訴えました。
 
 メーデー宣言は、「すべての労働者・国民のみなさん! この日本も『大企業中心』から『国民本位』の政治・経済への転換に向けた絶好のチャンスを迎えています。国政を変える総選挙も目前です」と訴えています。
 「なくせ失業と貧困。消費税増税反対。社会保障制度の充実。ストップ!戦争する国づくり。大企業中心から国民本位の政治・経済に転換を!」ーー。国民諸階層すべての力を総結集することを呼びかけました。


 会場につめかけたメーデーの参加者は3、500人。集会後、2コースに分かれ関内方面をデモ行進しました。
 神奈川支部の仲間は16人が参加しました。
 沼田加奈子さん(R、主婦の会)は、「介護保険や後期高齢者保険で高齢者は大変。みんな、これまで一生懸命頑張ってきたんですから、福祉や社会保障は手厚くしてほしい」と要望する。
 岩谷千恵子さん(H、主婦の会)は、「首切りで職がない人が大勢増えて、若い人たちは苦労している。消費税の増税も言われているし、こういうデモで声を上げないといけない」と語りました。



かながわ派遣村を開き、生活・労働相談
              ----「一人で悩まずに相談を」

■「くらしと雇用守れ、横浜実行委員会」■ 2009/04/12

 「くらしと雇用守れ、横浜実行委員会」は4月12日、横浜駅西口で今年4回目のかながわ派遣村を開き、生活・労働相談を行いました。
 午後の2時間あまりの間に、解雇されたなど労働相談は8件、生活相談は2件、健康の相談は15件寄せられました。

 「一方的な解雇は違法です。問題が解決できる糸口になれば・・と思います。是非ご相談下さい」。呼びかけます。
 チラシは5000枚、ティッシュは5500個。急ぎ足の雑踏のなかで配られました。
 参加は、横浜労連、市従、横浜市連、土建、生活と健康を守る会、民商、社保協、労連パート・臨時労組など23団体、63名。横浜市連からは、五十畑、藤田、法貴、辻、瀧川が参加しました。

 このあとの「かながわ派遣村」は、4月30日(木)14時〜21時、5月1日(金)10時〜15時に予定されています。場所は、いずれも横浜公園(JR関内駅そば)です。
 問い合わせは、(電話)045−212−5855、(FAX)045−212−5745です。

 これまでの相談でも、労働組合に加入して案件を解決させたり、生活保護の申請を受けるなどしています。働くことや生活のことでお悩みの方、お気軽にご相談ください」
 ----「一人で悩まずに相談を」



「拡大月間」 最後のがんばり 組合員さん宅訪問

■拡大月間最後の日曜日 分会一斉日中行動■ 2009/04/12

 春の拡大月間最後の日曜日の4月12日、神奈川支部は分会一斉日中行動を起こしました。
 この日までの拡大数は38名で、第2節・50%を達成したところ。何とかもう一押し、みんなの具体的行動で成果を出したいと執行委員会で計画されました。

 9分会は分会仲間の名簿を検討して、全部で20件回りました。初めて訪問するところもあり、また留守宅は12件ありましたが、8件は話をする機会がありました。組合員さんには、未加入者の紹介をお願いしました。とちゅうで未加入者の家も発見。あっさり断られましたが、そのうちにまた訪問したいと思っています。もう一件の組合員さん宅は、従業員(組合未加入者)に玉掛けの資格を取らせたいという要望があるといいます。その方は、「川崎の人は浜建労には入れないのかと思っていました」と言うので、「神奈川県下はみんな同じ健康保険組合ですから、大丈夫ですよ」と説明。「可能性あり」と3人で気をよくしました。後日、講習の予定を確かめてお知らせを兼ね、訪問したいと思います。
 分会の会員でありながら初訪問のお宅を数件回り、「へえ〜、こんなに近くに在ったのか」などと、皆で顔を見合わせて反省しきり。組合員さん宅訪問での対象者の掘り起こしは、地道ではあるが確かな方法だと再確認した次第です。



桜、咲く。 タバコ入りのお茶は不味い

■Column■ 2009/04/08

 タバコ入りのお茶を飲んだことがありますか。--実に、タバコ臭い味がする。誤って口にしたのだが、3時間後には汗だくで吐き気。ニコチンが体中に蔓延したらどうなってしまうのか。家族の後押しで病院に行った。眼の中をのぞき込んで、「1時間後に症状がなければ大丈夫」。医者の一言で胸の不安がふっ飛んだ。▼プロの目での診断は素人を安心させる。国交省から全建総連へ依頼の「住宅点検アンケート調査」。組合は2月に実施して延べ7、375人が参加。住宅点検は2、954件、アンケートは15、099枚を数えた。建替えを「頼むなら地元の工務店に・・」の声が圧倒的に多い。「大工さんのお墨付きがあれば・・」とお客さんは言う。結果、「3000万円の新築を受注した」「新築プランを提示した」「リフォーム330万円を受注」などの実益となった。▼横浜で桜を愛でながらの入学式は、ここ10年で2回目だという。開花予想は3月中旬と聞いていた。▼あてにならないのは、今の政府も同じ。3・13重税反対全国統一行動は県内で4、800人が参加した。消費税が導入されてから4月1日で20年。「社会保障費に充てる」という消費税の引上げ理由は、ますますあてにならない。



「〜すればいい!」 建設不況の解決策をコーチ

■講演「未来の経営者たちへ」工藤次郎会長■ 2009/04/04

 建設産業は、百年に一度といわれる経済危機に直面しています。
 「どう打開していくのか?」--4月4日夜、建設プラザの講演で、工藤次郎・社団法人横浜建設業協会会長は、働き盛りの40名の若者達を前に、その考えを熱く語りました。

 工藤会長は、「この一年間で上場企業が45社、倒産した。ピーク時84兆円の工事高は、47兆円に。公共工事は、32兆5千億から17兆9千億円に落ち込んだ。半分以上に激減した」と建設業界の厳しい現状を数字で表し、また談合批判後の入札制度が価格競争を激化、倒産に拍車を掛けたと分析し、厳しく批判しました。

 こうした現状で私たちはどうすればいいのか。
 工藤会長は、「建設業は、夢のある右肩上がりではなくなった。大きい会社を目指すのではなく、地域に密着し、他社にない特色を持つことが重要。差別化ができなければ、下請けに徹すること」と具体的な方向性を示しました。

 「心の熱さは誰にも負けない。その心持ちをいつも持ってきた」
--冒頭に、工藤会長は信念を吐露しました。
 「子供や孫を見て、違和感をおぼえる。良い学校、会社に行くことが良いことなのか。一方向に向かうのはナンセンス。人には個性、得手不得手がある。今の仕事にプライドを持ち、天職と信じて一日一日を真剣勝負で過ごす。それが私の考える職人像です」。
 イチローを育てた父は、「何でもかんでもやらず、一本の道を究めればいい。必ず成し遂げる。好きなことは何処までもやり遂げる」と言い聞かせたといいます。
 「父の口癖は、『〜らしく元気よく』でした。宝物のように守っています」。「挨拶しなさい」、「時間を守る」、「現場を安心して任せてもらう」、「資格を取得しなさい」、「情熱は、燃やせば燃やすほど沸いてくる魔法のエネルギー。使わない手はない」と自社の若者19名に言っています。

 どんな会社を作ったらいいのか?
 「大手に対抗しても、資金、技術で勝ち目はない。でも局地戦では負けない」と、自社の成功例を話しました。
 「地下容積率の制限緩和は、ビジネスチャンスと捉えました。リサーチすると収納庫への要望が多い。発泡スチロールで内外断熱する日本初の地下工法を開発して、認定書をもらいました。多くのニーズがあり、得意技の一つになりました」
 「現場では一日5回、清掃しています。キレイでなければいけない。安全で、仕事の能率がいいし、客は喜びます」
 「地鎮祭や上棟式の記録は職人に見せます。現場を訪れた施主には『○○さん、お世話になっています』と、必ず名前を言い、挨拶します。中小企業でなければできません。我が社の30%以上は客の紹介です。50%以上にしたい」。

 客に必要視される存在になりなさいと言います。「工藤さんがいないと困るんだ」とオーナー会には300名以上がいます。リピートで応援してくれます。○○さんという業者・職人を使ってくださいと特命での指名は、仕事冥利に尽きます」。
 70歳になる技術屋が辞める時、「50年やって、初めて任された現場で『がんばれよ』と社長に肩を叩かれたことが一番嬉しかった。クレーム処理も良い勉強でした。自分の子供に誇れるのは、建てた現場を見せたこと。お金ではない」と話したといいます。「資格を取って、技術を磨き、客に信頼される職人を目指して欲しい」と語りました。

 工藤会長の原点は、野球にあります。仲間をかき集めて中学で野球部をつくり、当時野球で有力な武相高校に入った。殴られても蹴られても、夢中で練習に励んだ。120名の新入部員は、耐えられず18名になった。夢の甲子園の土を自分の手で持って帰った。夢があったからやり遂げられた。
 「高校の3年間、野球をやり遂げた実績は自信になった」と振り返ります。
 「工藤建設の創業は兄です。オリンピックの頃、現場打ちの浄化槽工事を見よう見まねで始めた。大手がセットの浄化槽を始めたので、撤退。建て方・鳶工事から土木工事へ。大手に『仕事、やらせてくれ』と、足繁く通った。熱意に押され、『人夫を出せば・・』と仕事をくれた。3、40人集めた。出稼ぎ労働者は、技術を持っていた。一声で、自営を始めた。
 地元で区画整理事業が始まり、ビッグチャンスが到来した。47年に建てた多摩プラザビルは今も健在。そして、工事高、450億円の会社になった」
 国交省で「インフラ整備で60万の建設会社は25万社に。従事者は800万が400万人になるかも知れない」と聞いた。デベロッパーを始めたが不動産も淘汰される。15年前、住宅に力を入れた。フローレスガーデンをやっている。少子高齢化で社会貢献兼ねて、自社員を募り、介護事業を立ち上げた。いま450床・9施設ある。
 無印住宅や高級住宅のモデルハウス、中華レストランや焼肉店などの事業で失敗した経験も含めて現在がある、と言う。
 現在、住宅と介護事業で実績を伸ばしている。

 工藤会長は、『熱い心があれば、他人は協力してくれる』と、信じています。


 会場から「社長の心得」について質問があり、工藤会長はこのように応えました。
 「一番大事なのは、如何に社員と同じ目線に立てるか、です。社長は社員のリーダー。数字も営業も比較にならないほど勉強しなければならないが、みんなの代表。責任は全て自分にあると自覚が持てるか」
 「金のために仕事するのではない。結果が金につながるんだという考え方」
 「ウチではいま12名の多能工を、『一人前になって独立しろ』って育てていて、将来は会社に残って仕事しても良いし、外注でも良いと言っています。技能や金では、人はついてこない。『経営哲学を明確にして社長を目指せ』と言っています。皆さんもいろいろ学んで、自分の身につけて欲しい」。


 工藤会長は横建協の活動についても触れ、今後の活動として「異業種との連携」を推進するとの考えを表明しました。商店街連合会と協議して、電線の地下埋設化を進め、伴う建替え工事は横浜市に10年貸付で返済するという計画。大きな需要を喚起します。
 「目をギラギラさせていると、時代の変化に合わせた良い考えが浮かぶ」と言いました。



「アスベスト被害者救済と消費税増税反対」
                 東神奈川駅頭で署名行動 

■革新と共同の会・署名行動■ 2009/04/04
 革新と共同の会は4月4日、JR東神奈川駅頭歩道橋で浜建労神奈川支部や神奈川地区労、年金者組合、新婦人の会など20名が集まり、「消費税増税反対とアスベスト被害救済」の署名行動を行いました。

 「派遣・期間工切りは中止しろ!最低賃金は時給1,000円に引き上げろ!」、「後期高齢者医療保険制度は、いますぐやめてください!」、「大企業・大金持ち優遇の税制は見直せ。消費税の大増税をストップさせよう!」
 --横断幕が、人目につきます。
 
 「消費税が導入されてから20年経ちます。3%から5%に引き上げられ、それは社会保障費に回ったでしょうか。大金持ちや大企業への大幅な減税となっています。国民をだますやり方は、もう誰も信用しません。これ以上の大増税はごめんです。みなさんで声をあげていきましょう!」。マイクが呼びかけます。
 
 1時間あまりの間で、「アスベスト被害者救済と根絶をめざす」署名は47筆、「消費税増税反対」署名は38筆集まりました。
 署名をした人は、「消費税があがるんじゃ、金を使わないよね」と政府の無策にあきれていました。



「月に3日ほどしか仕事がない仲間がいる」
           「仕事を確保する施策を求めていく」と決意表明

■建設不況打開生活危機突破消費税率引上げ反対中央決起集会■ 2009/03/30
 全建総連は3月25日、東京「社会文化会館」で「全建総連3.25建設不況打開・生活危機突破、消費税率引上げ反対中央決起集会」を開催し、45県連・組合から1329人(3月30日現在確定)が参加しました。

 開会直前に病気入院となった杉本義忠委員長は文書で主催者挨拶を寄せ、棗田敏正副委員長が代読しました。

 「主要建設企業、老舗の地場ゼネコン倒産が相次ぎ、仲間もかつてない窮地に追い込まれている。全建総連もこの間、建設不況打開・生活危機突破の取り組みを正面にすえ、国土交通省に対し耐震改修助成制度の拡大、公共工事の地元発注強化など緊急不況対策を求めてきた。今日も切実な要求をたずさえ、国会請願をする。この決起集会でさらに団結し、地方自治体にも『仕事よこせ。緊急不況対策を講じろ』の行動を取り組もう。総選挙では全建総連の要求に真剣に取り組み、建設業に働く者の仕事とくらし、誇りと賃金を守ることに真剣に取り組む政治家を一人でも多く当選させようではないか」

 国土交通省への交渉団を代表し山田正巳副委員長が「月に3日ほどしか仕事がない仲間がいる中、第2次補正予算が成立しても改善の実感はまったくない。地域工務店への仕事を確保する施策を求めていく」と決意表明を行いました。

 民主・公明・共産・社民の4党から来賓挨拶を受けました。

 古市書記長は基調報告の中で「ちょうど1年前に開いた決起集会を皮切りに、昨年の取り組みは『仕事確保』に終始した。集会、金子国交大臣との交渉と与野党への要請、国会・地方議員あわせて134万人分の署名。こうした取り組みが実を結び今年初めに国交省から長期優良住宅事業の通知があり、結果として延べで5万3600人が携わることになった。まさに画期的な取り組みといって良い。取り組んだ組合員からは『月に3日しか働けない中、ありがたくて涙が出た』『住宅訪問で仕事を受注できた』と声が寄せられている。消費税問題では、一時的でも税率を下げる国がある中で、わが国では上げようなどといっている。認められるものではない。今日はこれらの取り組みを成功させていこう」と呼びかけました。

 参加者を代表し高橋正一さん(秋田建労)、亀井久夫さん(東京都連)、相場裕治さん(福岡建労)が決意表明を行いました。

 梅澤技対部長提案の集会決議を拍手で採択、衆参両院の議員面会所前で請願行動を行い、諸要求の実現を求め日比谷公園までデモ行進を行いました。

(写真、文とも 全建総連HPより)
            >http://www.zenkensoren.org/news/15news/news182.html



「拡大 対象者にあたってみる」      
           「増えても大変なんだよ」と冗談が・・・

分会めぐり (37) ■25分会・分会議■ 2009/03/28

 25分会の分会議は毎月、望月分会長の住宅展示場で開かれます。会員は現在、31名います。
 若手の児玉さんから討議事項(最近の情勢)が読み上げられ、「製造業の非正規労働者の失業が40万人にのぼる見通しにも関わらず、大企業は内部留保を取り崩さない」ことに、皆から厳しい意見が出されました。
 望月分会長も「銀行の貸し渋りがますます景気を悪くしている」と話しました。
 25分会は既に1名の拡大をしていますが、数名の対象者に「あたってみる」と頼もしい話。望月さんは毎年、必ず目標達成の拡大をしています。「あまり増えても集金するのが大変なんだよな」と冗談を飛ばす。

 「神奈川診療所の健康診断に皆、行ったの?」
 「行きましたよ。エコー検査と眼底検査が有料になったね」
 「友の会に入ると、半額になるよ」、「そうなのか」--話が弾みます。

 「職訓の新入生はどうなの」、「要求賃金は、2万5000円に決まりました」、「住宅デーは?」、「集金するのに、新加入者には地図をつけてもらうと助かるね」等々の話がでました。

 (写真 市川、渡辺、岩崎、加藤、望月、信森、望月、児玉、北爪、菊地さん)



「1人で悩まずに相談を・・」          
            横浜駅頭で駆け込み寺ひらく

■くらしと雇用を守れ、横浜実行委員会■ 2009/03/22

 「くらしと雇用を守れ、横浜実行委員会」は3月22日、全労連・横浜市連・民商・新婦人など40名が参加し、横浜駅西口駅頭で街頭総合相談を行いました。チラシは3000枚余りが配られました。

 9月にクビを切られ、警備などのアルバイトをしているという30代の若者は、生活保護の相談に来ました。「磯子の区役所に行って申請してください。もし受け付けられなかったら、また相談にのりますよ」と応えたと言います。

 「リストラ、派遣切りにあっていませんか。合理化にあって不安な気持ちで働いていませんか。仕事を失って心を痛めている方は、どうぞ相談してください。・・・」と話ながら、チラシを渡します。
 「仕事・生活・健康相談も気軽に立ち寄ってください。賃金・労働条件なども一人であきらめないで・・・私たちが相談にのります。いま相談する勇気のない人も、家に帰ってから電話してください」--マイクで沿道の賑わいに語りかけます。
 
 製造業だけで40万人もの派遣・請負労働者が失業すると言われるなか、いま全国で非正規労働者が労働組合を結成し、不当な解雇に対して闘っています。いすゞの期間工やマツダの派遣労働者は、解雇を撤回させるなどしています。また、いすゞや日本トムソンの派遣労働者が、派遣先の直接雇用を求め労働局に申告しています。

 「ひとりで入れる組合があります。泣き寝入りせずに、労働組合や働く仲間とともに力を合わせて、雇用を守ろう」と訴えます。
 次回の「街頭総合相談」は、4月12日(日)の13時から16時。この場所で。

 歌と音楽でこの場を盛り上げている2人は先月の新聞報道を見て、労連に問い合わせて今日自主参加しました。2人とも失職中だといいます。
 マイクで訴えます。--「1人で悩まずに相談を・・」。



「定額給付金」餌の消費税増税は許さない!
            税務署へデモ行進

■3・13重税反対全国統一行動■ 2009/03/13

 「3・13重税反対全国統一行動」港北・神奈川集会を3月13日、新横浜駅前公園で開催しました。

 神奈川土建の江越勇・実行委員長は、「景気後退のなか、派遣労働者・正規社員の首切りや下請けの仕事打ち切りが連日報道され、国民生活を苦しめています。一回きりの定額給付金のばらまきを餌に2011年度からの消費税増税を狙っています。消費税大増税は絶対に許さない世論を広げていきましょう」と力強い挨拶をしました。

 その後、白井・共産党市議らと共に約230名で、神奈川税務者までデモ行進しました。
 税務署前で要望書を読み上げ、集団申告をして、その後菊名駅前で宣伝行動を行い、13時前に解散しました。
 今年はビラを取る人がたくさんいて、有意義な集会行動だったと思いました。
                            (佐藤 清一・税金対策部長)



日本の青空」につづく平和憲法シリーズ第2弾 撮影中

■「日本の青空U」紹介メッセージ■ 2009/03/17








私たちも「いのちの山河〜日本の青空U〜」を応援しています!

品川正治 (経済同友会終身幹事)

 さきの劇映画「日本の青空」では平和国家・福祉国家・文化国家こそが戦後日本の生きる道であると明記し、国民主権こそがそれを根本から支えるとの日本国憲法の真髄を憲法制定の過程を追って明らかにしました。日本国憲法の誇りを訴えたのです。
 「日本の青空U」は、この憲法の理念を実現するために闘った人たちの姿を東北地方の寒村を実際に取材し、その人たちのおかれた様々な障害、数多くの矛盾と悩みを、特に憲法25条「生きる権利」を中心に描いてまいります。アメリカ追随の市場原理主義は第25条を無視して次々と「人間の権利」を奪っております。山村にも生きる権利があるのです。老人にも赤ん坊にも生きる権利があるのです。労働者は資本家のモノではありません。
 人間のいのち「生きる権利」を困難にもめげず闘い取った人たちを描くことによって日本国憲法の9条と25条の響きあいを確かめたいとこの映画の製作に努力されているメンバーに、心から激励のことばをおくり、ひとりでも多くの人に観ていただき、心に訴えることを念じております。
 これが戦地で生き残ったもののひとりとして私の切なる願いであり、責任でもあります。

          (写真・文とも 「日本の青空U」製作委員会より提供。
              撮影状況は、ホームページにて随時更新中です)

組合員さんもこの厳寒の中の撮影に、エキストラで参加しました。




意欲的に訪問   組合員、対象者を廻る

■主婦の会「拡大行動」■ 2009/03/12
 「神奈川県連6万人、浜建一般1万5千人をめざす拡大3ヶ年計画の最終年度をやり切ろう」との意気込みで始まった「春の拡大月間」は、2月の準備期間を経て本月間に突入し、主婦の会は本格始動。一昨日に続き対象者を直接訪問しました。

 事前に事務局の用意した対象名簿に目を通し、今日の行動のスケジュールを検討。佐藤登志子さん(R)と江口尚孝さん(S)がチームになって、対象者を回ります。

 小机の組合員さんの事務所を訪問。「いつも心掛けています」とのこと。近所の建設関係の心当たりを聞き、続けてあたりました。
 「組合に加入している人は知っています」との事務員さんの応対。パンフを手渡し、後日訪問を予定しました。
 通りすがりにインテリアの店。車を止めて、覗く。「残念、留守か」、パンフをポストに入れました。
 目当ての建設会社では、真摯な応対。パンフを渡し、組合の良さを強調して説明し、後日また訪問することにしました。
 車の移動中には建設関係の家が目につきます。リフォーム会社が目に入りました。都合良く社長が・・・。「組合に入って何が得なの。仕事を紹介してくれるの?」と聞かれる。(最も、ですよね。組合に加入していなければ、仕事が回ってこない--。そういう組合になればいいですよね)。「健康保険の殆ど十割給付は助かります。共済なども支えになっています」等々の説明をしました。会話が弾みましたから、再度訪問を決めました。
 組合員さん宅の留守を確認したあと、何度か連絡して好印象の別の対象者宅へ。造園業のご主人は不在でしたが、奥さんが「後日組合に連絡しますから・・・」と色よい返事。電話番号を念押しして、期待を胸に・・・。
 材料置き場が目についたので車を寄せる。不在なのでパンフを置き、表に回ると事務所があった。「組合に入っているかも知れません」との返事。「未加入者の心当たりがあれば連絡してください」とお願いしました。
 組合員さん宅に伺うが、留守。組合紹介の宣伝テープを流し、道々それらしい家を探しながら進む。組合紹介のパンフレットがなくなったので一旦支部に帰る。
 反町の建設会社は、何度かやりとりをしている対象者。組合の内容は熟知している様子。会社に時間の余裕がある時の日時を約束して、最訪問することになりました。
 新築現場に寄ると、他組合の加入者でした。エールを送って離れました。
 並びに建設会社らしい車庫があり、2階に上がると事務所があった。女性事務員さんが応対してくれた。健康保険や労災などの必要性がある協力会社があれば、組合を紹介してくれると返答してくれました。

 主婦の会は2月の拡大準備月間に、企業を中心にした「電話かけ作戦」を展開。対象者を絞り込みました。今日の「カー行動」は月間3回目。あと3回を予定しています。組合員さん宅訪問もこなしながら、会員拡大にも力を入れています。
 厳しいながらも、「何とか10名を確保したい」と佐藤会長は力を込めました。



アンケート調査を一斉に実施     
            仕事へのチャンスにも役立つ

■地域建設職人支援センター「アンケート調査」行動■ 2009/02/22

 神奈川支部は2月22日、「長期優良住宅普及促進」のためのアンケート調査を一斉に実施しました。
 そのうちの一つ、26分会に同行しました。

 天気はいいし、近所の家を3人で歩いて訪問することにしました。あらかじめ、地図で見当はつけています。
 呼び鈴を押すと、すぐに奥さんが顔を見せ、ご主人が代わります。
 菊池さんが「国が進める長持ち住宅のアンケート調査をお願いしています。協力していただけますでしょうか。15分から20分位で済みます」とチラシを渡し、お願いすると、気持ちよく応対してくれました。

 東さんの「リフォームはどこに依頼しますか?」との問いに、「やっぱり地元の工務店ですね。安心できますもの」と気持ちよい答えが返る。「住宅の耐久年数は50年は保ってほしい。自分の生きている間はね」と笑わせる。
 地震への関心は高い。高齢化へのバリアフリー対策や冷暖房設備なども充実させたいと要望がある。長寿命住宅でのイメージは、やはり耐久性、耐震性が浮かんだ。「助成制度ができれば助かる。耐震工事には、金額は多いほどいいですね」と実現への期待を膨らませます。
 「全国でやっているんですか。調査結果が反映されるといいですね」と、協力者は理解を示しました。

 調査が終わって、東寿人さんは、「アンケートの語句が難しいところがあるけど、説明すると分かってもらえた。自分の家を振り返って見られるからいいことですね」。
 菊池庸夫さんは、「みんな工事やりたいけど、やれない。そういう気持ちがよく分かります。こういう調査は役立ちますね」と話した。
 菊池功さんは、「調査は、お客さんの意識が変わる。メンテしなけりゃって思ってくれると仕事へのチャンスに役立ちますね。悪くないですよ」と感想を語りました。



仲間に依拠する拡大運動で要求実現

■横浜建設一般労働組合 「09年春の拡大決起集会」■ 2009/02/17

 横浜建設一般労働組合は2月17日、建設プラザで「09年春の拡大決起集会」を開き、約200名が参加しました。

 「今こそ出番! 春の月間で12,000人の組織を誕生させよう」と横断幕がステージを飾るなか、閉会の「団結・頑張ろう」三唱は、それぞれの決意を胸に力強い握り拳が、天を突きました。


 菅原盛・執行委員長は挨拶で、「仕事がない、仕事をしても支払ってもらえないなど厳しい状況が昨年来続いている。その中での拡大は厳しいが、明るい未来の建設業に一日でも早くなるよう力を合わせて頑張りたい。講演では元気と力のある土建に学び、支部に帰ってこの話を拡大の材料にして頑張ってもらいたい」と訴えました。


 仙田正志・神奈川土建横浜市協議会事務局長は、「建設産業情勢と拡大の意義」と題した講演で、神奈川土建・組織建設の教訓を分かりやすく示しました。
 結成36年になる勢力は、1月現在で29,607人。20倍に前進しました。全県下21支部、250分会。2212群が組織される。

 「組合加入のメリットはたくさんある」。「建設国保の本人実質無料。不払いや税金相談など組合は頼りになる。労働条件改善の闘い、アスベスト労災認定、自治体への「緊急経済対策」など具体的成果を勝ち取っています。共済制度などは、大きくなればもっと良くなります」。
 拡大運動をどう広げるか?---。仙田さんは、仲間に依拠する、仲間の力を借りればできる、と言います。集まるだけで元気になる。「集まれば元気、話し合えば勇気、行動すれば成果」。「横浜中央支部は拡大月間が終わったら、すぐに次の拡大月間を始め、どんどん分会にオルグした。協力する仲間がすごい広がりになった。トップで表彰を受けた」。仲間を信頼し、仲間に依拠する方針と運動。組織は必ず前進する。
 仲間の紹介が最も確率が高い。しつこくやる。「しょうがねぇなぁ」と言わせるくらい出向く。「あの人に言われたら!」という義理人情も絡めたり、業務メリットを実体験を通して本気で訴える。ディズニーチケットを紹介した人の7割は加入したという。
 
 拡大運動を進めるには、役員の意思統一が重要。真剣な目標討議と目標達成への責任の自覚が決定的で、仲間の先頭に立って行動し、仲間を行動に巻き込む。「目標をやりきる立場に立つといろいろな発想が生まれる」。
 神奈川土建では、どけん祭り、運動会、バーベキュー、バスハイク、地引網、花見など楽しいイベントを用意している。情勢・業務メリットを学び方針を討議し、決意を固めあう「出陣式」。成果を集中し、仲間の奮闘を労う「打ち上げ式」。仲間の奮闘を共有する「拡大速報」。仲間をその気にさせる事務所の雰囲気づくり(ハチマキをして仕事)をした。

 08年秋の拡大月間では、延べ6000人の行動参加で8000件を超える仲間総訪問をした。大量に仲間を集めるイベントの工夫と若い仲間の参加、協力を勝ち得た運動。目標達成へ最後まで諦めず、奮闘しぬく貫徹力が、神奈川土建の真骨頂だ。


 吉良比呂志・書記長は基調提案で、08年の運動の成果を5項目(国保予算満額確保、市入札制度改善、横建協の支援、市連共催、新組合設立)あげたあと、今春の課題と取り組みを示しました。
 このなかで国保保険料値上げの経過を説明し、高齢者医療制度の撤回と国保組合の一元化阻止の運動を協調しました。
 春の拡大月間では、「12、000人の組織を誕生させよう」と訴え、目標と取り組みを確認しました。

 生出直作・横浜職業訓練校会長は、「来期訓練生の申し込みが現在4名で、少なくとも20名は確保したい。声をかけてください」と訓練生の入校を呼びかけました。多いときは5、60名で全国一、二の頃もありましたが、最近では減少に頭を悩ませています。また、「大工になりたい」と入校した人の就職先・受入先の親方を募集しているところです。生出さんは、「受入先が課題となっています。組織の力で何とかならないか。工夫していきたい」と語りました。
 このあと、各支部、主婦の会、青年部から拡大への決意表明がありました。
 緑支部は、「顔を合わせる場所をつくり100%達成を目指したい」。
 西支部は、「500名目指して頑張る」。
 磯子支部は、「決起集会で訴えて、粛々とやっていきたい」。
 など力強い発言で会場を沸かせました。



 田中宏・執行副委員長は、「若い人の話は元気があっていい。一緒に回ったりすると、ロートルを元気づける。目標をきっちり決めて、やり切りましょう」と呼びかけました。



「横浜市政はこれでいいのか?」
       自治のあり方を追求

■市民自治研究集会■ 2009/02/15
 「明日のヨコハマを考えよう」と第11回市民自治研究集会」が2月15日、横浜駅西口・県民支援センターで開かれ、200名余りが参加しました。

 長尾演雄・実行委員長は主催者挨拶で、「年越し派遣村は貧困と格差の現状を目に見える形で社会問題化した。自己責任ではなく社会に問題があることを認識し、共有の問題として自治のあり方を追求しよう」と開催の意味を強調しました。


 次に「横浜の問題点」が映像によって様々に指摘されました。
 泉水令恵さん(新日本婦人の会)は、「草の根運動で市政を守りたい」。
 真喜志健さん(民主商工会)は、「会の半数以上はぎりぎりの生活。中田市長の給料は全国一なのに、生きていく願いは最下位。市民税の滞納に売掛金まで差し押さえられる」と緩和措置を望みました。
 岸本美保さん(潮田病院友の会事務局長)は、金がなければ医療が受けられない数例を示したあと、「運動によって変えられる。市長選で要求を実現しよう」と訴えました。
 塚本俊裕さん(横浜市従)は、「指定管理者制度の導入は、人件費の削減と利用者負担を強いている。税金を公平に使うよう運動を強めていきたい」と語りました。

 矢後保次さん(自治体問題研究所)は、横浜市の財政状況は「良好」であり、「予算案を、市民の暮らしと営業を守れという声に応えて組み替える必要がある」と主張しました。
 矢後さんは中田市政の特徴として、@徹底した民営化・民間委託の推進、A市民負担の強化、B大企業などへの大盤振る舞い、C不充分な住宅政策・貧困・医療費で増える生活保護費の4点を上げ、中田市政が行ってきた政策は歴代自民党政権が行ってきた「構造改革」路線の横浜版であると指摘しました。
 中田市長は『危機的な状況』といっているが本当でしょうか?
 横浜市財政を分析すると、政令指定都市の財政力指数は第5位。基礎的財政収支(プライマリーバランス)は政令都市中第2位に位置しています。市民税収入においても、09年度予算において08年度より99億円の落ち込みを強調していますが、07年度よりも20億円も上回っています。市自身が財政の健全化を「横浜市はスタンダード&プアースから『AA−』(債務を履行する能力がきわめて高いランク=10段階評価上から2番目)を誇らしげに宣伝しています。
 矢後さんは横浜市財政改革として、@新自由主義の格差を是正する財政改革、A平等な社会を築く税制改革、Bみんなの幸せを創り出す参加型予算改革の3つの側面で構想。試案を示し、論議を提唱しました。

 記念講演は、「住民が主人公のまちづくり」--。
 田中勝巳・長野県木曽町町長は、昭和42年から町議、連続8期・30年。そして木曽福島町長になり2期目、合併した木曽町町長に当選。「町民とともに町民に仕える人生観」を貫き、理念に基づいた町づくりをすすめ、住民の圧倒的な支持を得ています。
 オウムに正面から闘いを挑み勝利。産業振興・中心市街地活性化事業に成功した全国数少ない町であり、病院に通う人々のために200円で町中乗れるバスを走らせ、「命の交通網、木曽町」として朝日新聞に一面採り上げられました。
  町職員の意識改革から始め、自治の輝く町づくりをめざす。どこでも安心して暮らせる町、住民の暮らしを守る自治体の政策は、住民の信頼を得て、「すてきな田舎・元気な古里」として、地域の活性化を喚んでいます。
 そして今後の課題として、住民が今以上に主体(主人公)となるための方策を模索しています。

 午後から開かれた分科会は3つ。@「環境・まちづくり」、A「市民のための財政分析講座」、B「雇用・労働」。

 第3分会会「雇用・労働問題」には、50名余りが参加しました。


 岡本一・神奈川労連特別幹事は基調報告で、日々報道される期間工・派遣の解雇問題を採り上げ、現状を説明。解雇や安定雇用への闘い、税や年金、国保、介護保険の減免制度なども活用しながら、組織化して共同を広げ、政治の革新をめざすことを訴えました。     
 
 
 JMIUいすゞ自動車支部の三浦慶範さんは、自身を含めた「いすゞ自動車の期間工派遣社員1400人の契約途中解雇予告争議」の経過と到達点を説明し、協力を求めました。

 吉良比呂志・横浜市連書記長は、一人親方など建設労働者の賃金・労働条件など厳しい状況を示し、労務単価の見直しなどの要求を強力に進めていると説明。また自治体への要求として、電柱の地中化対策など地域における仕事おこし運動の産業政策を推進、地震発生時の家具転倒防止金具の取り付け事業の具体化の検討、商店街振興のための整備事業など複合的に市民生活向上に効果が上がる公共工事の実現を迫っていくと意気込みを示しました。
 そして建設職人の社会的地位向上のため、全力をあげて取り組んでいく姿勢を強調しました。

 政村修・横浜市従書記長は横浜市の雇用政策を採り上げ、「横浜市基本構想」は、経済のグローバル化に対応した国際都市づくり・都市間競争の重視にあり、市民の暮らしや福祉・平和の後退、企業集積と産業基盤整備優先にある、といいます。
 市民意識調査結果をみると、景気・生活費への心配事は7.5%(95年)が34.9%(07年)と4.6倍となっている。中期計画の緊急雇用対策も直接雇用(1/7公表)は時給856円の短期アルバイトとなって問題点が多い、と指摘します。
 民間委託・民営化・指定管理者など「官から民へ」で広がる労働条件切り下げと不安定雇用化。「税金を原資にまじめに働いても生活できない労働者をつくり出して良いのか!」。
 賃金・労働条件のルールの確立を求めていくと訴えました。



国交省の「住まいに関する意識調査」
             全建総連に加盟する組合が実施

■「長期優良住宅 技術基盤強化事業」を活用した組合の説明会■ 2009/02/06

 神奈川支部は2月6日、国土交通省による「長期優良住宅推進事業」を受けて、「全県・全地域での住まいの一斉訪問行動の実施」に向けて、本部会館で学習会を開きました。

 国交省は「長期優良住宅の普及の促進に関する基本的な方針」として、「いいものを作って、きちんと手入れして、長く大切に使う」社会へ移行することが重要とし、住生活基本法(平成18年法律第61号)において、ストック重視の住宅政策に転換しました。

 この事業は木造住宅に関して国がめざす「長期優良住宅の普及促進」を目的にしており、「あなたの住宅に関する考え方や住宅の耐久性や耐震性、省エネ住宅などについてお聞きします。アンケートにご協力をお願いします」と、住まいに関する意識調査をするものです。

 行動は、地域住民の皆さんを対象にした「アンケート」と「住まいの無料点検」等で、私たち全建総連に加盟する組合が主体となり実施するものです。
 そして、「アンケート」と「住宅点検シート」を集めることが大切ですが、合わせて建設不況への対策という面をもっており、参加者は行動を通じて仕事の掘り起こしを積極的に進めることも重要となっています。

 塚原事務局長は、訪問行動の実施要綱を詳細に説明し、具体的な行動を提起しました。そして、「こうした事業の目的をしっかりとつかみ、行動を成功させましょう」と訴え、了承されました。



「拡大、今年は何とか挽回したい」 決意を語る

分会めぐり (36) ■15分会 新年会■ 2009/02/01


 15分会は2月1日、新横浜プリンスホテルで新年会を開きました。参加は、加藤、難波、平沢、安藤、難波、加藤、伊藤、笠井、中村、上野、川名、白毛、中村、飯島さんの14名。いつも分会議で顔を見せる気のあった仲間達です。
 新加入した笠井三義さんは事務局扱いでしたが、これを機に15分会に仲間入りすることになりました。

 加藤紀一分会長の新年の挨拶のあと、乾杯で懇親会に入りました。

 「家内がガン入院して、医療費が無料だったのには感謝している」と飯島さん。「そういうことを知らないんだよね」と拡大の苦労を話す。
 白毛さんは、「組合は後期高齢者になったら、辞めなければいけないの?」と疑問を投げる。「死ぬまで居られますよ。自分で辞めるっていうまではネ」。
 「健康診断は、エコーと眼底検査が有料になったんだね」。健康診断の話から保険制度の中身まで話が及ぶ。支払う保険料と、給付や払い戻しのバランスが難しい。
 
 「国交省は住宅政策をストック重視に転換。長期優良住宅の普及促進に乗り出した。組合の日頃の運動が稔って、全建総連に10億円の補助金が下りました。浜建労でもアンケート調査と住宅診断で調査員に日当が下ります」と詳しく説明。2月6日の説明会には大勢の参集を要請しました。
 「仕事が苦しいから、それは嬉しいねぇ」と早速、チームの相談が始まりました。

 会計の中村雅夫さんは、「班長さんには、なるべく集金の苦労を掛けないようにしている。何があっても取りに行くよ」と気を遣っている。

 加藤分会長は、「新年会にこうして集まってくれて、15分会の結束は固いです。昨年は拡大が不充分でしたが、今年は何とか挽回したい」と決意を語りました。



「もっともっと大きくしていきたい」 神奈川支部「旗開き」

■新加入者歓迎・新春のつどい■ 2009/01/21
 神奈川支部は1月18日夜、西岸根交差点・ソシア21で「新加入者歓迎・新春のつどい」を開き、2009年の神奈川支部の活動がスタートしました。
 参加者は来賓を含め109名。新加入者は8名が顔を見せました。

 第2部の懇親会は、後藤書記長の乾杯で始まり、金子正義さん(6分会)が仲間と一緒に獅子舞(岸根囃子連中「横浜市無形民族文化財保存団体」)を披露。そして主婦の会も熟練した踊りを舞い、終盤には青年部による大抽選会が会場を沸かせました。そして、佐藤清一副支部長の「十締め」で、神奈川支部は団結を固めました。

 8名の新加入者はステージに上がり、一人ひとり紹介されました。そのなかの一人、笠井三義さん(15分会)は、「厳しい状況のなかですが、頑張っていきたい」と、力強く抱負を語りました。



 冒頭に、中沢正男支部長は挨拶で、「金融危機で失業者は増え、景気は落ち込むなかで頑張り、66名の新しい仲間を迎え入れることができました。現在1270名の勢力です。今日、日本は弱者に冷たい格差社会です。この激動の時代に建設職人が尊重される運動に取り組みたい。2月に拡大が始まりますが、1500名を目標に組合をもっともっと大きくしていきたい」と強調し、みなの協力を求めました。

 吉良比呂志・本部書記長は、新組合の名称を紹介したあと、「阪神大震災のとき、押しつぶされた家屋から人命救助に向かったのは、地元の建設職人だった。1人が6人を助けた(自衛隊は0.2人)。建設労働者の社会に果たす役割は大きい。社会的地位向上めざし、意見を聞きながら拡充を図っていきたい」と、熱く語りました。

 岩田行弘・神奈川地区労連事務局長は、「小泉改革の結果、残ったのは国民の痛みだけでした。年末の日比谷の派遣村を撮したTVの映像では、全労連や神奈川労連の旗がなびいていました。今こそ組合運動の大切さを実感しました。神奈川地区労連は小さいけれど、派遣で裏切られた人が看板を見て相談に来ました。来るべき総選挙と横浜市長選挙で、私たちの要求が実現できるよう協力していきたい」と語りました。

 共産党の畑野君枝さんは、「建設の代表として頑張りたい。支部が1270人の勢力をつくるのに歯を食いしばっての頑張りがあったでしょう。数は力、党派を超えて活躍をしたい。一緒に頑張りましょう」とエールを送りました。



1、23、6、7、8、9、10、11、12、14、15、17、18、19、20、25、26分会、主婦の会、青年部、事務局、来賓のみなさん










「組合が大きくなるのはいいことだよ」 7分会新年会

分会めぐり (35) ■7分会分会議 新年会■ 2009/01/15

 7分会は1月15日夜、今年初の分会議を「新年会」として地元の寿司店で開きました。
 7分会はここ数年、組織拡大に大きな成果をあげて、現在会員数は77名を数え、支部では2番目に大きな分会となっています。

 今日の参加者は、藤原、中沢、戸部、大堀、中村、磯部、小杉、後藤さんの8名です。

 議題を進めるなかで、いろいろな話題が飛び交いました。

 神ノ木・西寺尾近辺で振り込め詐欺の電話が頻発しているという藤原さん情報があり、「ウチにもかかってきたよ」と応じる。お互いに気をつけようと、みな顔を見合わせて笑う。

 「新組合の名称が決まりました」と後藤書記長から発言がありました。戸部さんは、「組合が大きくなるのはいいことだよ」と賛意を示し皆も納得の表情。1万5千人の組合に期待を寄せます。

 賃金アンケートの話題では「最低でも一日2万5千円は欲しいね」と、みな声を揃える。今の経済情勢では現実的に要求どうりにいかないが、生活する立場からすれば「これくらい貰ってもぎりぎり」と言う。

 全建総連の予算要求闘争や就労機会の確保に向けた諸運動の結果、長期優良住宅推進事業の補助金の利用活用で、国の予算から全建総連全体で10億円(そのうち神奈川県連には1億円の直接補助)が確保できたという画期的な状況が生まれました。「明日、その説明会があります。都合のつく人は参加してください」と報告がありました。
 
 7分会長の中沢支部長は「元気なうちは頑張って、もっと大きくしたい」と豊富を述べました。後藤書記長は「組合は転換期に入ったけど、神奈川支部の灯を消さないように世代交代して、もっともっと活動していかないといけない」と組織の充実を計ることを強調しました。



憲法九条を守り、平和な世界と日本を

■かながわく九条の会 署名行動■ 2009/01/12

 かながわく九条の会は1月12日午後、JR東神奈川駅頭で「憲法九条を守り、平和な世界と日本を」と記したチラシを配り、賛同の署名行動を行いました。
 この行動の参加者は16名。1時間余りに配布したチラシは400枚で、署名は54筆に及びました。




 かながわく九条の会は、100名を越える平和を願う人たちが東神奈川・建設プラザに集まり、昨年9月26日に発足しました。

 昨年11月15日には、東神奈川駅頭で第1回の署名・宣伝行動を行いました。



   新名称「横浜建設一般労働組合」に決まる       
               決意を新たに、運動の前進を誓う

■横浜市連「新春のつどい」■ 2009/01/09
 横浜市連(横浜市建設労働組合連合会)は1月9日夜、横浜駅西口・ホテルコスモ横浜で「新春のつどい」を開きしました。
 新組合(浜建労、東部、金沢)と横浜建職、石工連の3組合の執行委員ら100名が参加。来賓も40名余りが出席し、この先一年の運動の前進を誓いました。
 なお新組合の名称が「横浜建設一般労働組合」と決まり、発表されました。

 大野勝市・横浜市連会長は主催者を代表して、「取り巻く状況は厳しいが、皆で切り開いていきましょう」と挨拶しました。

 内藤利勝・神奈川県建設連合会会長は、「日比谷の派遣テント村の炊き出しに500人集まり、3月までに8万5000人の解雇が予測されている。しかし大企業大手は、10年間で32兆円の内部留保があるのに使わない。建設業界は落ち込み、後継者は育たない。末端まで魅力ある社会を取り戻すために、政治を変えなくてはならない」と強調。さらに、市連の横建協との連携を評価したあと、「県連段階でも県協会と一体となってやっていく必要がある」と重要性を語った。そして、「アスベスト裁判の勝利をめざし、さらに6万人をめざす拡大3ヶ年計画の最終年度をやり切ろう」と、「春の拡大月間」の前進を訴えました。

 白井享一・横浜建設業協会名誉会長は、「大変な時代になったと実感している。この8年間を振り返えると、小泉・竹中「構造改革」は、やってはいけないことをやった。労働力は”物”に置き換えられ、手間・賃金のカットは生活出来ないところまで追いつめた。技能をないがしろにすれば、いずれ必ず滅びる。皆さんと一緒に打開していきたい」と力強く連携を語り、参加者の大きな拍手を受けました。

 民主党、共産党、ネット横浜の各政党市会派は、賃金・雇用など共通の要求での協力を約束しました。

 「組合の新名称が決まりました。『横浜建設一般労働組合』です」と田中宏・浜建労副組合長(写真中央)から発表がありました。「これからも山あり谷ありですが、心を一つに荒波を乗り越えよう」と呼び掛けられ、参加者は新春の船出にあたり、決意を新たに運動の前進を誓いました。

 神奈川支部の出席者は、小川事務局、後藤書記長、菊地書記次長、岩谷書記次長、中沢支部長、佐藤副支部長、塚原事務局長、瀧川書記次長の執行委員他8名でした。

 これに先立ち開かれた本部執行委員会は、08年の運動経過と今春の取り組み・課題を、次のように確認しました。
 
 (運動の前進面)
 @ 建設国保の補助金は、財務省原案で増額。
 A 横浜建設業協会から横浜職業訓練校に支援。
 B 横浜市の入札制度を一部改善させた。
 C 市連共済を土台に組合員へのメリットを広げた。
 D 市連組織が、この一年で92名の増勢。新組合を設立した。
 
 (今春の取り組み・課題)
 @ 社会保障充実と建設国保を守り発展させる。
 A 建設業界のなかで市連の役割を高め、働くルールをつくり、仕事確保を進める。
 B アスベスト訴訟の取り組み
 C 消費税・庶民増税反対、税金対策
 D 春の拡大月間を成功させる。
 E 予定される総選挙と横浜・川崎市長選挙




新年のご挨拶■ 2009/01/01


 新年、明けましておめでとうございます。
昨年の「春、秋の拡大」は、大変ご苦労様でした。皆様のご奮闘に心より感謝申し上げます。
 さらに、建設国保では要請ハガキ、各種署名など絶大なご協力により、281億5000万円の要求予算を獲得することができました。
 昨今、厳しい情勢が続いていますが、こんな時こそ一致団結して、皆で跳ね返しましょう。
 今年が皆様にとって良い年になるよう、心よりお祈り申し上げます。
                     (支部長・中沢正男)

-- 支部「新春のつどい」--
会 場 西岸根交差点「ソシア21」
日 時 1月18日(日)、18時開会





Last updated: 2010/01/01
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